リサイクルに似た言葉「アップサイクル」、聞いたことはあってもどういう意味なのかまで詳しく知っている人はまだ少ないと思います。

「アップサイクル」とは、不要になった物に新しい価値を与え、物の価値を高めることを言います。例えば、着なくなったジーンズをバッグにするのもアップサイクルです。

写真の説明はありません。

アップサイクルのお店をされているのが「UPCYCLE FOPPISH(アップサイクル フォピッシュ)」の松橋さん。このお店を始めるまでは、医療関連のお仕事をされ、裁縫経験もゼロだったという松橋さんがアップサイクル雑貨のお店を始めたきっかけや、アップサイクルのお店の運営にあたってどんなことを実践しているのかをお聞きしました。

修繕コストが高くて捨てられるはずだったジーンズをまったく新たな商品に

青森県でアップサイクルのお店をされている「UPCYCLE FOPPISH(アップサイクル フォピッシュ)」の松橋さん。

松橋さんのお店では、アメリカから古着で輸入されたジーンズを材料として使っています。輸入されたジーンズは一度洗濯された後、そのまま古着として販売できる物と生地が割けた位置や大きさによって修繕コストが高いために廃棄されてしまう物に分けられるそうですが、松橋さんのお店では生地の破れがある方を引き取り、バッグや財布などの新たな商品に作り上げ、販売をされています。古着のジーンズとしてリサイクルされなかった物が、松橋さんの手によってアップサイクルされていきます。

Birkin style tote M
Tyrolean Drawstring bag

裁縫の知識はゼロだった!里帰り中に遊びで作った子供のTシャツが制作の原点

今回の取材で驚きだったのが、松橋さんが制作を始めたきっかけでした。松橋さんは服飾学校やアパレル業界での経歴はなく、医療関連のお仕事をされていたそうです。2人目のお子様の出産のため里帰りしていた際に、実家にあったミシンでお子様のTシャツを作ってみたことがきっかけだったと言います。

独学で情報を集めて制作を続け、その後ネット販売も開始。2016年にはご自宅に隣接した店舗での販売もスタートしました。松橋さんは、「独学だからこそ、いまの商品を作れている」と言います。固定概念に縛られず、自由な発想で生地や作り方を選び、自分がいいと思った商品に作り上げられるからこそ、さまざまなアップサイクル製品を生み出せるのかもしれません。

店名に「アップサイクル」を付けた理由は、一度だけの再利用ではなくて資源の「循環」を意識してほしいから

店内には、ジーンズを使ってアップサイクルで作られたバッグや財布、キーケースなどが並びます。リピートのお客様も多く、青森県内に限らず、以前行っていたクラフト市で出会った関東や静岡のお客様など、全国から来店しています。購入した商品のアフターケアの依頼も受けており、使用できるパーツはクリーニングをして再利用したり、バッグからお財布に変えるなどして、さらなる循環しています。

開店当初の店名は「FOPPISH」でしたが、約2年後に「UPCYCLE FOPPISH」に変更しています。「リメイクとはあえて線引きして、もっと多くの人がアップサイクルを知るきっかけになればと思った」と、松橋さんは言います。

制作販売だけでなく、アップサイクルを実践する人を増やすため制作講座の講師も務める

制作講座の講師もされ、1日完結の対面講座では1回に30名の方に作り方を教えている松橋さん。商品を作って販売しているだけでは輪が広がらないと痛感し、より多くの人にアップサイクルを知ってもらうことと同時にアップサイクルを実践する人の輪を広げたいという思いで講師の活動を始めたそうです。現在は、全国出張やオンライン上でのアップサイクル講座を開催し、その輪をさらに広げています。

また、店内にはショップカードの代わりに、お店のコンセプトやアップサイクルを説明したチラシを置いています。

concept(コンセプト)

UPCYCLE FOPPISHは、古着を解体してパーツや材料を回収し、それを再構築して質を高めたアップサイクル雑貨を販売しています。青森から全国へ、サスティナブルな”資源の循環”を広げます。

(チラシ裏面に記載)

WHAT IS UPCYCLE

サスティナブル(持続可能)なものづくりの新たな方法論のひとつ。従来から行われてきたリサイクル(再循環)とは異なり、単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを、最終的な目的とすること。

(チラシ裏面に記載)

制作講座の活動やチラシ作成など、アップサイクルを広めたいという想いをもって行動している松橋さんですが、自分からアップサイクルを説明することは多くないと言います。お客様の来店目的のほとんどは、店内に並ぶ素敵な商品からお気に入りの1点を見つけるためであり、アップサイクルかどうかという目線で選んでくる方は多くないとのこと。そのため、アップサイクルの説明をするのは聞かれたときだけだそうです。

だからこそ、そっとチラシをお渡しし、商品を気に入ってもらい購入していただいた後でチラシを見て「アップサイクルってこういう意味なんだ!」と知ってもらうことで共感してもらいやすくなると言います。

商品のラインナップを見ていて感じるのは、デザインの良さやバリエーションなどお気に入りの1点を見つけるような商品としての魅力。商品がまず魅力的であることが第一であり、その選んだ商品がアップサイクルだったということがプラスの価値として付いてくるものだからこそ、アップサイクルが好意的に理解されていくのだなと感じました。

UPCYCLE FOPPISH(アップサイクル フォピッシュ)

upcycle foppishは、古着を解体してパーツや材料を回収し、それを再構築して質を高めた(upcycle)雑貨を販売しています。青森から全国へ、サスティナブルな“古着の循環“を広げます。

[店名]upcycle foppish

[住所]青森県上北郡おいらせ町二川目4-73-1614

[ホームページ]https://foppish.crayonsite.com/

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