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このスタッフなら相談に乗ってくれる…「私」を印象付けることが大切
1回目のお客様を2回目の来店に結び付けるには、「また、あのスタッフから買いたい」と思っていただけるようなメッセージを伝えることです。その方法はいろいろあるが、メールも手軽で効果的な手段の一つです。
メールも第一印象が重要です。短い文章の中で、いかに“私”を印象付け、信頼していただくことができるかがメール作成のポイントです。お客様との会話の中には、お客様情報が詰まっています。その中で印象的だったことを、自分の言葉で伝えること。「~ですよね」という書き方も、会話調で親しみやすく、お客様からも共感していただきやすいです。形式的なお買い上げのお礼と来店のお誘いのメールは、誰が書いても同じためリピーターにつながりにくいものです。一方、事例のようなメールが来店につながりやすいのは、お客様とスタッフだけが共有した体験が思い起こされるからです。メールを通して、気軽に立ち寄れる安心感と、このスタッフだったらいろいろと相談に乗ってくれるかもという信頼感を伝えることです。お客様に喜んでもらうというスタッフの姿勢を伝えることが大切です。何よりも大切なのは、スタッフが楽しんでメールをすることです。
メール事例 1
○○○○様
こんにちは!先日は雨の中、ありがとうございました。
あの雨で、随分桜が散っちゃいましたね。でも、週末はお天気も良さそうなので、お買い上げいただいたTシャツとパーカが活躍しそうですね。ぜひ、春の京都を楽しんできてくださいね。お土産話を楽しみにしています。
(店名・スタッフ名)
メール事例 2
○○○○様
こんにちは!先日はお忙しい中ありがとうございました。
その後、待ち合わせの時間に間に合いましたでしょうか?レギンスは、はいているとなじんできますので、初めは少し小さいかな?というくらいがちょうどいいと思います。ご試着されていませんので、サイズや丈など、気になる個所がございましたら、いつでもお持ちくださいね。春は、シャツワンピースとのコーディネートもおすすめですので、ぜひまたお立ち寄りくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール事例 3
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
パンツはあまりはかれないとお聞きしましたが、初めてお会いした私には、とてもそうは見えないほど、すてきにはきこなしていらっしゃいました。ぜひ、自信を持って着てくださいね!気に入っていただけるとうれしいです。
もし、コーディネートで悩まれたときは、いつでもお声をかけてくださいね。
(店名・スタッフ名)
P.S.私も以前は○○様と同じでスカート派でしたが、今ではほぼ毎日パンツです。たまにスカートをはくと「今日はどうしたの?」って聞かれてしまいます。
メール事例 4
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
ご紹介させていただいたブランドは、数ある取扱商品の中でも、私どもが今最も力を入れているデザイナーのものです。特に、カットソーのドレープが特徴で、私もよく着ています。○○様も気に入っていただけて、とてもうれしいです。インポートのため数が少ないので、入荷したらメールでご連絡させていただけますね。また、お気軽にお立ち寄りくださいませ。
(店名・スタッフ名)
メール事例 5
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
その後、ジャケットはお役に立っていますか?ちょうどバタバタしていて、ゆっくりお話できず残念でした。
また、プリントワンピースやデニムなど、ジャケットに合う新鮮でカジュアルなコーディネートもご提案させてくださいね。
(店名・スタッフ名)
P.S.今月の私のお休みは○日と○日です。またお目にかかれることを楽しみにしています。
メール事例 6
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
お直しさせていただいた、パンツの丈はいかがですか?何か不具合がございましたら、お知らせくださいね。最近、転勤でこちらに引っ越されたとのこと。商品のことだけでなく、周辺のお店情報など、お役に立てることがあれば、お気軽にお尋ねくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール事例 7
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。今まで着たことがない色やデザインを着ると、気分が変わってウキウキしますね。言葉で説明するより着ていただくのが一番とばかりに、あれこれご試着していただき、お疲れになったのではと気にしております。これに懲りず、またお気軽にお立ち寄りくださいね。お友達の評判も、ぜひ聞かせてくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール事例 8
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
このごろお天気が不安定なので、毎朝何を着たらいいのか悩んでしまいますね。そんなときはお買い上げいただいたツインニットが活躍してくれると思います。
ちょうど白のデニムをはかれていたので、ベージュのツインニットとのコーディネートがとても上品ですてきでした。コットンの花柄ストールやアクセントとしてのベルトも、アクセサリー代わりにコーディネートを引き立ててくれるおすすめ小物です。少しずつコーディネートの幅を広げていってくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール事例 9
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
タック入りパンツのはき心地はいかがですか?スリムなパンツに慣れていると、初めは違和感があるかもしれませんね。お手持ちのトップスにもよく合いますので、トレンドのシルエットを楽しんでくださいね。これからは半袖Tシャツの季節ですね。Tシャツ1枚ではちょっと寂しいなというときは、ベストを合わせてはいかがでしょうか。また、お気軽にお立ち寄りくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール事例 10
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
私も映画好きなので、いろいろお話をさせていただきとても楽しかったです。本当にたくさん見ていらっしゃるので、すごく興味深かったです。特に、あの映画は気になっていたので、ぜひ見てみたくなりました。また、おすすめの映画を教えてくださいね。楽しみにしています!
(店名・スタッフ名)
メール事例 11
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
ショートヘアがとても印象的で、○○様の雰囲気にぴったりですね。私も髪を切りたくなってしまいました。デニムに白いシャツもとてもお似合いでしたよ。いつものデニムも、フリル付きのブラウスを合わせると、雰囲気が変わってすてきですよ!今度はバルーンスカートにも挑戦してみてくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール事例 12
○○○○様
こんにちは!先日はありがとうございました。
お近くのフランス語会話の教室に通われているんですね。会社帰りに勉強されていて、私も見習わなくてはと思いました。もし、お仕事が早く終わられたときなど、時間調整にぜひお立ち寄りくださいね。
(店名・スタッフ名)
メール作成の3ポイント
ポイント1. 読んだお客様がクスッと笑えるような、お客様とスタッフだけが共有した体験を思い出しながら楽しんで書く。
ポイント2. “私”を伝えるために自分の気持ち(感情)を伝える。例…「うれしかった」「よかった」「安心した」
ポイント3. お客様の気持ちを察し、共感する。例…「実は私も~なんです」「悩みますよね」「不安ですよね」
[記事提供元]ファッション専門店の20~30歳代ショップスタッフに支持されている月刊総合専門誌「ファッション販売」
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