「まっとうな食べ物をお客様へ届ける」安心安全な食文化づくりへの思いを「創健社」に伺いました。

自然食品・健康食品の企画開発や販売を行う「株式会社創健社」を訪問しました。

創健社といえば、日本で一番最初に、化学溶剤を使わず自然な低温圧搾製法で搾って作られた、べに花油「べに花一番」を筆頭とした食用油や、無添加調味料の企画・開発・販売でご存じの方も多いはずです。

そんな、創健社は、1968年創業の老舗食品メーカー。創業された当時は、「工業化による食の大量生産」の時代。世の中は「より安く、より早く、より多くの人へ食を広げる」という方向へ進んでいました。

創健社は、そんな時代の流れに逆らうように「ちゃんとしたまっとうな食べ物をつくろう」と進んできた会社です。

食べもの、食べ方は、必ず生き方につながって来る。食生活をととのえることは、生き方をととのえることである。「株式会社創健社設立趣意書」創業者故中村隆男氏の言葉より

今回は、創業から50年以上変わらずに「まっすぐ食に向き合う」創健社の思いにふれてみました。

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1 お客様、取り引き先と共に歩む「信頼し合える」「まっすぐな食づくり」への思いが創健社を支える
2 創業当時からまっすぐ…変わらない創健社の思い
3 子どもたちの笑顔のために…「メイシーちゃん（TM）のおきにいり」
4 「毎日の食卓を支える」創健社の手がける商品への思い
5 多様化が進む食文化の中で創健社が大切にしたいこと
- 5.1 創健社
6 アパレル・雑貨の卸・仕入れは「スーパーデリバリー」！

お客様、取り引き先と共に歩む「信頼し合える」「まっすぐな食づくり」への思いが創健社を支える

今回、お話を伺ったのは株式会社創健社営業本部副本部長北林さんと商品本部商品開発部次長青柳さんです。（以下、創健社さん）

──早速ですが…ショールームを見渡してみて、思いのほか我が家に創健社さんの商品がいっぱいあるのに驚きました！サバの水煮缶に植物由来のカレー粉など…何気なく手に取っていた商品が創健社さんの商品だったというのが、なんだかうれしいです。今日はよろしくお願いします。

ところで、たくさんの商品が並んでいますが、取り扱いアイテム数はどのくらいになるのでしょうか？

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創健社さん：創健社の商品はパッケージも商品そのものの特性を生かした商品が多いので、なんとなく手に取っていただいた商品が創健社でうれしいです！

創健社の取り扱いは、自社企画・製造・輸入卸などオリジナルでの取り扱いアイテム数は300商品ほどになります。それから、問屋としての機能も併せ持っていて、同じような思いを持った企業の商品も取り扱っておりますので、他社からの仕入れアイテム数を含めると1200~1300商品ほどになります。

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創業当時からまっすぐ…変わらない創健社の思い

──創健社さんの取り扱う商品だけで健康・自然食品のお店が作れそうです！

ところで、創健社さんは創業50年以上…健康・自然食品を扱う会社の中では老舗だと思われます。

世の中的には、自然食品に注目をするようになってきたのは…ここ数年くらいのお話な気がします。よろしければ、創業の経緯を教えていただけますか？

創健社さん：創健社は、元は創業者である中村隆男が、健康を害したことで「自身の食生活をととのえることの大切さを実感した」ところからはじまった会社です。

創業から50年以上になりますが、創業当時の1968年は高度経済成長期の真っただ中で、食品業界としては「工業化による大量生産」が主流の時代でした。

世の中の動きとしては、「より安く、より早く、より多くの人へ食を広げる」という方向でしたが、創健社はその中でも「ちゃんとまっとうな食べ物をつくろう」と不器用ながら進んできた会社だと思います（笑）

──目の前の売り上げだけを追い求めていかない…まっすぐさと実直さが創健社さんの魅力なのですね。

創健社さん：そうですね。お取り引き先にも時おり「バカ正直な会社ですよね」と呆れられることもありました。それでも、「人気よりも永く愛されるもの」「食べ続けたその先でお客様が笑顔でいられるもの」を提供したいという思いがあります。

創健社の設立当時の思いの中にこんな言葉があります。

食べもの、食べ方は、必ず生き方につながって来る。食生活をととのえることは、生き方をととのえることである。「株式会社創健社設立趣意書」創業者故中村隆男氏の言葉より

50年以上経った今となっても、その思いは変わりません。創健社の現在のコミュニケーションワードである、「LOVE>FOOD>PEACE」という思いにも込められています。

丁寧なものづくり精神（LOVE）でつくられた、まっとうでおいしい本当の食べ物（FOOD）で、食卓に笑顔を届けること（PEACE）。

創健社のこの思いに基づいて私たちは商品づくりをし、取り扱う商品を決めています。

──変わらない信念とその行動があるからこそ、創健社さんの商品を買う私たちも安心して手に取ることができそうです。

子どもたちの笑顔のために…「メイシーちゃん（TM）のおきにいり」

──我が家には子どもが2人（4歳、1歳）いますが、よく子ども達とお出かけする時に、創健社さんの「メイシーちゃんのおきにいりシリーズ」のお菓子を見かける機会が増えた気がします。

メイシーちゃんを扱うことになったきっかけを教えていただけますか？

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創健社さん：メイシーちゃんを創健社で扱うようになったのは10年ほど前です。実はその当時メイシーちゃんの版権を扱われていた取り引き先の菓子問屋さんが倒産することになりました。

そこで、その会社さんから版権とメイシーちゃんのお菓子の製造元工場である取り引き先を引き継ぐカタチで「メイシーちゃんのおきにいり」が創健社の商品ラインナップの仲間入りをすることになりました。

その当時、青柳がメイシーちゃんの開発を担当することになりました。メイシーちゃんの販売再開までは本当に時間がなくて大変でした。その中でも当時の上司に「メイシーちゃんのお菓子を楽しみにしている子どもたちのために、できる商品から直ちに販売再開させよう」と言葉をかけられたことが今でも胸に残っています。

今ではメイシーちゃんがたくさんの方に愛されるシリーズになり、本当にうれしいです。

──メイシーちゃんにそんな秘話があったとは驚きました。子ども向けのお菓子を扱う自然食品店では必ず見かけるので今度からメイシーちゃん見る目が変わりそうです…。大切に心を込めて作られ、販売されているのが伝わってきますね。

創健社さん：ありがとうございます。メイシーちゃんの作者のルーシー・カズンズさんからも毎年メッセージもいただいていて、そのたびに、「子どもたちの笑顔のためにがんばろう」という気持ちになります。

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「毎日の食卓を支える」創健社の手がける商品への思い

──創健社さんの商品ラインナップは調味料をはじめ、取り扱いが豊富ですね。どのように商品の企画や開発はされていくのでしょうか？

創健社さん：創健社の商品づくりは、創業当時から積み重ねてきた技術の蓄積とアイデアの掛け合わせの中で生まれています。

例えば、日本で初めて、自然な圧搾製法で作られたべに花油「べに花一番」。オイルの圧搾（あっさく）から始まるとオイルを生かした商品が生まれ、ドレッシングにマヨネーズやマーガリンといった商品も展開されるようになりました。

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ちなみに、マヨネーズで一番人気は「有精卵マヨネーズ」がコクがあり、人気です。

また、マーガリンという言葉を聞くと「マーガリンは健康に悪いのではないか？」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかとは思いますが、

創健社がつくるマーガリンは、植物性素材なので、「トランス型脂肪酸」が少ないので安心してお使いいただけます。

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──「健康に悪そう」といえば、マーガリンもですが、インスタント麺も悪そうですよね（苦笑）

創健社さん：たしかに…添加物がたくさん含まれているイメージのあるインスタント麺ですが、創健社では、添加物や使用する小麦粉などにこだわったインスタント麺を扱っています。

もちろん、毎日これだけを食べ続けるのは、インスタント麺に限らず偏りのある食生活はおすすめしません。ただ、忙しい生活の中で時おりインスタント麺を選ばれる際は、創健社のインスタント麺を選んでいただければうれしいです。

──インスタント麺の中で人気の商品はどれですか？

創健社さん：もちろん！親しみのある「醤油らーめん 99.5G 」、「味噌らーめん 104G 」、「塩らーめん 102G 」が人気ですね。

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──創健社さんには、「GIROLOMONI（ジロロモーニ）」をはじめ、輸入のブランドの取り扱いもありますよね。どのようにして輸入されるブランドは決めていらっしゃいますか？

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創健社さん：創健社で取り扱う輸入ブランドについては、ドイツで開催される食品の展示会「BIOFACH（ビオファ）」やアメリカで開催される展示会「Natural Products Expo(ナチュラルプロダクトエキスポ）」などから取り扱い商品を試行錯誤して決めています。

もちろん、どのブランドでも良い…というわけではなく、ブランドの思いをお伺いしてみたり、サンプルを拝見したりしながら創健社のお取り引き先やお客様に安心していただけるような商品を選定しています。

中でも、「GIROLOMONI（ジロロモーニ）」は長年お付き合いさせていただいている輸入ブランドのひとつです。

パスタだけでなく、オリーブオイルやパスタソースなど関連商品を多く扱っています。

最近では、先方に監修していただいて創健社が製造元となる形で「トマトケチャップ」の取り扱いをはじめました。イタリアの文化にケチャップという調味料はなかったので、ケチャップが商品化するまではいろいろ試行錯誤はありましたが、思い入れの深い商品の一つです。

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多様化が進む食文化の中で創健社が大切にしたいこと

──近年、ビーガンやベジタリアンをはじめ、食の選択肢の多様化がますます進んでいるような気がします。その中で創健社さんが大切にしたい思いを最後に教えてください！

創健社さん：そうですね。ごとーさんがおっしゃるように、最近、食の選択肢の多様化はどんどん進んでいます。その中でも特に増えているのが、菜食主義の考え方です…菜食といってもいろいろな方がいらっしゃって、ヴィ―ガン（卵・乳製品も食べない方）、ベジタリアン（卵・乳製品は食べる）、フレキシタリアン（別名：パートタイムビーガンとも呼ばれ、週に1度以上、意識的に動物性食品を減らす食生活）があります。

こうした流れを受けつつ植物由来の原料をベースにした食品（植物素材100%の商品）には、創健社では「プラントベースマーク」をつけています。

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創健社には、肉原料の商品、魚原料の商品もありますが、こうした多様なニーズにこたえて、お客様がより安心して、自分の主義志向にあった食品を迷うことなく選べれる工夫をしていきたいと考えています。

もちろん、私たちの根底にある「丁寧なものづくり精神（LOVE）でつくられた、まっとうでおいしい本当の食べ物（FOOD）で、食卓に笑顔を届けること（PEACE）」という志は変えずに行動していきます。

──創健社さん、食品一つ一つへのていねいな姿勢をお伺いしながら「創健社さんの商品なら安心して手に取ることができそう」…取材を通じて、そのような気持ちになりました。本日はありがとうございます！

[関連商品]創健社商品一覧