「Bubble up 66」の店内。カラフルな商品に囲まれ、宝探しをするような時間を楽しめます。

沖縄県那覇市。ゆいレール赤嶺(あかみね)駅から歩いて5分ほどの場所に、アメリカンカルチャーの魅力がぎゅっと詰まった小さなお店があります。そのお店は「Bubble up 66(バブル アップ 66)」。昔懐かしいアメリカン・ポップスが流れる店内には、レトロなアメリカン雑貨や、ヴィンテージのガラスボトルが所狭しと並びます。まるで、おもちゃ箱の中に入り込んだように楽しい気分になれるこの場所は、今年で開業8年を迎えました。今では、観光客だけでなく、地元の方や小中学生たちにも愛されるお店となっています。

「Bubble up 66」を営むのは、会社を定年退職した後に、自身のコレクションを活かして開業した当間(とうま)さん。開業当初は商品が思うように売れない経験もしました。それでも続けてこられたのは「好き」の力あってこそ。

「商品を本気で好きじゃなきゃ、商売は続けられないよ」。当間さんは、流行や売れ筋に合わせるのではなく、自分が本当に好きだと思えるものだけを選んできたそうです。そのブレない姿勢が反映されたお店づくりと、スーパーデリバリーの仕入れ活用について伺いました。

幼い頃の憧れから生まれた、アメリカン雑貨のお店

──「Bubble up 66」は、どのようなお店ですか?

当間さん:主にアメリカンとハワイアンの雑貨、それから僕が趣味で長年コレクションしてきたヴィンテージのガラスボトルを販売するセレクトショップです。6坪ほどの小さなお店に、僕が大好きなキャラクターのグッズやフィギュア、日常を少し楽しくしてくれるようなものを集めました。

──当間さんが、アメリカン雑貨やヴィンテージボトルに惹かれた原点はどこにあるのでしょうか?

当間さん:僕が物心ついた頃の沖縄って、この辺りにも外国人の方が多く住んでいたんですよ。彼らの暮らしぶりはとても豊かで、格好良くてね。強い憧れの対象だったんです。

当時の僕の中では、アメリカ製のものが一番良いという感覚がありました。その記憶が、今のお店の原点になっています。

──「Bubble up 66」には、どのようなお客様が来店されるのでしょうか?

当間さん:若い方やご家族連れ、昔のアメリカンカルチャーが好きな方、ヴィンテージのガラスボトルを探している方など、さまざまなお客様がいらっしゃいます。

割合としては、最近は地元のリピーターさんが中心になってきて、地元のお客様と観光客の方が、だいたい半々くらいですね。

── お客様の年齢層はどのような感じですか?

当間さん:年齢層は幅広くて、最近では、中学生や小学生くらいの若い子たちもよく遊びに来てくれるんですよ。入ってきた瞬間に「わー!可愛い!」「なにこれ!」って感激してくれてね。

そうやって目を輝かせている姿を見るたびに「ああ、このお店をやっていて本当によかったな」と心から思います。

今の若い子たちって、プラスチック製品や使い捨ての時代に育っているから、古いガラスボトルや古き良きアメリカン雑貨の存在自体を知らない子も多いんです。

だからこそ、ここでレトロなものの面白さや魅力に触れて、お気に入りのアイテムを見つけて、長く大切に扱ってもらいたいと思います。

アメリカン雑貨への気持ちを語ってくださったBubble up 66の店主・当間さん。

定年退職後に「コレクションを売ってみよう」から始まった挑戦

──お店を開業したきっかけを教えてください。

当間さん:理由はシンプルでね、会社を定年退職したからなんです。「さてこれからどうしようか」と考えた時に、趣味で集めていたガラスボトルのコレクションがあったことを思い出して「これを出せば売れるんじゃないか?」と、今思えば勝手な思い込みからお店を始めました。

──実際にスタートしてみて、いかがでしたか?

当間さん:これが全く売れなくてね(笑)。ガラスボトル自体がマニアックな世界ですし、若い人たちはそもそも存在を知らないから。

そこで「ただ待っているだけじゃダメだ」と思い、やはり趣味で集めていたアメリカン雑貨やフィギュアの方へと徐々にシフトしていったんです。品揃えの軸を少しずつ転換していって、ようやくお店としての動きが出てきました。

──今年で8年目になられるそうですね。8年間お店を続けられてきた最大の理由は何だと思いますか?

当間さん:「好きだから」でしょうね。もうそれ以外に理由はないですよ。好きでないと、この商売は絶対にやっていけないです。食品スーパーみたいに必需品を扱っているわけじゃないですから。

多くのお客様が毎日お店にいらっしゃいますが、その全員が購入してくださるわけではありません。一週間近く何も売れないこともあります。

それでも続けられたのは、根底に「この商品たちが好きだ」という強い想いがあるからこそですね。

──大変だった思い出などはありますか?

当間さん:それが「大変だったな」と思い返すようなことは殆どないんですよ。好きでやってるからでしょうね。お店は6坪程度と広くないし、自分の手持ちと少しの仕入れでちょうど棚が埋まるくらいだったのも運が良かったのかもしれません。商品は自分が好きなものばかりなので、囲まれているだけで幸せですね。

当間さんが長年集めてきた沖縄のヴィンテージガラスボトル。手にしているのは、かつての沖縄ローカルブランド「ひばりコーラ」のもので、お気に入りのひとつ(現在は製造・販売終了)。これらの空瓶は、琉球ガラスの原料としても利用されてきました。

「売れ筋」は無視!信じるのは、自分の「好き」と直感

──商品を仕入れるときに、大切にしている基準はありますか?

当間さん:自分の好みと直感だけで選ぶスタイルを徹底しています。問屋さんやメーカーさんから「今はこれが売れ筋です」と勧められることもありますが、自分の好みに合わなければ仕入れません。

「売れているから」という理由だけでは選ばないですね。だって、自分がその商品を好きじゃなかったら、お客様に自信を持っておすすめできないでしょう。

──ターゲットとするお客様像を絞り込んで仕入れるわけではないのですね。

当間さん:そうですね。僕は、新しいものを次々と追いかけるより、昔から形が変わらないものが好きなんです。古い形やヴィンテージ風の商品を中心に、自分が良いと思ったものを選んでいます。長く愛されているものには、やはり普遍的な魅力がありますからね。

だから、お店には自分が好きなものだけを置いて、それらを好きなお客様が来てくださったらそれで良いと思っています。

──そうやって「好き」で仕入れた商品が売れないこともありますか?

当間さん:たくさんありますよ。1年、2年と動かないこともあります。ただ、売れないからといって、すぐに諦めることはしません。僕と同じ感覚を持つお客様が、いつか探しに来てくださるかもしれませんから。

雑貨は時間が経てば経つほど、価値が高まることもありますしね。自分が好きで選んだものだからこそ、そういう待ち方ができるのだと思います。

──接客や集客で心がけていることはありますか?

当間さん:接客で一番大切にしているのは「一度来てくださったお客様が、また次も足を運びたくなるような対応」です。一回きりではなく、また顔を見せに来てくれるような居心地の良さを提供したいと思っています。

特に子どもたちには、買ったものをすぐに飽きて捨てるのではなく、長く大切にしてもらえたら嬉しいですね。新規の集客については、Instagramでの発信は日常的に続けています。観光客の方が沖縄旅行のついでに寄ってくださるきっかけにもなっていますね。

数えきれないほどの商品がセンス良く並ぶ店内。「どうディスプレイするか」を考えるのも当間さんの楽しみだそう。

仕入れ先ゼロから出会った、スーパーデリバリー

店内のディスプレイの一部。スーパーデリバリーで仕入れた商品も多数。

──スーパーデリバリーを知ったきっかけは何でしたか?

当間さん:開業当初、手元にあったのは、自分が集めていたガラスボトルや雑貨だけ。でも、本格的にショップとして営業するなら継続して仕入れられるルートを作らなきゃいけない。それでインターネットで仕入れ先を探し回っていた時に見つけたのが、スーパーデリバリーでした。

──実際にスーパーデリバリーを使ってみて、いかがでしたか?

当間さん:非常にありがたかったですね!実績もツテも何もない個人にとって、問屋さんやメーカーさんをイチから探して、個別に契約を結ぶのは大変すぎます。その点、スーパーデリバリーなら、様々な取引先で扱っている商品を一元で仕入れられる。本当に助かりました。

──スーパーデリバリーでは、どのように商品を探していますか?

当間さん:「アメリカン雑貨」などのキーワードで検索して、その中から自分が好きだと思ったものを仕入れています。僕は、何十年経ってもデザインが同じで、いつの時代の人が見ても「可愛い」「格好いい」と思えるアイテムが好きですね。そういう普遍性を持つ商品を、お店に揃えていきたいと思っています。

「古い風合いが好き」と語る当間さん。ポップなものだけでなく、「ヴィンテージ風」「レトロ」と検索して探すことも多いそう。

──発注のタイミングや在庫管理で工夫していることはありますか?

当間さん:店内を見て、商品が売れて棚に隙間ができたタイミングや、定番でよく売れる人気商品の在庫が減ってきた時に補充する形で使っています。小さなお店なので、倉庫がなく在庫をあまり持てません。

スーパーデリバリーは小ロットで発注できて、必要な分だけこまめに補充できるので、本当に助かっていますね。当店は沖縄なので、発注から到着まである程度の日数がかかるから、タイミングを考えながら注文しています。

──スーパーデリバリーで仕入れている商品の中で、特にお気に入りのものを教えてください。

当間さん:たくさんありますけれど、一番好きなのはアメリカの有名なハンバーガーチェーンのキャラクター「Big Boy(ビッグボーイ)」ですね。もともと僕自身が好きで仕入れていたのですが、お客様からも求められることが多くなり、今では常時仕入れる定番商品になっています。

他には「Mr.Peanut(ミスターピーナッツ)」も好きなので、見つけるとついつい仕入れちゃいますね。自分が好きで仕入れたものを、お客様も求めてくださって、その結果としてお店の定番になっていくのは嬉しいです。

当間さん一押しの「ビッグボーイ」のフィギュア。お店の看板商品のひとつとして、来店するファンを楽しませています。

不変の魅力と情熱を次世代へ──「好きだから売る」が、お店の定番商品を育てていく

──これからの「Bubble up 66」をどのようなお店にしていきたいですか?

当間さん:リピーターのお客様を、もっと増やしていきたいですね。一度来てくださった方に、「また来たい」と思ってもらえるよう、もっと楽しく居心地の良い空間づくりを心がけていきたいです。

Bubble up 66のエントランス。黄色いドアがポップで楽しい雰囲気。「ワクワクできる」空間への入口です。

自分の店を始めたいなら、まず自分の「好き」を大切にする

──これからお店を始めたい方に、メッセージをお願いします。

当間さん:難しい質問だね(笑)。まずは「売りたい商品を本気で好きになること」だと思います。「モノを売って利益を得たい」という目的なら、雑貨屋なんてやらない方がいい。他の効率的な商品を売った方が絶対に良いですよ。でも、自分が好きなモノなら頑張れます。「この商品が好きだ」「この世界観をお客様に伝えたい」という情熱さえあれば、ツテがなくても、多少の苦労があっても楽しく続けていけると思いますよ。

──最後に、Bubble up 66を一言で表すとどんなお店ですか?

当間さん:アメリカン雑貨やレトロなものが大好きな人にとって「お気に入りを見つけに行く『宝箱』のような場所」ですね。

アメリカンカルチャーの世界観が好きな方、沖縄のヴィンテージボトルに興味を持たれた方は、ぜひ一度「Bubble up 66」を覗いてみてください。観光で沖縄を訪れた方も、地元で暮らす方も大歓迎です。

「好きなことに囲まれて本当に楽しい」と語る当間さん。商品への愛情が伝わってきました。

沖縄県那覇市赤嶺にある、アメリカン&ハワイアン雑貨のセレクトショップ「Bubble up 66」。店主の当間さんが長年かけて集めたヴィンテージガラスボトルや、時代を超えて愛されるアメリカンキャラクターグッズが所狭しと並びます。お気に入りの商品を探すだけでなく、当間さんとの会話から、物を長く大切にする楽しさにも出会えるお店です。

自分の好きなものを少しずつ集め、小さな店から始める。商品を必要な分だけ仕入れながら、お客様との出会いを積み重ねていく。定年退職後に挑戦を始めた当間さんの歩みは、年齢や経験に関係なく、自分らしいショップを始められることを教えてくれます。

Bubble up 66(バブル アップ 66)

住所:沖縄県那覇市赤嶺1丁目4−13

電話:090-6893-6430

営業時間:13:00-19:00

定休日:月曜日

Instagram:https://www.instagram.com/tomashigeru/

ショップの開業準備・仕入れならスーパーデリバリー

スーパーデリバリーは、雑貨、アパレル、食品、文具、店舗什器・備品など、ショップづくりに必要な商品を仕入れられる事業者向けの卸・仕入れサイトです。

これからショップを始めたい方にとって、最初から複数のメーカーや問屋と個別に取引を始めるのは、簡単なことではありません。スーパーデリバリーなら、さまざまな出展企業の商品をまとめて探し、自分のお店のコンセプトや規模に合わせて仕入れることができます。

「自分の好きなものを扱うお店を始めたい」「店頭に並べる商品を少しずつ増やしたい」と考えている方は、まずはスーパーデリバリーで、自分らしい店づくりにつながる商品を探してみてください。

(ライター:美里茉奈)