今、さまざまな業種で広がっている物販。
今回、物販に興味のある方やこれから物販をはじめたいという方向けに、物販の基本と物販のメリット、はじめる際のコツ、仕入れ方法や気を付けるポイントについてまとめました。
目次
物販とは?
物販とは、簡単に言うと『ものを売る』ということです。自分で作ったものや仕入れた商品を消費者に向けて販売します。物販は比較的簡単にはじめられる事業ということもあり、最近では小売業以外に、物販をメインの事業としていない飲食業や美容業、宿泊業、ペット関連業、病院・薬局などさまざまな業種で物販の広がりが見られます。
そういった物販がメイン事業ではない業種で物販をはじめたきっかけは、お客様からのリクエストや新たな収益の獲得のため、他のお店との差別化やオーナーの趣味などさまざまあります。
物販を行う場としては実店舗、オンラインショップ、イベント等さまざまありますが、今回は実店舗での物販についてご紹介します。
物販を導入する3つのメリット
さまざまな業種で広がっている物販ですが、物販を導入すると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。以下3つご紹介します。
お客様との対話や新たな来店のきっかけづくりとなる|物販導入のメリット1
1つ目は、お客様との対話や新たな来店のきっかけづくりとなる点です。物販商品について説明やおすすめポイントなどをお話することでお客様とのコミュニケーションが増えたり、ショッピングを目的としたお客様が来店されたりと集客面でのきっかけづくりに繋がります。
店舗のブランディングにつながる|物販導入のメリット2
2つ目は店舗のブランディングにつながる点です。例えば、自然派志向のサロンが店内でオーガニックの食品や化粧品を販売したり、ヴィーガンをコンセプトにしたカフェがヴィーガンのお菓子や食品、またヴィーガンについての本を販売したりと、店舗のブランドを高めたり、お店のコンセプトを伝える面でも物販は活躍します。
新たな収入源(売り上げ)となる|物販導入のメリット3
3つ目は新たな収入源(売り上げ)となる点です。特にコロナ禍をきっかけとして、メインの事業以外の新たな収入源を獲得するため物販を始めた事業者の方が多いように思います。
小売り販売をスタートしよう!物販のはじめ方
実際に物販をはじめようと思った方の中で、何から取り組めばよいか悩む方もいるかもしれません。そこでここでは取り組みやすい物販のはじめ方について、4つのパターンをご紹介します。
【パターン1】レジ横のスペースからはじめる
ありとあらゆるお店にとって、「レジ横」は物販をはじめるのにおすすめしたい販売場所です。レジ横であれば、什器を買わなくてもカゴひとつからはじめられます。また、レジ横のスペースが空いていない場合には、ハンギング(天井からつるすタイプ)のカゴを導入してみるのも一案です。お試しとしても手軽に省スペースから物販をはじめることができます。
【パターン2】壁面や棚収納を物販スペースに変えてみる
壁面や収納棚を物販スペースとして使うのも省スペースではじめられるのでおすすめです。ディスプレイボックスや板を壁面に付けることで、設置スペースを設けられます。設置時のポイントは複数以上設置する際は、棚の材質や什器のシリーズをそろえることです。それにより壁面全体のディスプレイに統一感が出ます。壁に設置する際の耐荷重には注意しましょう。
【パターン3】お店の関連商品の販売をはじめてみる
お店のコンセプトやテーマに関連する商品の販売からはじめてみるのも取り組みやすいでしょう。上記の『物販導入のメリット2』の箇所でもお伝えしましたが、自然派志向のサロンが店内でオーガニックの食品や化粧品を販売したり、ヴィーガンをコンセプトにしたカフェがヴィーガンのお菓子や食品、ヴィーガンについての本を販売している事例があります。どのお店にもコンセプトやテーマは設定されていると思うので、それに関連した商品の販売ははじめやすい上に、店舗のブランドやコンセプト強化にもつながります。
【パターン4】自分がいいね!と思った商品を販売してみる
自分がいいなと思った商品、美味しいと思った商品ならお客様に自信を持っておすすめできますし、接客時のトークの厚みも変わってきます。「ぜひお客様におすすめしたい」と心から思う商品の取り扱いからはじめてみましょう。
物販商品の仕入れはどうする?効率的な仕入れをしよう
物販する際、自身の作品やオリジナルアイテムを取り扱うのでなければ、販売する商品を仕入れる必要があります。どんな商品を取り扱うかも重要ですが、その商品をどう仕入れるかも重要なポイントです。
仕入れ方法は大きく3つあります。どれもメリットデメリットがあるので、状況に応じて使い分けるのがベターです。
メーカーと直接交渉する
ギフトショーなど定期的に開催される展示会で取引交渉をしたり、メーカーに直接連絡し仕入れ可能かを問合せます。新作商品を優先的に仕入れられたり、大口取引やお付き合いが長くなると掛率が下がる場合も。ただし、最低受注金額が大きい場合や初回は前入金など条件が難しい場合もあります。
卸問屋を利用する
複数のメーカーの商品を実際に手に取って仕入れ出来るのは大きな魅力です。問屋さんが売れ筋商品などを教えてくれたりアドバイスを受けられる場合もあります。ただし、その問屋にあるものしか手に入らず、現地に行かなくてはならないため交通費と時間がかかるのでスケジュールは計画的にする必要があります。
ネットで仕入れる
24時間仕入れができるのはネットならではのメリットです。小ロットで注文できるので、仕入れ費用の節約や過剰在庫も避けられるという利点もあります。送料がかかっても、時間と交通費を考えれば断然おトクな場合も。ただし、手に取って商品を見られないことが弱点です。初めて取引する場合はサンプルで仕入れたり、サイズ等の商品情報はよく確認しましょう。
はじめての物販、気を付けるべきポイントは?
ここでは、はじめて物販をする際に気をつけるポイントをピックアップしました。
利益を意識しつつも適正価格での販売を心がけよう
販売価格を決める際は、利益が出るようにつけるのが基本です。利益を多く求め販売価格を上げても、お客様が購入にいたらないと意味がありません。また安すぎても「なにかあるのでは」とお客様が疑念を持ってしまうかもしれません。市場価格と大きくずれていないか、お客様が納得できる価格か、という点に注意しましょう。
来店されたお客様には接客・販促POPなどを活用して提案しよう
商品を仕入れてディスプレイする際に、ぜひ一緒に設置したいのが「販促POP」や「プライスカード」です。商品名、価格、どのような用途で使うとよいのか、どうしてこの商品を導入しようと思ったのか、といったポイントから商品の訴求をしてみましょう。お客様が手に取りたいと思う(共感を呼ぶ)提案ができるとベストです。
また、SNSを活用して商品の情報やその商品を取り扱うに至った想いを発信するのもおすすめです。あわせてぜひ取り組んでみてください。
どんな商品も「旬」がある。仕入れ販売スケジュールを立てよう
どんな商品にも「旬」や「季節感」があります。夏向けのアイテムを冬に販売しているとお客様に違和感を抱かせてしまいます。旬や季節がちぐはぐな提案とならないように、また販売したい商品が仕入れようと思ったタイミングでもう販売終了している、という事態にならないよう、仕入れのスケジュールは計画的に行いましょう。特に食品は賞味期限があるので、雑貨など他のジャンルの商品よりも期限管理が大切になります。どのぐらいまで売れ残ったらどうするのか?など販売当初から売れ残った場合を考えて計画的に仕入れることが大切です。
ネット販売について
最近では実店舗とオンライン販売(ネット販売)の両方に取り組む事業者も増えています。
ネット販売の始め方としては自分で販売サイトを立ち上げるか楽天、ヤフーなどのECモールに出店するかの2つ方法があります。
自分でサイトを作るとしても、BASEやSTORESなど簡単にネットショップが作成できるサービスもあるので、どちらを選んでも比較的簡単にネットショップを開始することができるでしょう。
特にネット販売がおすすめなのは、
■他では販売していないオリジナルの商品を取り扱っている
■遠方から来るお客様が多い
■リピーターの多い商品を扱っている
■定期的に購入が必要な消耗品を扱っている
という場合です。
カフェなどの飲食店がオリジナルのジャムや調味料を作ってネット販売したり、固定客の多い美容室がサロンまで来店しなくても購入できるようにシャンプーやトリートメント、へアオイルなどの消耗品を販売しているなど、小売業以外の事業者もネット販売を活用しているケースが多く見られます。
ネット販売のデメリットと注意点
ネット販売のデメリットとしては、他でも多く販売している商品だと売れにくい点や、購入客への発送作業や問い合わせ対応など細かい手間が発生する場合があるので注意しましょう。また、在庫の管理・対応も重要です。在庫切れとなっていないかのチェックや入荷予定であればその記載をするなど、販売機会を逃さないようにしましょう。
物販をはじめて、もっと商売を楽しもう
物販の基本と物販をはじめる際のコツについてお伝えしました。
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