お店を運営する大倉さんご夫婦

大分県佐伯市にてリユースショップとして運営されていたスマイルキッズさん。去年の12月に「KURASiKA」へ店名を変えリユース&エシカルストアとして再出発をしました。リユースショップを通じて地域の子どもたちの成長を見守りながらも、エシカルを知ってもらう場としてエシカル商品を提案しています。日当たりの良い明るく温かい店内にて、お店の運営をされている大倉様ご夫婦へリニューアルされた経緯やエシカルストアとしての思いを伺いました。

エシカル商品を増やし再出発

──リニューアルオープンおめでとうございます!新しいお店についてお伺いする前に、以前のリユースショップ「スマイルキッズ」さんを開業された経緯を教えていただけますか?

大倉さん:ありがとうございます。リユースショップを始めたきっかけとしてはフリーマーケットです。約20年前、子どもが生まれたときにお世話になった助産師さんが開いているフリーマーケットに行き、その後、子どもが4~5歳になったころに再度行ってみたら規模がとても大きくなっていて驚きました。そのとき仕事の退職を考えていて、「次に何をしようかな?」とちょうど考えていたんです。
フリーマーケットのように不要になったものを譲り合うニーズがあることを知ったことやもともと環境問題にも興味があって、何かできないかなと考えていたこともあり、地域になかったリユースショップをやってみようと始めました。

──そこからお店を新しくされたきっかけは何だったのでしょうか?

大倉さん:スマイルキッズではベビー向けの服を多く扱っていたのですが、だんだん子どもの数が減ってきてしまったので見直すことにしました。なので、今はベビーから小学生くらいまでの服を用意しています。この前、スマイルキッズ時代のお客様で当時小さかったお子さんが入学式の服を見に来店されたときは成長を感じました。

子ども服がメインですが大人の服も取り扱っています

──リユースショップを通じて子どもの成長も見守られているんですね。素敵なつながりですね。今回エシカルストアという要素が加わっていますが、エシカル商品は以前も扱っていましたか?

大倉さん:以前は少しだけ扱っていました。「リユースはエコである」という考え方もできますし、「リユース”で”良い」ではなく「リユース”が”良い」と思っていただきたいと考えています。リユースやエコについて深めていこうとする中でエシカルという言葉を知り、「エシカルコンシェルジュ」という一般社団法人エシカル協会主催のエシカルを学べる講座に参加しました。

──リユースとエシカルは関連性があるので一緒に販売もしやすそうですね。

大倉さん:そうですね。雑貨販売については以前妻が雑貨屋の店長をしていたこともありノウハウもあったので、リユースもエシカルも伝えたいということでエシカルな商品も扱うお店にしました。

エシカルアイテムのコーナー

──お店を新しくされてからお客様の層などに変化はありましたか?

大倉さん:ありました。移転前のお店は、今のお店から見えるかなり近い場所ですが、今のお店は「さいき城山桜ホール」という佐伯市の施設の駐車場に隣接する場所になり、移転後の来客数はかなり増えました。ホールでは子育て支援のイベントやヨガ教室などが開かれているのでそこに訪れる方々が寄ってくださいます。

「ゴミを出さない」をヒントに洗剤の量り売りを開始

──エシカル商品の商品選びはどのようにされているのでしょうか?

大倉さん:商品を探すときは石油由来ではなく自然由来のもの、天然素材、エシカルのくくりで探しています。探すときはスーパーデリバリーさんのエシカルコレクションのページから探すことが多いです。実はスーパーデリバリーさんでの仕入れを決めたのも、エシカルコレクションがあったからなんです。

──ありがとうございます!スーパーデリバリーがエシカルに力を入れていることが伝わり大変嬉しいです。

大倉さん:今後もよろしくお願いします。他には、エシカルを知ってもらうきっかけとしてはギフトが良いと思っています。エシカル商品は価格がハードルになることも多いですが、ギフトとしてであれば買っていただけることが多いです。

ギフト向き商品はラッピングした状態がわかるよう陳列

──人にプレゼントするものであれば良いものをあげたくなりますし、きっかけにしやすいですね。店内に置かれている洗剤の量り売りが気になるのですが、量り売りを始められたきっかけを伺いたいです。

大倉さん:洗剤を入れたプラスチック容器はリサイクルできないので、捨ててしまうのがもったいないと思い量り売りを始めてみました。おととしの春頃からずっとやりたいと考えていたのですが、新店舗にて開始しました。

新店舗で初めて設置した量り売り洗剤コーナー

──洗剤は日常生活で毎日消費するものなので洗剤ボトルのゴミを減らせることはとても大きいですね。

大倉さん:そうですね。もともと私はゴミが出るのが嫌で、日頃の生活でもできるだけ削減できるものはないかゲームのように楽しみながら過ごしているくらいなんです。ものを減らすことで軽くなる豊かさのようなものがあると思っています。

──ゴミを出さないようにするという大倉さんの日々の意識が量り売り開始のヒントになっているんですね。量り売りを開始したことでお客様の反応はどうでしたか?

大倉さん:ゲームのような感覚で楽しんでいただけて興味を持ってくださいます。まだ始めて1ヵ月なので買ってくださった方もまだ洗剤自体なくなっていないと思うので反応は様子見中です。笑

──量り売り販売で工夫されていることはありますか?

大倉さん:量り売りは割高なのではと思う方もいらっしゃるのですが、この洗剤は柔軟剤が不要ですし実際は家計にやさしいんです。なので、そのことが伝わるようにPOPを使用しています。

──そこまで詳細にわかるとお客様も安心して購入できますね。

魅力が伝わりやすいよう様々なPOPと共に設置

日々の生活でどれだけエシカルなものを選んでもらうかが大切

──お店にいらっしゃるお客様の中にはまだエシカル自体を知らなかったり普段意識などされていない方も多くいらっしゃると思います。そのような方々へ向けて商品の提案をされる際に工夫されていることはありますか?

大倉さん:まずは押しつけにならないようにすることを意識しています。選択肢のうちの一つとして考えてもらいたいと思っているので言いすぎないことを意識し、実際に商品を使っていただいて実感していただきたいと思っています。

プラスチックフリーの商品を多く取り扱い
画像中央の商品はオーガニックリビングにて販売

──まずは選択肢の一つにエシカルを追加していただくことが第一歩として大事ですね。具体的にどのようなご提案をしたら購入に繋がったなど例はありますか?

大倉さん:「ゴミにならない」であったり「土に還る」などの要素をお話しし、身近に感じてもらう方が興味を持っていただけることが多いです。

──私自身も、身近に感じることで日々の生活とエシカルの繋がりがわかりやすくなると感じました。

大倉さん:私たちはエシカルを日々の生活に取り入れてほしいと思っています。お店の周辺の方々は生活者の方が多いので、必要なものについてどれだけエシカルなものを選んでもらえるかが大事になると思います。

エシカルを知る、取り入れる、意識を変える入り口になりたい

商品と一緒にエシカルについてわかる本も陳列
画像の商品はダイショートレーディングにて販売

──最後に、KURASiKAさんを今後どのようなお店にしていきたいか伺いたいです。

大倉さん:エシカルを知る、取り入れる、意識を変える入り口になる、そのようなきっかけになるお店にしていきたいです。エシカルはハードルを感じやすいので、リユースだったら安いですし負担なくエシカルな生活にシフトしやすいのではと思っています。

──「リユース」を通じてエシカルを伝えることができるのはKURASiKAさんの強みですね。

大倉さん:今後の取引先の方ともお客様とも人となりをお互い知りつつエシカル広げていきたいです。スーパーデリバリーさんでもそのような思いでお取引を広げていきたいと思っています。お店の運営は楽しいです!

──お二人が楽しくお店を運営されていることやエシカルへの思いがとても伝わりました。新しいお店も応援しております!本日はありがとうございました!

KURASiKA

住所:大分県佐伯市大手町3-2-2
営業時間:月、水~日 10:00-19:00
Instagram:https://www.instagram.com/kurasika_ethical/
https://www.instagram.com/kurasika_reuse/

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