昭和元年創業。造花製造業として、90年以上の歴史を誇る、花関連の商材のスペシャリスト「株式会社東京堂」を訪問しました。
東京堂の商品といえば、造花。
ご存じですか?近年、クオリティが生花と見間違えるほどの品質が高い造花を「アーティフィシャルフラワー」と呼ばれているそうです。その中でも東京堂の扱うものは「MAGIQ」というブランドでお花やグリーンなどでなんと約5,000種類もあるそうです。
アーティフィシャルフラワーのメリットはなんといってもメンテナンスがいらない!!店舗のディスプレイはもちろん、ウェディングフラワー、インテリアフラワーなどとして活用される方も増えています。
訪問した日は、東京堂の春夏展示会が開催中でした。新作商品や、アイデアがいっぱいのご提案を通して、お花や緑の暮らしの楽しみ方、お店での活かし方を前編・後編のブログでご紹介します。
お話をお伺いしたのは、前編に引き続き、株式会社東京堂 外商統括部 第三営業部 統括マネージャーの鳥居さんです。
[関連ブログ]花と緑を取り入れて価値のある売り場・空間づくりを演出しよう!「東京堂」を訪問しました。【前編】
[関連商品]あじさい
後編は、「いつもの暮らしの中に、花と緑のある風景をもっと取り入れよう!」をテーマに、東京堂の春夏展示会の様子をお伝えします。
それでは、どうぞお楽しみください。
目次
いつもの暮らしの中に、花と緑のある風景をもっと取り入れよう!
情景シーンの提案の仕方で印象が変わる桜
──おぉ!鳥居さん!すばらしいですね…展示会のフロアに入った瞬間。満開の桜が咲いています!!お花見のような気分です(笑)
鳥居さん:ありがとうございます。やはり、日本の春といえば桜ですからね。展示会に入った瞬間に喜んでいただけてうれしいです。東京堂は、桜の表現にもこだわっています。桜といえど、いろいろな品種があるのはご存じだと思いますが…。
[関連商品]桜
例えば、日本人が好むような淡くはかないグラデーションを表現した桜。
ふんわりとかわいらしい花びらを表現した桜。
桜に、ワンポイントでプラスチックでおもちゃやアニメーションをイメージするような表現の花みずきを合わせてもかわいらしく演出できますよ。
…と、素材や色合いを含めて同じ桜でも、いろいろな情景イメージを表現できるよう幅広くそろえています。
通年通して人気のミモザとラベンダー
鳥居さん:次にこちらをご覧ください。ミモザとラベンダーのコーナーです。
──前編でも拝見しましたが、ミモザやラベンダーは雑貨店や、カフェ・飲食店などナチュラルな印象のお店のインテリアフラワーとして欠かせない存在ですよね。
鳥居さん:そうですね。おっしゃる通りで、いろいろなお店の方に活用いただいていて、ミモザとラベンダーは東京堂でも季節を問わず人気の商品です。
利用シーンが広がる!春の花々
──ポピー、スイートピー、チューリップ、ガーベラ、ラナンキュラス…。春のお花畑のような空間が広がっていますね…。すごいです。
鳥居さん:ありがとうございます。春の人気のお花を集めさせていただきました。こう展示してみると、毎年同じような商品が並ぶのですが、東京堂では定番商品でも例年、新しい提案の仕方を展示会では心がけてアーティフィシャルフラワーの魅力を発信しています。
[関連商品]ポピー/チューリップ/ガーベラ/ラナンキュラス/パンジー/スイートピー/菜の花/デイジー/桃/ガーランド/
例えばこちらのガーランドをご覧ください。
フリンジのガーランドリボンに、小さなブーケをアーティフィシャルフラワーでくくりつけて吊るしています。
──アパレル店・雑貨店・インテリア店…などいろいろなお店の春の店内装飾やディスプレイにも使えそうですね!
鳥居さん:ありがとうございます。それから、定番のアレンジメントも今までにない資材などとの組み合わせなどの参考例も出しています。これは、フラワーアレンジメントなどお花の教室を営んでいる方や、フラワーデザイナーさん、インテリアコーディネーターさんなど…デザインをされる方々の参考になればと思います。
[関連商品]オーバルフレーム
東京堂は、アーティフィシャルフラワーを中心とした花にまつわる材料を提供する会社ですが、ただパーツだけを置いているだけではデザインされる方々もアイデアが枯渇してしまいますよね?こうして、東京堂だからできる提案を通じて商品のその先の景色に広がりができたらうれしいです。
住空間がオシャレに引き締まる!緑の取り入れ方
[関連商品]ユーカリ
鳥居さん:続いて、インテリア空間への緑の取り入れ方を提案しています。こちらはユーカリをバスケットに投げ入れたものです。葉物の中でもユーカリが一番人気です。
[関連商品]グリーン
──投げ入れるだけでも空間が、しっかりと引き締まった印象に見えますね!
鳥居さん:ありがとうございます。それから、ここ近年人気のエアプランツや多肉植物、観葉植物です。
──多肉植物やエアプランツは…正直…本物なのか…フェイクなのか…見分けがつかないレベルですね。
鳥居さん:ありがとうございます。そうおっしゃっていただけてうれしいです(笑)おっしゃる通りで…多肉植物やエアプランツは一目では本当にわからないくらい品質が向上しているジャンルだと思います!
例えば、エアプランツは、大きなものだと高価なものもございますが…アーティフィシャルフラワーだったら数千円と低予算で済みます。管理も…手間いらずですからね(苦笑)利用されるシーンやメンテナンス・コストなどを検討していただいた上で幅広い空間にマッチしやすいアイテムですね。
アーティフィシャルフラワーで広がる!花合わせと花器の組み合わせ
──ここまでで、まだ…実は半分しか見られてないのですけど…(苦笑)東京堂の展示会はひとつひとつの提案が濃ゆく量もすごいですね!ここまでで思ったのですが、アーティフィシャルフラワーだからこその特性を生かした提案がいっぱいですね…。
鳥居さん:ありがとうございます。アーティフィシャルフラワーならではの強みを生かした展示を心がけているので、そうおっしゃっていただけてうれしいです。
[関連商品]フラワーベース
水を使ったメンテナンス管理も必要ないので、こういった玉砂利や木片などとの組み合わせの難しいアレンジも自由にできます。
筒状の入れ物には、小さな庭園のような空間を咲かすこともできます。
ガーデニングに使うハンギングバスケットもアーティフィシャルなら、さまざまな植物をお好みのカタチで咲かせることができます。生花には生花ならではの素材そのものを生かす楽しみ方の魅力があるように、アーティフィシャルならではの自由な発想で楽しむ魅力を通じて、花合わせも、花器合わせも楽しんでいただけたらうれしいです。
進化するアーティフィシャルフラワー活用したウェディング
鳥居さん:展示会もそろそろ、終盤ですね。本当お伝えしたいことがたくさんあって申し訳ありません。ウェディングシーンでもここ近年はアーティフィシャルフラワーを活用される場が増えているのはご存じでしょうか?
[関連商品]ドライフラワー
──もちろんです!私もウェディングのブーケは東京堂のアーティフィシャルフラワーでフラワーデザイナーさんに作っていただきました(笑)なつかしいです…。もう…数年前の出来事ですが、その当時からテーブルフラワーなどをこうして拝見しているとアーティフィシャルフラワーの活躍の進化におどろきますね…。
鳥居さん:おぉ!そうだったんですね。そうですね、提案空間は床から壁、天井にいたるまで…多岐に渡っています。特にウェディングでは、アーティフィシャルフラワーとドライフラワーなどと組み合わせて、自然のワイルドな雰囲気を生かしたテイストも今年は注目されていて、晴れの日のおもてなしのアイデアのヒントになればうれしいですね‥.。
メインテーブルのおもてなしも、雰囲気のある仕上がりになります。
最近人気の枝(ステム)を出したブーケは、アーティフィシャルフラワーなら作るのがかんたんです。当日の劣化の心配もなく、メンテナンス管理もかなり楽に。挙式、披露宴が終わった後は、そのままインテリアとして形に残すこともできます。
同じ、ワイルドなテイストで、ウェルカムボードやドレスの髪飾り、ブートニアもテーマを決めて作っていくと、統一感があってかっこいいですよね?
──かっこいいです!展示のサンプルを見ているだけで、ウェディングの情景が目に浮かんできますね!
鳥居さん:ありがとうございます。他にもウェディングで注目しているテイストがあるのですが、こちらは大人のマリンリゾートウェディング…という感じですね。
貝殻やエアプランツ、そして、くすんだパステルカラーのお花でデザインされています。
天井からの装飾などでイメージを深めた提案をしています。
ブーケは、長さのあるエレガントなスタイルが大人の方のウェディングには人気です。
ウェルカムボードにもリゾート感のある、貝殻や砂を使ったアレンジの参考を添えています。
テーブルカードにも、リボンを使ったゲストへのおもてなしも入れ、この空間だけでウェディングの挙式・宴会の雰囲気まで感じ取っていただけたらと思います。
──すごいですね…。限られた空間の中で、細部までウェディングの情景が浮かんできます。うらやましくて、正直もう一回、結婚式だけやりなおしたくなりました(苦笑)
花と緑に触れる楽しさを広げたい!アーティフィシャルフラワーを活用した楽しみ方
鳥居さん:最後は、総まとめですね…(笑)注目のアーティフィシャルフラワーを活用したDIY・クラフトの楽しみ方やアレンジの楽しみ方をたくさんご紹介していきたいと思います。きっと、お店などでも参考にできるネタがあるはずです!
まずは、人気のハーバリウムです。
──ハーバリウムは、ドライフラワーを入れて、ハーバリウムオイルを注ぐだけ…とってもかんたんにできることから、本当に人気ですよね。お花の初心者の方でも花を楽しむ入口として広がったな…と実感しますね。
鳥居さん:そうですね。ハーバリウムの人気は本当にお花に触れるきっかけになっていただいているので、この人気を絶やしてはいけないと思うんですよね…。東京堂では、せっかくの機会なのでハーバリウムの魅力をもっとご紹介できればと思っています。
例えば、ハーバリウムの中身といえば、ドライフラワーが定番ですが、そこにアーティフィシャルフラワーを入れた「アーティリウム」を楽しんだり、オイルのグラデーションを楽しむアレンジを提案したり、
新しい素材と表現のテクニックを加えて、デザイン表現のアイデアヒントを提案することで、楽しみ方も広がっていきます。なによりドライフラワーやプリザーブドフラワーには無い花材がアーティフィシャルフラワーにはありますから楽しさは無限大です!!
母の日のプレゼントに、ハーバリウムとアーティフィシャルフラワーの箱花を一緒に提案してみるのも良いと思いますし、クラフトが大好きなお母さんには、ハーバリウムキットを作って販売するのも一案ですよね。
──ハーバリウムだけでも、ただドライフラワーで楽しむだけでなく、楽しみ方がいろいろなんですね…。
鳥居さん:そうなんです。楽しみ方のヒントをお伝えするのも東京堂の使命だと思っています。それから、素材の使い方と新しいアイデアも提供していきたいと思っています。
この展示会で好評いただいているのは、この食品サンプルのようなクラフト。
「ファーストジェル」や「マジカルウォーター」というアーティフィシャルフラワーをアレンジした時に、お水の中に活けこんでような表現をする資材です。これらの資材の特性を生かして作りました。
[関連商品]ファーストジェル
色づけは油性クレヨンを削って、色をつけます。
同じように特性を生かして、このように壁飾りにもなりますし…。
ケーキのようなデザインもできたり…します(笑)
──おぉ!クラフトが大好きな方も良いですが、子供たちの夏休みの作品づくりなどにも最高ですね…。本当にたくさんのアイデアがあって尽きないですね。東京堂の商品を組み合わせることで、お店の先にたくさんの提案が広がるんだな…と思いました。
東京堂のアーティフィシャルフラワーを活用した景色にあるお客様の笑顔がイメージできる展示ばかりでとっても勉強になりました。ありがとうございます。
[関連ブログ]花と緑を取り入れて価値のある売り場・空間づくりを演出しよう!「東京堂」を訪問しました。【前編】
東京堂
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