『店販』とは物販のことです。美容業界では物販のことを店販と呼んでいます。

ヘアサロンやエステサロンでは一般的な店販ですが、ネイルサロンではどうでしょうか?
施術がメインのイメージがあるためか、「ネイルサロンで店販って必要なの?」と思うネイリストさんも少なくないと思います。今回は、「ネイルサロンで店販をおこなう3つのメリット」、「店販商品の選び方」、「店販商品の接客のポイント」をご紹介します。

ネイルサロンで店販をおこなう3つのメリット

ネイルサロンで店販を行う3つのメリットをご紹介します。店販を導入し、商品を販売するには「客単価がアップする」、「他店との差別化(独自化)につながる」、「お客様の満足度がアップする」というメリットがあります。

続いて、3つのメリットそれぞれについて解説していきます。

1.客単価がアップする

1つ目のメリットは客単価のアップです。店販商品を販売することで新たな人員や手間をかけることなく客単価をあげることができます。小規模のネイルサロンだと人員を増やしたり新たな手間をかけるのが難しい中で、店販は比較的取り組みやすく、売上につながる施策です。

また最近では新型コロナの影響もあり売上のリスクヘッジとして店販に力を入れるお店も出てきています。

2.他店との差別化につながる

2つ目のメリットは他店との差別化につながることです。ネイルサロンの店販品としては一般的にハンドクリームやオイルなどハンドケアの商品を販売することが多いですが、それに限らずお店のコンセプトやイメージに合ったアイテムを販売することでお店の色や特徴をアピールし他店と差別化することができます。
例えば、『爪に優しいネイル』をコンセプトにしているネイルサロンがオーガニックや無添加の食品やコスメを販売する、といった感じです。

3.お客様の満足度をアップできる

3つ目はお客様の満足度アップです。きれいになりたいと思って来店しているお客様に、施術だけではなく商品でもそのあと押しができたなら、お客様の満足度は高まります。また、施術中のお客様との会話を通してニーズを把握し商品を提案するのもよいでしょう。
気を付けたいのが店販の押し売りです。欲しくもない商品を無理にすすめられると失客に繋がってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

なお、『ホットペッパービューティーアカデミー』の2022年上期調査によると、ネイルサロンでの過去 1 年の店販商品の購入率が女性は前年比 4.2ポイント 増、男性は前年比 4.7ポイント 増で、ともに前年から 4 ポイント以上増加しています。(情報参照元:ネイルサロン編/美容センサス2022年上期
お客様の店販品へのニーズの高まりが感じられます。

店販商品は「顧客ニーズ」と「自信をもって提案できる」の視点で選ぼう

ではどんな商品がネイルサロンの店販商品として人気なのでしょうか?
ハンドクリームやオイルなどのハンドケアアイテムは鉄板人気のアイテムです。特に最近はコロナによる消毒の習慣化で手荒れに悩む方が多いためハンドケアのアイテムのニーズが高くなっています。

次にホームケアアイテムです。具体的には自分でジェルネイルをオフできるホームケアのセットが人気です。急にネイルを落とさなければいけない用事が入ったり、オフしにいく時間がなかなか取れない方に自宅でオフできるセットはニーズがあります。
その他に、手周りのアイテムとして指輪やブレスレットなどのアクセサリーや手を保護するアイテムとして保温目的の手袋のほか、UVカットの手袋、炊事の際に使うゴム手袋なども人気のようです。

また、手やネイルに関連するものでなくても、洋服やインテリア雑貨、食品などを販売しているネイルサロンもあります。お客様の声を聞いてニーズのある商品や自身が使ってみてよいと思った商品をジャンル関係なく販売しているお店もあります。

ネイルサロンだからと言ってネイルや手に関連する商品だけ販売するのではなく、お客様の声を聞いて幅広い商品から店販商品を選んでみたり、自分が実際に使ってみて心からオススメできる商品を店販するのもよいでしょう。

ネイルサロンでさりげなく店販商品をアピールする接客販売3つのコツ

いざ店販を販売するとなった際にどう売ればいいの?と悩まれる方も多いと思います。売り込みになってしまって失客に繋がったらどうしようと心配な方もいるでしょう。そこで売り込まずにさりげなくお客様に店販商品をアピールする方法をご紹介します。

1、店販商品はすぐ手に取れる場所にディスプレイしよう

商品をディスプレイする際に、お客様がすぐ手に取れる場所や見やすい場所に商品を置いておくことがポイントです。おすすめは入り口すぐの場所か施術中のネイリストさんの後ろです。入り口すぐの場所だと施術までの待ち時間やお会計時の待ち時間に商品を見ることができるます。ネイリストさんの後ろは施術中に見ることができるのでこちらもおすすめです。

ディスプレイの際は値札をつけて販売していることと値段が分かるようにしておきましょう。

2、POPを活用しよう

POPは優れた販売員とも言われ、代わりに商品の魅力をアピールしてくれます。商品のオススメポイントや使用方法、実際に購入されたお客様の声などを書いてみましょう。特に実際に購入されたお客様の声はリアリティーがあって効果抜群です。意外に忘れがちなのが文字の大きさ。小さい文字で書いていると年配の方や場所によっては見にくい場合も。見やすい大き目の文字を心がけましょう。

3、施術後のサービスとして実際に使ってみよう

商品の良さを伝えるのには実際に使ってもらうのが一番です。ハンドクリームやオイルなどハンドケアのアイテムならテスターを置いてお客様が自由にお試しできるようにするのもよいですが、サービスの一環として施術後にハンドマッサージを行い実際に使用して香りや保湿効果を実感してもらうのもよいでしょう。お客様の反応がよければ「実は買えるんですよ!」と自然な流れで商品を紹介することができます。

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