お漬物を使った発酵食品やスイーツが味わえる「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト)」は、管理栄養士であり日本抗加齢医学会認定指導士のオーナー松本さんが2023年の1月にオープンした発酵デリカフェです。松本さんのご主人の実家が営む漬物店「まつだ」の発酵食品を洋風に生かしたメニューなど、このお店ならではの食事が楽しめる店内には健康に関心の高いお客様たちが足を運んでいます。今回は「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト)」が地元のお客様に支持されている理由などを伺ってきました。

美容サロンが多い街に老舗漬物屋の発酵デリ&カフェをオープン

JR神戸線の摂津本山駅から徒歩1分ほどの場所にある「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコ ウマツダ スローフード オカモト)」は、2023年の1月にオープンしました。鮮やかなブルーのドアの横のショーケースにはテイクアウトのデリメニューが並び、店内のカウンターにもお味噌やお漬物が並んでいます。

管理栄養士であり日本抗加齢医学会認定指導士の松田さんは以前から様々な施設のメニュー開発や栄養指導に携わる傍ら、食事や健康に関わるメディアでコラムや書籍の執筆活動などもしています。いつか自分で飲食店を出そうと考えていたという松田さん。東京から地元の関西に引っ越し、ご主人の実家が有馬で50年続くお漬物屋さん『松田商店』とうこともあり、発酵食をメインにしたデリカフェをオープンしました。

(松田さんが執筆している雑誌の一面)

「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト)」ではお漬物や味噌を使ったキッシュやキーマカレーなどのお食事のほか、甘酒のラテや発酵フルーツ豆花などのスイーツなど、腸にいいのはもちろんのこと思わず「食べてみたい」と食欲をそそるメニューを提供しています。

(こちらは豆乳を使った甘酒のラテ。豆乳以外にもアーモンドミルクやオーツミルクでもオーダーできます。)

摂津本山は神戸の中でも理美容に関心の高い方多く、店舗の周辺にも美容院やエステ、鍼灸院といったサロンやトレーニングスタジオが数多く並んでいます。そのため、お店に来店されるお客様もヘルシーで美容にも良いとされている食事を求める方が多く、特にサロンやスタジオのオーナーさんたちもよく足を運ぶのだとか。

松田さん曰く「サロン帰りのお客様も多いですが、サロンやスタジオのオーナーさんたちがよく来てくださいます。みなさんハードワークな中で自分のメンテナンスや体調管理まで手が回らないなか、食事だけでも身体に良いものをと意識されている方が多く、そういったお客様たちがほかのお客様を連れてきてくださることもよくありますよ。」とのことで、お店のコンセプトや食事の美味しさに惹かれて足を運ぶ方が多いのだとか。

また、オーガニックやヘルシーな食事を求める訪日外国人や海外在住の経験があるお客様、添加物などのアレルギーがあるお客様もお店を探してきてくださることが珍しくない様子。

東京や大阪ではヘルシーなメニューを提供するお店も増えていますが、神戸ではまだまだ少ないようで健康や美容への関心が高いお客様にとっては貴重なデリカフェとして重宝されています。

(海外のお客様にも好評なお漬物を使ったキッシュ)

お客様の健康相談に乗りながら食事や食品、調味料を提案

「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト)」では、お水の代わりにお酢を使った白湯が出てきます。これは野菜の酢漬けに使用したお酢をアレンジしたもの。あるときお客様に「水だと身体が冷えるから」と言われたこときっかけに作るようになったのだとか。白湯を飲むことで身体も温まり腸活の効果が出やすくなるうえ、食事の前に飲むことで血糖値もあがりにくく、リラックスもできることからお客様にも好評です。

(ドリンクメニューとしても通用するようなお酢の白湯。)

日頃からお客様とのコミュニケーションが多い松田さん。栄養管理士ということもありお客様から体調管理の相談を受けることもよくあり、その時の状態を聞きながらおすすめのお料理などを提案しています。また、来店されるお客様も健康管理や食事について学んでいる方が多く、お店で使っている調味料などを聞かれることもあるのだとか。そこで料理に使っている調味料や食品などの販売もはじめたそう。

松田さんによると「この料理はどうやって作っているの?何を使っているの?と聞かれることも多いですし、食事や健康について何かを学んで帰ろうという熱心な方も多いですね。お店をオープンした時は物販はお菓子だけだったのですが、こういったお客様の要望もあって食品や調味料も扱うようになりました。」とのこと。

お店を開業する際に物販用のお菓子などの仕入れ先を探していたものの、取引の実績がないことや少量の仕入れを希望していたことから取引先がなかったという松田さん。そんな時にスーパーデリバリーの存在を思い出し、試しに使ってみたところ欲しかったメーカーの商品を次々を仕入れることができ、なんとか開店時に間に合ったのだとか。その後取り扱う商品も徐々に増え、こだわって選んだ様々な商品が物販棚に並んでいます。

販売する商品を選ぶ際には、素材へのこだわりや実際に使ってみていいと思ったものはもちろんのこと、パッケージも重要視しているそう。

「女性のお客様が多いということもありますが、ただ身体にいいからというだけでは手に取ってもワクワクしないじゃないですか。デザインがかわいいとかオシャレとか、それこそプレゼントにもいいかも、なんて思えるものは気持ちも上がりますし食べるのも楽しくなりますよね。やっぱり継続して食べることも大切なので、そういった意味でも見た目も含めて選んでいます。」

スーパーデリバリーでも定番人気のピープルツリーのチョコレートは、プラントベースのものやポリフェノールが含まれているものを扱っています。

左のネコがモチーフのヴィーガンクッキー「クッキーキャット」はお店でも大ヒット商品。昔ながらのハンドメイドクッキーで食べ応えもあり味も美味しいとスーパーデリバリーでもリピーターが多いお菓子です。右のローバイトはトライアスロンをする松田さんもお気に入りの一品。これを食べるとほかのエナジーバーは食べれないほど美味しいのだとか。

オーガニックのくるみやナッツ、豆類が人気のアリサンの食品や、手軽で美味しい玄米食が楽しめる結わえるのレトルトパックも取り扱い。結わえるの玄米をおにぎりにしたメニューもあります。

美容サロンとのコラボメニューでお客様の悩みを改善

「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト)」では食事だけでなく、運動も取り入れて体質を改善できるように近隣のパーソナルトレーナーとコラボしたプログラムも提供しています。

「健康や美容に関心が高いお客様が多いことや体質のお悩みを聞く機会も増えてきたので、食事だけではなく体を動かして”腸が元気になる食生活”を提案できればとこのプログラムを始めました。」とのことで、お店のお客様だったパーソナルトレーナーの方と一緒に発酵食の提供とエクササイズがコラボしたメニューを始めました。

店舗を訪れた日もお店にいらっしゃるお客様がその日の体調の相談をされていたり、このプログラムを受けてみて変化した様子やほかのお客様にも紹介したいといった会話をされていたのが印象的です。

単に美味しいものだけではなく身体への影響なども含めて来店されるお客様が多いことから、松田さんも「お客様の要望にはどんどん応えていきたい」とのこと。そのため、日々新しいメニューを開発したり夜には「発酵バー」を開いてみたりと自分がやりたいことやお客様のリクエストを日頃から取り入れています。そうすることでお客様にも喜んでもらえてまたお店に来てもらえる、そんな効果を感じているそう。

美味しく身体にも良い食事を楽しみながら気軽に健康の相談もできる、そんな松田さんの取り組みがお客様に信頼してもらえるお店作りに繋がっている様子がうかがえました。今後も理学療法士のスタジオとのコラボメニューも予定しているとのことで、これからも「hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト)」に注目していきたいと思います。

hakko matsuda slow food okamoto(ハッコウ マツダ スローフード オカモト

住所:兵庫県神戸市東灘区本山北町3丁目4−11 ジャパンハウス本山

インスタグラム:https://www.instagram.com/hakko_matsuda.maki/