
自然が育む山形の農産物と革新的な常温除湿乾燥技術という農業とハイテク技術を融合した、おいしさも栄養価も高い食ブランドを提案する「KELO(ケロ)」。「体にいいものを、まっすぐに。」を理念として掲げており、主力ブランド「タベテケロ(tabetekelo)」は、山形の方言で「食べてください」を意味する言葉からつけられています。今回は、スーパーデリバリーを担当されている佐藤さんと青木さんに「KELO」のものづくりの背景や想いをお伺いしました。
目次
常温除湿乾燥技術で、無添加、そしておいしい。地域や農業の活性化に取り組む山形発のブランド「KELO」
山形県米沢市に本社を構えるKELOさん。商品情報には「常温除湿乾燥技術」「無添加」「地元農家」といった気になるワードが並びます。「KELO(ケロ)」という会社名の響きにワクワク感を感じながら、まずは会社のことをお聞きしました。
──最初に「KELO」さんがどんな会社か教えてください。
青木さん:山形大学工学部認定のベンチャー企業である「株式会社ベジア」と連携し、国産農作物を「常温除湿乾燥技術」を使って加工した原材料を使ったスナック菓子やドライフルーツ、酒かすパウダーといった商品をつくり、BtoBとBtoCの販売をしています。

──大学と連携した会社なんですね。さっそく気になるワードが1つ出てきたのですが、「常温除湿乾燥技術」とはどういったものでしょうか。
青木さん:40~43℃で乾燥するテクノロジーで、ビタミンやたんぱく質など栄養素を変質させず、風味や味を損なわずに加工することができます。色も自然に近い状態なので、見た目のきれいさも通常の乾燥技術とは異なるんです。一般的な乾燥技術だと高温で熱が加わることで焼けてしまい、見た目も味も栄養価も損なわれてしまうんですが、常温除湿乾燥技術を使うとそういった問題をクリアできます。
──KELOさんが使う「常温除湿乾燥技術」というのは、どういった経緯でできたものなんですか?
青木さん:山形で有名な「しみかりせん」というおいしいおせんべいがあって、おせんべいに醤油を染み込ませて乾燥させることで独特のカリカリ食感を楽しめる硬いおせんべいです。この独特の食感を再現したいと研究をしていたのですが、それがこの常温乾燥のヒントになりました。
──病みつき食感は山形の有名なおせんべいから着想を得るとは興味深いです。
青木さん:「常温除湿乾燥技術」は、素材のおいしさ、風味、色、香りはもちろん、栄養もそのままですし、ノンフライなのに揚げたようなポリポリとした食感が生まれるのが、食感も含めておいしいと言っていただける理由だと思います。
──この乾燥技術だけでなく無添加であるのも魅力ですよね。
青木さん:パッケージの裏の原材料名を見ていただくと分かるんですが、食品添加物が入っている場合、「/(スラッシュ)」の後ろに記載がありますが、KELOは着色料や甘味料を使っていないので、「/(スラッシュ)」以降の記載がありません。

──原材料は、山形県の農作物のみということですね。
青木さん:廃棄されていた規格外の農作物や野菜の皮や芯も活用して、もったいない部分もアップサイクルして使っているので、地域の農家さんのためにも、社会や環境のためにもプラスになるものづくりをしています。
香り・栄養・色・風味が残り、濃厚な味わいを楽しめる商品ラインナップ
──KELOさんには「ノーコーシリーズ」がありますが、これは「濃厚」という意味ですか?
青木さん:そうです。濃厚という意味です。
──文字通りってことですね。主にお野菜を使った原材料で添加物無しとなると、どのようにして濃厚さを出しているんですか?
青木さん:一般的な熱を使って乾燥してパウダーにすると、5分の1~10分の1の量に減ってしまいます。水分とともに旨味や味、色も抜けてしまうので、その量や味などを調整するために使われるのが甘味料や着色料なんです。ただ、KELOの場合は、甘味料や着色料を使わずに、原材料である野菜そのものをたくさん使っています。なので、野菜の味を技術的に損なわずに、かつ原材料をたっぷり使っているので濃厚に仕上がるんです。
──すごく贅沢ですね!
青木さん:ノーコーシリーズ以外には、「tabetekelo(タベテケロ)」シリーズの「無添加野菜パウダー」も特徴ある商品です。野菜嫌いなお子様を考えて作った商品なんですが、にんじんの味が苦手だったり、見た目が受け付けない、入っているだけで嫌といった味や見た目の抵抗感がある場合でも、パウダー状になっているので商品そのものからにんじんだと分からないように工夫しています。キッチンににんじんの写真やイラストが使われたパッケージの商品が置いてあったらお子様も「あ、にんじんを入れようとしている…」と気づいてしまいますよね。


──なるほど。パッケージまでも戦略なんですね。徹底的ですごいです。
青木さん:原材料はにんじんのみで無添加ですし、常温除湿乾燥技術によって、にんじんの栄養はそのままです。見た目ににんじんと分からないのでにんじんの風味もそのままですが、お子様も食べることができます。調理する側にとってもパウダーになっているので、柔らかくなるまでゆでたり、煮る必要もなく、栄養を逃さずに、簡単に時短になる料理作りができるのも魅力だと思います。
──スーパーデリバリーでは30商品を掲載いただいていますが、特におすすめしたい商品を教えてください。
青木さん:一つ目は、「完全無添加ノンフライ枝豆チップス 20g 秘伝豆」です。ノンフライなのですが、食感は堅あげポテトのような揚げたような食感です。ポリポリとしたた食感に意外性があって、この食感が癖になると評判です。99.1%は枝豆で、常温除湿乾燥技術によって栄養素をそのまま閉じ込めてあります。あとは味付けに、ほんの少しの岩塩だけを使っています。


──枝豆の形も特徴的で、かわいいですね。
青木さん:ありがとうございます。この枝豆の形は3Dプリンターを使って造形しています。
──ここでも最新技術が使われているんですね。
青木さん:3Dプリンタの型を使っています。KELOではOEMも受託しているので、パッケージの工夫もそうですし、商品自体の形状も技術を使ってご提案しています。
佐藤さん:量産する際にはこのような型をつかっているんですよ。

──食品づくりの現場はどんどん進んでいるんですね。面白いです!


青木さん:二つ目は、「無添加フルーツ酒粕パウダー」です。山形県産のラフランスやシャインマスカットなどのフルーツと山形県老舗酒蔵の酒粕を使用しています。酒粕とフルーツにはペプチド、食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB群、アデノシン、レジスタントプロテインなど、健康維持や体のトラブルを解消する効果が期待できる栄養素が豊富に含まれているので、KELOのメインターゲットとしている健康や美容に意識の高い30~40代の女性を中心に、プロテインやサプリメントのような感覚で毎日摂取でき、リピーターの多い商品です。


青木さん:三つ目は、ドライフルーツです。「完全無添加ドライフルーツ『紅玉りんご』20g」は、ドライフルーツなのに柔らかい食感で、口に入れた後はまるで生のりんごのような食感になります。通常の乾燥技術では、熱を与えて乾燥させることで焼けてしまい、りんごが変質してしまうのですが、この食感も常温除湿乾燥技術によって風味や食感を損なわずにおいしく食べていただくことができます。
──まるで生のりんごそのままの食感…気になります。
青木さん:食感もそうですし、何といっても栄養素を損なわない技術なので、ジャンクフードを食べてほしくないな…とお考えのお母さんや、ペットにも食べさせてあげたいと考えるお客様にも共感いただけると思っています。
山形だけでなく日本各地の農作物に付加価値をつけ、新商品をこれからも提案
インタビューの最後に今後の商品展開をお聞きしました。
──新作の商品の予定はありますか?
青木さん:北海道産のインカのめざめを原材料に使ったポテトチップスを開発中です。甘さの強いインカのめざめをノンフライなのにポリポリとした楽しい食感に仕上げ、これもまた3Dプリンターを使って成型します。2026年5月~6月くらいに発売開始の予定です。
──楽しみです。山形の農産物を使うものばかりだと思っていましたが、北海道の物もあるんですね。
青木さん:インカのめざめ自体が岩手県より北じゃないとできないんですよ。広大な土地も必要になるんです。KELOでは日本各地のおいしい食材を使うことがコンセプトなので、おすすめでご紹介した枝豆チップスも山形県の秘伝豆に限らず、日本全国の枝豆の産地で作ることも、その土地の枝豆の香りや味を生かした地域を生かしたものづくりにつながると思います。
──ここでも常温除湿乾燥技術によるおいしさや風味、香りを残す技術が生きてくるんですね。自然が育む農作物を最新の乾燥技術でおいしく濃厚に、見た目も栄養もキープ。おいしさも環境も社会もよりよくしていくKELOさんの商品開発を今後も楽しみです。今日はインタビューにご対応いただきありがとうございました。
KELO(ケロ)





