ペットブームの影響でニーズが高まっているのが、トリミングサロンやペットサロンなどのペット関連サービスです。トリミングサロンとは、ペットのケアを行う場所です。犬を中心にブラッシングやシャンプー、ヘアカットや爪切りといったお手入れをしてくれるペット専用の美容サービスです。ペット関連のサービスを開業する方の中でも人気の職業でもあります。

今回はこれからトリミングサロンやペットサロンを開業したい方や、トリマーとしていつか独立したいとお考えの方に向けて、必要な資格や資金、開業手続きなど、トリミングサロンの開業方法をお伝えします。

トリミングサロンを開業するために必要なものとは?

トリミングサロンやペットサロンを開業するためにはどれくらいの資金や、どんな資格が必要なのでしょうか?ここでは、一般的に必要な開業手続きと、トリミングサロンの開業に必要な資格や条件、具体的な手続きの方法、そして資金や設備についてお伝えします。

個人事業主としての開業手続き

どのような業種であっても、事業を開始するには開業手続きをする必要があります。開業手続きには下記の書類が必要となります。

・「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)

・「所得税の青色申告承認申請書」(青色申告の場合)を税務署に提出

開業届は事業の開始1ヶ月以内を目安に、税務署に提出するようにしましょう。書類は国税庁のホームページからダウンロードするか、最寄りの税務署で入手できます。

開業届を提出すると、確定申告の際に青色申告をすることができます。青色申告を提出することで、最大65万円の青色申告特別控除が受けられたり、家族や親族を社員として雇用する場合、給与を全額経費に算入できるといったメリットがあります。青色申告は必須ではありませんが、メリットも大きいので、確定申告時に青色申告をする場合は、開業届と一緒に提出しておきましょう。

書類上の手続きのほかにも、NTTに電話回線工事を依頼したり、銀行口座を開設といった事務手続きを行いましょう。

トリミングサロンの開業に必要な資格や届け出

一般的な開業手続きに加え、トリミングサロンやペットサロンを開業するためには、「動物取扱責任者」の資格が必要となります。動物取扱責任者の資格はトリミングサロンやペットサロンの開業には必須の資格で、この資格を取得しないことにはトリミングサロンやペットサロンの独立開業はできません。また、トリミングサロンやペットサロンだけでなく、ペットショップやブリーダー、動物園などの運営にも必要な資格です。

この動物取扱責任者の資格ですが、取得するためには次の4つのうち、どれかを満たすことが条件となります。

(1)獣医師

(2)愛玩動物看護師

(3)資格(専門性を有する社団法人等の試験に合格している)及び実務経験(第一種動物取扱業者で6ヶ月以上の実務経験がある)

(4)卒業(獣医学、動物看護学、畜産学などを学ぶ大学、専門学校などの教育機関を卒業している)及び実務経験(第一種動物取扱業者で6ヶ月以上の実務経験がある)

例えば、要件を満たしている専門学校を卒業したのちにトリミングサロンなどで半年以上の実務経験を積んだ場合や、同じく要件を満たしている専門学校を卒業したのち愛玩動物飼養管理士(1級・2級)や愛犬飼育管理士、家庭犬訓練士の資格を持っていれば動物取扱責任者の資格を取得することができます。

動物取扱責任者は都道府県が主催する講習会を終了し、申請を行えば登録完了です。登録が完了すると動物取扱業登録証が交付されるので、それを事業所の見やすい場所に掲示しておきます。

個人事業主として開業する場合には、開業後1カ月以内に開業届を提出しなければなりません。これはトリミングサロンやペットサロンに限らず、個人で事業をする場合には必要となる届出書です。

まずはこの2つを用意することから始まります。

トリミングサロンの開業に必要な資金

トリミングサロンの開業に必要な資金には、店舗の敷金礼金や家賃、店舗改装費、ドッグバス、トリミングテーブルといった設備や備品の導入費、集客のための広告宣伝費、シャンプーやコンディショナーといった消耗品の費用、そして水道光熱費などの運転資金が含まれます。

店舗自体にかかる費用は立地や内装によって大きく変わってきます。また、店舗を借りて開業する場合と自宅を改装して開業する場合など、開業スタイルによっても異なります。

例えば、地方で自宅の一部を改装し、最低限の設備だけで開業する場合には100万程度必要と言われていますが、都心で店舗を借りて内装も凝った場合などは1,000万ほどかかるとも言われています。

資金については自己資金で開業するほか、日本政策金融公庫などから融資を受ける方法もあります。お店の開業スタイルと合わせて検討するとよいでしょう。

トリミングサロンの開業スタイルや集客方法

トリミングサロンやペットサロンの開業にはいくつかのスタイルがあります。ここではそれぞれのメリットや集客のコツなどをお伝えします。

トリミングサロンやペットサロンの開業スタイルは大きく分けて4つのパターンがあります。

(1)専門店舗型サロン

店舗となる場所を借りて開業するスタイルです。家賃などの経費はかかりますが、立地を選んで開業できるため、集客などがある程度見込めるといったメリットがあります。

(2)自宅サロン

自宅を改装して開業するスタイルです。内装工事費などは発生しますが、家賃の負担がないため固定費を押さえられるのが一番のメリットです。

(3)出張・移動トリミングサロン

ペットを飼っている家庭に訪問し、トリミングを行うスタイルです。飼い主やペットが高齢で外出するのが難しい場合などに重宝がられています。また、ワゴン車など車の中でトリミングを行うケースもあり、ショッピングモールなどの駐車場で行うスタイルもあります。店舗を持たない分、経費を抑えてスタートできるのが魅力です。

(4)併設型サロン

ペットショップや動物病院に併設するスタイルです。施設に訪れた方が依頼するケースも多く、新規顧客やリピーターを取り込みやすいというメリットがあります。

トリミングサロンの集客や差別化のコツ

トリミングサロンやペットサロンのニーズが高まる一方、競合も激しくなるため店舗の宣伝や集客は必須となります。また、他店舗との差別化を図ることも集客効果を高める上では欠かせないでしょう。

ウェブで集客

以前は紙媒体の広告出稿やポスティングもよく見られましたが、最近は下記のようなツールを活用する店舗が増えています。

Instagram・Twitter・PintarestなどのSNS

例えばインスタグラムに店舗の様子や、施術後の写真を投稿してカットスタイル集として活用するケースがあります。また、施術のビフォーアフターを掲載することで技術力のアピールもできます。ほかにも、物販アイテムの情報を発信したり、予約状況をSNSで知らせている店舗も増えています。

ブログ

サービス内容やコンセプト、料金などはブログやホームページに分かりやすく明記し、お客さんに安心感を与えるのも集客には欠かせないポイントです。また、サロンをオープンするまでのプロセスや想いを綴っておくことで、お客さんにも共感やお店を応援する気持ちが生まれ、足を運んでもらいやすくなります。

Googleマイビジネスの活用(MEO対策)

Googleマイビジネスとは、Google検索やGoogleマップなどでお店を検索した際に、あなたのお店の情報を表示し、検索した人にお店をアピールできる無料サービスです。Googleマイビジネスに店舗名や住所、サービス内容などを登録しておくことで情報が表示されるので、実店舗を持っている方はぜひ使ってみてください。

Googleマイビジネスでは口コミを通じてお客さんとやり取りができたり、お店の情報をリアルタイムに発信できたり、簡単なウェブサイトの作成などもできます。登録方法や詳細の情報は下記の関連記事をチェックしてみてください。

[関連記事]「Googleマイビジネス」を活用してリアルでもネットでも地域に根差した店舗集客を目指そう!

独自化を図るSNS発信のポイント

差別化のポイントとしては、特徴を打ち出すことも一つの手段です。たとえば、シャンプーやマッサージへのこだわりをアピールしたり、ターゲットを「シニア犬」「小型犬」などと絞るケースもあります。また、サービス提供以外で物販を提供してサロンの付加価値を上げる方法もあります。

ペットグッズだけでなく、飼い主の方が使うアイテムを提案することで、トリミングサロンやペットサロンに足を運ぶ楽しみも生まれ、リピーターの獲得にも繋げることができます。

[関連記事]ペットブーム到来!サービスの多様化が進むペット業界!トリミングサロンや新たなペット関連サービスとは?

トリミングサロンやペットサロンの将来性

年々ペット市場は拡大していますが、今後も少子高齢化や核家族化が進むなかでペットを家族同様に育てようとする家族も多いでしょう。そのため、トリミングサロンやペットサロンの役割はますます大きくなっていくと思われます。

一方で、店舗同士の競争も激しくなっていくため、競争の中で生き残るためにも独自の特徴を打ち出し、差別化しながらサービスを提供していく必要が出てきます。技術力はもちろん店内での物販なども強化しながら付加価値を提供してはいかがでしょうか。

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