近年、カフェやレストランでよく目にするようになった物販併設店。食を提案するサービス事業者に、変化が訪れているのはご存じでしょうか?

卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」でも、飲食店はもちろん、カフェや美容サロンなど非小売業者の利用が増加しています。その、会員登録数は1年で約2倍(*1)へ増加し、購入額は前年比1.7倍(*2)に拡大しています。

(*1)2018年11月末時点の会員数と2019年11月末時点の会員数の比較
(*2)非小売業者の2019年1月~11月と前年同期の購入額の比較

こうした利用増加の背景には、備品や店内インテリア、顧客への販促物として商品が仕入れられているほか、小売業以外の事業者が物販を取り入れる動きがあります。

その中でも、カフェ・飲食店では、「飲食店×異業種」の複合型飲食店「ミクストラン」と呼ばれているスタイルのお店が増えていると言われています。

このような時代の流れを受けるかのように、スーパーデリバリーでも、カフェ・飲食店だけでなく、美容サロンや住宅関連事業者など、これまで雑貨やアパレル、本、食品物販を取り扱うことがなかった事業者がサービス・商品提案のひとつとしてスーパーデリバリーを活用されている動きが見られます。

[引用情報元]仕入れサイト『スーパーデリバリー 』カフェや美容サロンなど非小売業の会員登録数が約2倍に(PDF)

飲食業界で注目される新しいお店のカタチ「ミクストラン」とは?

昨今飲食業界で注目されているキーワードのひとつが「ミクストラン」。

ミクストランとは、「ホットペッパーグルメ外食総研」によって作られた、「ミックス」と「レストラン」を掛け合わせた造語のことです。ミックスという言葉の掛け合わせにある通り、飲食店に+α(アルファ)の提案を取り入れた複合型飲食店のことをミクストランと言います。

東京都内を中心にミクストランの形態は増えています。例えば、自身の体験を思い起こしてみると、東京都内でこんなカフェをみかけました。

「本屋×カフェ」この組み合わせは、もうよく見かける複合型飲食店の定番の形になりました。カフェをゆったりと楽しむ時間に欠かせない本。読書好きな店主がそこに合わされば、本だけでなく空間で過ごす時間もまた有意義なものに変わりそうですね。

「コインランドリー×カフェ」では、お洋服をコインランドリーを活用している間にカフェを楽しんだり、軽食を楽しんだりと通常だったら自宅にいったん戻る時間も有効に使うことができます。

「文具店×カフェ」では、マスキングテープを楽しめたり、いろいろな筆記具を待ち時間に楽しんだりとこれまでなかったカフェの楽しみ方が広がりそうだと思いました。

「花屋×カフェ」は、花や緑が好きな人には憩いの場所に。私は植物が好きなので、たくさんの緑や花々に囲まれる時間は都会のオアシスのようなひと時を過ごすことができました。

「有機野菜×飲食店」では、レストランのエントランスなどにメニューでも利用されている有機野菜やパスタ、パスタソースなどの直売スペースが設けられているケースもよく見かけます。まさに、美味しさのおすそ分けのようなスタイルですね。

「ファッション×オーガニックカフェ」では、オーガニック野菜を中心にゼンパスタ(乾燥しらたきのパスタ)やグリルしたお肉などをワンプレートを楽しんだり、コールドプレスジュースを楽しめるスペースがあります。そこから続いた空間には、そのカフェを訪れた女性がそのままおしゃれを楽しみたくなるようなお洋服や靴、バッグなどがディスプレイされています。食事を楽しんで、そのままお洋服売り場へと誘われるような空間が広がっていました。

他にも、「雑貨店×カフェ」「器×カフェ」「インテリア×カフェ」などカフェで使っている器やインテリア、ディスプレイされている雑貨そのものを商品としても提案できる飲食店も実は増えています。

このように、ざっと思い起こすだけでもミクストランのケースはたくさんあり…。今こうして思い出しながら書いているのですが、事例が思いのほか多くて自分も驚いています(笑)とても身近なところで広がっているんですね。

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複合型提案の広がりは、実は…飲食店の話だけではない

上記では、新しいカタチとしてカフェ・飲食店のミクストランについてお話ししました。

しかしながら、飲食業に代表されるミクストランのような従来のサービスに新しい業態を掛け合わせる、複合型提案の広がりは、飲食業に限ったことではりません。他の事業者に当てはめて考えてみても、実は…広がっているのです!

例えば、美容室がアクセサリーなどを中心に物販を始められるケース。また、オーナーお気に入りの食品や雑貨を販売されるケース、カフェスペースを併設するケースも増えています。

美容室では、「予約をしたときだけしか来店の機会がない」「髪の毛を切る以外でも気軽に訪れてほしい」「お店の空間価値(ブランディング)を高めていきたい」という店主の想いも重なり様々な提案をされるお店が増えています。

もちろん、従来のようなシャンプー・トリートメント・ヘアスタイリング剤などの物販にプラスして提案されているケースが多数。傍から見ると、商品とサービスには関連性がないようにも見えますが、「店主の好きなもの」をきっかけにして、いろいろな商品を従来のサービスに掛け合わせることで、お客様に自然と受け入れられているようです。

小売業でもお洋服屋さんが食品物販をされるケースも増えています。お洋服と食品というのはかけ離れている分野のように感じますが、都心からちょっと離れたお洋服店ではお客様へのおもてなしとしてコーヒーや紅茶などを出されているお店も実は多くいらっしゃいます。

また、コーヒーなどと一緒に、お料理好きな奥様がクッキーを焼き上げて提供されたり、美味しいものが好きな店主の方が自身のお取り寄せの延長のような感覚でお客様と一緒に食品の取り寄せを楽しまれて販売するケースもよくみかけます。従来の商品やおもてなしだけではない提案の広がりがあるとそこで過ごす時間の楽しみの感じ方も変わりそうですね。

一見サービスとはかけ離れていそうな、建築会社が住宅のショールーム提案との掛け合わせでインテリア・雑貨、食器、キッチン雑貨、食品物販店やカフェを併設するケースも見かけるようになりました。

「マイホームの購入は一生に一度のこと」ではありますが、気軽に最新の住宅設備やデザイナーズハウスなどにふれあえる、物販やカフェスペースを併設することで、自然と家づくりへの想いが伝わるケースも多いそうです。

また、家づくりへの想い(テイストやターゲット)に沿った物販の提案や、それに伴うイベントの開催をすることで、自然と家づくりの想いに合致したお客様とのつながりが増えているというケースも伺います。

こうして伺ってみると、あらゆる事業者の現場で複合型提案は広がっています。

空間・サービスなど事業の活かし方を広げることで、お客様とのつながりをより濃く楽しまれるために複合型提案という新しいカタチが増えている理由がうなづけますね。

スーパーデリバリーで非小売事業者が増えている背景

スーパーデリバリーは、物販を行う小売店を対象にした会員制の仕入れサイトとしてスタートしました。サービスを継続する中で、次第に小売以外の事業者からもスーパーデリバリーの利用を希望する声があり、2016年より飲食店や美容サロン、宿泊・不動産業など小売以外の事業者へもサービスを拡大しました。

非小売業者の利用は年々増加していて、会員登録数は1年で約2倍、平均すると新規会員が1か月1,018件増加しており、会員数は2万2千社を超えました。(2019年11月末時点)

非小売業者の会員の中で最も多いのはカフェなどの飲食店、次に美容サロンです。

カフェでは食器やカトラリー、紙袋や梱包資材、イスなど備品や装飾品、店内インテリアの購入で利用されているほか、アクセサリーやファッション雑貨、菓子や珈琲豆などの食料品、また店頭で使用している食器類などの物販目的での仕入れも増えています。

美容サロンでは以前よりシャンプーなどヘアケア商品の販売をしているケースが多く見られますが、近年はアクセサリーやアパレル、輸入菓子など販売商品の拡がりが見受けられます。

カフェでも同様にアクセサリーやファッション雑貨、菓子や珈琲豆などの食料品のほか、店頭で使用している食器類なども販売されています。中には接客の合間に客からリクエストを受けて仕入れを拡充している店舗や本業よりも物販が好調になり販売スペースを拡げている店舗もあります。

このような動きに伴い、スーパーデリバリーを利用して仕入れを行う非小売業者が増えているんですね。

新しい商品提案のカタチ「カフェ・飲食店」や「美容・サロン」が物販を行う理由と効果

物販を行うことで、入店ハードルを下げる効果があります。集客のフックにできることや客単価を上げ売上に繋げることができるほか、商品を置くことで店のブランディングにもなり他店と差別化できるというメリットがあります。

例えば、スーパーデリバリーを利用しているカフェの中には、物販を始めてからカフェの情報以外に販売する商品写真や入荷情報などをSNSに投稿し始めたところ来客数が増えたり、客の回転数は変わらないものの客単価が上がり全体の売上が伸びているというケースもあります。あるカフェでは物販の売上が本業であるカフェの売上を4倍上回ったという事例もあり、物販が店舗経営の中で重要な役割を果たしている様子がうかがえます。このように物販による掛け合わせでの提案効果が現れている店舗が増えています。

まとめ

飲食業界を中心に広がっている「ミクストラン」という複合型提案の考え方。実は、細かなところまで見てみるとあらゆる業種業態で広がりを感じます。

スーパーデリバリーでは、このような従来のサービス・事業と商品を通じて今までにないお客様とのつながりを大切にされたい小売・事業者の方へのサービスを拡大していきます。

現在のサービス・事業に加えてお客様との提案を広げられたい事業者の方はぜひスーパーデリバリーを利用してみてください!

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