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世界中の優れたコスメや日用品などをリサーチし、実際に使って本当に良かったものだけをセレクトして日本国内の卸先に紹介している「株式会社メリーゴーラウンド」。毎日繰り返し使うものだからこそ、成分や効果だけでなく、生活になじむ洗練されたデザイン性やストレスフリーで使える心地よさもセレクトする際の大切な基準としています。
日々の暮らしで長く付き合える「永遠の定番品」を実際に見て試せる直営店兼ショールームの「It’s So Easy」にお伺いし、営業担当の鈴木さんに「株式会社メリーゴーラウンド」の商品選びの基準や扱うブランドへの想いなどをお訊きしました。
目次
日本でオーガニックが浸透する前から事業と直営店をスタート
──今日は直営店「It’s So Easy」にお伺いしていますが、おしゃれなコスメや雑貨などがずらりと並んでいますね。事業を始めたときから、オーガニックやナチュラルな商品を扱っていらっしゃるんですか？
鈴木さん：2015年にコスメや日用品の輸入事業を開始し、この南青山の直営店もオープンしました。当社のバイヤーである羽田が世界で見つけた「永遠の定番品」として愛用できるオーガニックやナチュラルな商品を扱い続けてきました。
──2015年にスタートですと、今年で10年になるんですね。
鈴木さん：そうですね。10年前はまだオーガニックについての認知度が低かった頃です。今ではオーガニックやサスティナブルは当たり前になり、説明なくてもお客様がオーガニックやサスティナブルな商品を使いたいと探してくださる時代になりました。
──この10年のオーガニックの浸透を実感されてきたんですね。こちらの直営店「It’s So Easy」はどういった位置づけですか？
鈴木さん：直営店は「Davids（デイヴィッズ）」や「THE HUMBLE CO.（ザハンブルコー）」などの当社が日本総代理をつとめるブランドのほか、世界中の優れたアイテムを置いています。当社が扱うすべての商品を見て試せるお店であり、ショールームも兼ねています。オーガニック商品を求めて全国各地から来店いただいており、店内の商品をじっくり見て試しながらご覧いただけるのが、この直営店の魅力だと思います。
世界で見つけた「心がときめく」アイテムをセレクト
──店内に入った瞬間、「おしゃれ！」とつぶやいてしまうほど洗練された素敵な空間ですね。この空間にいるだけで気分が上がります。取り扱うブランドの選定はどういった基準があるんでしょうか？
鈴木さん：ブランドの選定で大切にしていることのひとつは、「ときめき」を感じられるかどうかです。成分や香り、使い心地の良さはもちろんのこと、日々の暮らしで繰り返し使うアイテムだからこそ、ときめくようなデザイン性も欠かせない要素です。
──毎日使って毎日手に取るアイテムだからこそ、気持ちが上がるような視覚的なデザインの良さも大切な要素なんですね。
鈴木さん：お気に入りのアイテムとして長く使っていただくには、日々の暮らしにすっとなじむシンプルなデザイン性、上質さ、そして心地よい使用感だと思います。それらには「これを使いたい」と思い続けられるようなストレスフリーや心も身体も幸せを感じるようなときめきも大切だと考えています。
──お話をお伺いする前は、「オーガニックやナチュラルであり、環境にも配慮したブランド」が商品選定においての優先的な基準だと思っていましたが、暮らしになじみ、直感的にときめくようなアイテムを選んでいくと、結果としてオーガニックや環境に配慮した商品につながっているんですね。
鈴木さん：成分や効果はもちろん、実際に使って使い心地を確かめたり、メーカーとのやり取りや視察を通して商品の背景や作り手の想いなど、確認を重ねた上で、セレクトしています。ブランドの想いや姿勢に共感できることも大事な基準です。こうした選定をしていくことが、環境や社会に配慮するブランド選びにつながっています。
例えば、竹製歯ブラシでオーラルケア製品の脱プラスチックを掲げる「THE HUMBLE CO.」は、子供たちの口腔ケアを支援するハンブルスマイル財団の活動のために、売上の一部や製品の寄付を行っています。そのほかにも、パッケージには森林の適切な管理を認証する国際的な制度「FSC認証」の素材を使用したり、女性の自立支援などにつながるブランドなどもあります。
「永遠の定番品」としてお客様に提案できるブランド3選
展開するブランドの中から、とくにおすすめしたい3つのブランドを選んでご紹介していただきました。
天然成分のホワイトニング歯磨き粉「Davids（デイヴィッズ）」
[紹介商品]ホワイトニングトゥースペースト（ペパーミント）歯磨き粉
──まず最初にご紹介いただくのは「Davids（デイヴィッズ）」ですね。シンプルで飽きのこないデザイン性もすごく魅力的ですね。
鈴木さん：ありがとうございます。落ち着いたデザインは、生活空間にあっても邪魔することなく、生活になじみます。天然由来の成分で価格は上代2,000円台と、プレゼントにも選ばれやすいアイテムでもありますね。ミント以外にもオレンジバニラやストロベリースイカフレーバーといったフレーバーを展開している点も「Davids（デイヴィッズ）」の魅力です。
[紹介商品]「Davids（デイヴィッズ）」
──取り扱いのきっかけはどういった経緯だったんですか？
鈴木さん：「Davids（デイヴィッズ）」は、2011年にスタートしたアメリカのブランドです。アメリカでまだ数店舗のみで販売開始したばかりのタイミングでたまたま購入して使ってみたところ、100%天然由来成分で使用感もとてもよく、ぜひ日本でも販売をしたいと思って、本国にアプローチしたのがきっかけです。
アメリカに視察に行った際に「Davids（デイヴィッズ）」を販売しているお店を見てきたのですが、感度の高いセレクトショップで取り扱われているだけでなく、オーガニックスーパーにも置いてありました。身近に購入できる天然由来成分の歯磨き粉ブランドと位置づけで、生活に密着したブランドとして浸透している印象を受けました。日本国内でも同様に、もっと身近な存在になれたらと思っています。
──「Davids（デイヴィッズ）」は、アルミチューブで環境への配慮もできるアイテムですね。
鈴木さん：そうですね。ただ、アルミチューブを採用しているのはリサイクル可能な素材だからという面だけでなく、「Davids（デイヴィッズ）」の特徴である天然由来のフレッシュなフレーバーを損なわないためでもあるんです。人工的な香料を一切使用しない100％天然由来のミントオイルのフレーバーは、さわやかな息にしてくれます。この爽やかさやフレーバーの味の良さは、実際に使ってぜひ試していただきたいです。
──サイズは2種類あるんですね。
鈴木さん：お試しや持ち運びに便利な50gと日常づかいにぴったりな149gの2サイズの展開です。2025年3月から新発売となった「Davids ホワイトニングトゥースペースト（マイルドミント）」と、生後６カ月頃のお子様にも使える「オレンジバニラ」は113gの展開です。
──フレーバーも種類豊富なので、陳列でも映えますし、選べるのがたのしいですね。
鈴木さん：「ペパーミント」、「スペアミント」、「チャコール」、「ハーバルシトラスミント」、「オレンジバニラ」、「ストロベリースイカ」、「センシティブ」、「マイルドミント」の8種類があります。すべてホワイトニングの歯磨き粉です。
最近の人気は「チャコール」で、ココナッツの殻からつくられた活性炭が歯のエナメル質を傷つけることなく汚れを吸着し、口臭の原因となるにおいを取り除きます。すっきり感がやみつきになると好評いただいています。
歯科医が開発した竹製歯ブラシ「THE HUMBLE CO.（ザ ハンブル コー）」
──２つ目のおすすめを教えてください。
鈴木さん：「THE HUMBLE CO.（ザ ハンブル コー）」です。スウェーデンの歯科医の指導・監督のもとつくられた歯ブラシで、プラスチック製の歯ブラシの廃棄問題を解決したいという想いからつくられたブランドです。
持ち手部分には竹材や植物由来のプラントベースの材料を使用し、ブラシ部分には植物由来原料を使用したバイオベースナイロンを使用しています。一般的な歯ブラシとの使い勝手と遜色なく、環境にできる限り配慮した素材で作られています。
ただ、「THE HUMBLE CO.（ザ ハンブル コー）」は、「ハンブル財団」を設立して口腔ケアができない地域の子供たちの支援に力を入れているブランドでもあるんですよ。
──脱プラスチックを掲げているブランドという印象は持っていたのですが、子供たちの口腔ケアの支援も行っているブランドなんですね。
鈴木さん：子供たちの支援もしているブランドの考えに共鳴して、日本での展開を始めました。
[紹介商品]バンブーハブラシ ブルー ベビー /バンブーハブラシ パープル ベビー / デンタルフロスピック（キッズ）
──この黒い歯ブラシも竹製ですか？
[紹介商品]ハンブルブラッシュ プラントベースハブラシ ホワイト
鈴木さん：いいえ、こちらはプラントベースの歯ブラシです。持ち手部分に小麦デンプンを45%使用したバイオベースプラスチックです。竹製歯ブラシと比べるとお値段もお手頃です。
バイオベースのプラスチックなので完全なるプラスチックフリー製品ではありませんが、ベターな選択肢も提案することで、プラスチックごみを少しでも無くしていこうという想いが商品ラインナップに表れているブランドです。
[紹介商品]ハンブルブラッシュ プラントベースハブラシ キッズ パープル
──ブラシの色もカラフルで、見た目に楽しくなりますね。
鈴木さん：そうですね。見た目も楽しく、環境にも配慮できるというポイントもありますが、やはり毎日使うものであるので、使い心地や非常に大事だと思っています。その点、「THE HUMBLE CO.」は、歯科医が指導・監督しているので、ヘッドの部分がコンパクトに設計されており、歯磨きをする際によく言われる「鉛筆持ち」がしやすい形状になっています。磨きやすい歯ブラシであることも十分におすすめできますよ。
──よく見ると、歯ブラシのヘッド部分のみもあるんですね。これは電動歯ブラシ用ですか？
[紹介商品]ハンブルブラッシュ バンブー電動歯ブラシ用替えブラシ/ハンブルブラッシュ バンブー電動歯ブラシ用替えブラシ（センシティブ） / ハンブルブラッシュ プラントベース電動歯ブラシ用替えブラシ
鈴木さん：ソニッケアーとオーラルビーの電動歯ブラシのヘッドに使えるタイプも販売されています。「THE HUMBLE CO.」は、サイズや形状の展開が意外とあって、使う側の生活に寄り添った商品ラインアップをしているのもブランドの姿勢だと思います。
日本でも竹製歯ブラシを見かけることが増えてきましたが、ヨーロッパではドラッグストアや一般のスーパーマーケットにも竹製の歯ブラシが並んでいます。その様子を見て、日本でもプラスチック製以外の歯ブラシの選択肢を提案できたらと思っています。
「Davids（デイヴィッズ）」の歯磨き粉と「THE HUMBLE CO.（ザ ハンブル コー）」の歯ブラシは、ブランドは親和性が良く、組み合わせてギフト提案もしやすいので、一緒に導入いただいている卸先さまが多いです。
「THE HUMBLE CO.（ザ ハンブル コー）」の商品を見る
科学とオーガニックのハイブリット、贅沢なシートマスク「ORGAID（オーガエイド）」
──３つ目はシートマスクですね。
鈴木さん：「ORGAID（オーガエイド）」というブランドです。
[紹介商品]ORGAID（オーガエイド）シートマスク
──どういった点がおすすめですか？
鈴木さん：「ORGAID（オーガエイド）」は、アメリカ生まれのオーガニックコスメブランドです。このシートマスクから始まりました。
創業のきっかけは、開発者のイアン氏が妻のスキンケアの悩みを解決しようと、自宅のベッドルームを改装して研究を始めたことです。自身の科学者としての知識と、肌に不要な成分は入れないことをモットーに、厳選されたオーガニック認証成分を使うことで、科学とオーガニックそれぞれの良さを生かすシートマスク作りが始まりました。
当社が「ORGAID（オーガエイド）」を取り扱ったきっかけは、成分内容の良さです。海外で購入したバイヤーが成分を見てみると、その当時では出回っていなかった合成防腐剤フリーのシートマスクであることに感動して、ブランドに問い合わせしたんです。
アメリカのラボに訪問して製造の現場を見たり、製品の背景や成分について詳しく知っていき、知れば知るほどブランドを好きになり、日本での展開をスタートさせたという経緯でした。
──研究や製造を見せてブランドという点でも、信頼できますね。
鈴木さん：肌に不要なものは入れないという考えで、敏感肌の方にもおすすめです。春から夏に向けては、「クリア」のタイプがおすすめです。
１枚あたり1,045円なので、デイリーケアというよりもスペシャルケアとして使っていくようなアイテムとして位置づけています。
「ORGAID（オーガエイド）」のシートマスクは、「Ecoderma（エコダーマ）」という特殊なシートを使用しています。植物ベースの布地と天然のハイドロゲルを組み合わせてつくられており、ピッタリと密着するのでずれにくく、他のことをしながら20～30分置いておけばOKです。
──プレゼントにもピッタリですね。
鈴木さん：そうですね。「クリア」「モイスト」「リフト」の3タイプあり、お肌の悩みに沿って選べますし、3種類のシートマスクが2枚ずつ入った「マルチパック」のご用意もあるので、お試しやギフトにも向いています。
世界中の素敵なブランドを見つけてセレクトし、オーガニックやサスティナブルな商品をより身近な存在に
──ご紹介いただいた「Davids」、「THE HUMBLE CO.」、「ORGAID」いずれもブランドのメッセージが明確なので、ブランドの魅力を伝えやすく、店頭での商品紹介もしやすそうですね。
鈴木さん：3つのブランド以外にも、100％ナチュラルな成分のカナダの石けんブランド「ALTR（オルター）」や、Herbivore Botanicals（ハービヴォア ボタニカルズ）、URB APOTHECARY（アーブアポセカリー）も扱っています。成分としても、デザイン的にも、感度の高いセレクトショップや美容サロンにも向いていると思います。
南青山の直営店で実際に試すこともできますので、ぜひお店の方にもいらっしゃっていただけたらと思います。
──最後に、今後の展開についてお聞かせください。
鈴木さん：世界にはまだまだ多くの素敵なブランドがあるので、新たに展開するブランドも予定しています。ブランドの魅力をお伝えし、オーガニックやナチュラル、サスティナブル製品が、生活に密着したショップでも手に入るようになるように販路を広げていきたいと思っています。
これまでもこれからも国にこだわらずに、良いと思ったブランドを吟味してみなさまに提案していきたいと思っています。
──店頭に置けばお客様の目を引き、商品の説明をすればお客様の心をつかむ商品ばかりですね。今後も素敵な商品のご紹介をお待ちしております。本日はお話をお聞かせくださりありがとうございました。
株式会社メリーゴーラウンド
◆直営店「It’s So Easy」
住所：東京都港区南青山5-3-10 フロムファースト1F
インスタグラム公式アカウント：＠itssoeasy.jp （https://www.instagram.com/itssoeasy.jp/）
営業時間 11:00-19:00（水曜定休）
