ナンディワイン」はワイン造りに350年以上の歴史を持ち、最近では国際的にも様々なワイン評価大会で高い評価を得ている南アフリカ産のワインを取り扱っています。

実は南アフリカはワインに必要なブドウ栽培に最適な気候と土壌を備えています。特にワイン産業の中心である西ケープ州は、大西洋とインド洋の二つの大洋に挟まれ、夏は温暖で乾燥、冬は冷涼で降雨があるという地中海性気候であり、ブドウ栽培に最適な気候となっています。さらに海岸沿いで発生する霧がブドウ畑の直射日光を和らげ、南極からの冷たいベンゲラ海流の上を通ってくる冷涼な海風が畑の温度を涼しく保ってくれています。

ケープ地方の土壌は、世界で最も古い土とされており、多様性に富んでいます。風化し、栄養的には痩せているのですが、水はけが良い上に、適度に水分も保持し、高品質なブドウが育つ力を持っています。 更に気候と土壌に加え、ブドウ畑の周辺の様々な地形が、南アフリカワインをとてもユニークで複雑なものにしています。

そして南アフリカのワイン産業は、技術の進歩と情熱的なワインメーカーに支えられており、最新の栽培技術や醸造技術が取り入れられています。

この南アフリカワインの魅力を日本に伝えるために奮闘しているのが、ワインを輸入している「ナンディワイン(株式会社マスダ)」さんになります。

(情報元:ナンディワイン企業情報ページより/スーパーデリバリー

今回は「ナンディワイン」の担当者おすすめの3種類をご紹介していただきました。

画像掲載の左側から

(1)ステレンラスト・MCC・ロゼ・スパークリング【スパークリング】

(2)キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】

(3)ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】

をご紹介していきます。

華やかな泡立ちとピンク色の特別感のある1杯「ステレンラスト・MCC・ロゼ・スパークリング」

ステレンラスト・MCC・ロゼ・スパークリング【スパークリング】です。2015世界スパークリングワイン・チャレンジ(英国)でドンペリニョン2005、クリスタル2006などを制し1位となったそうです。

こちらのスパークリングワインを製造しているワイナリーは、2012年のロンドン・オリンピックで採用された実績のあるワイナリーです。

華やぎがあり、きめ細やかな泡、美しいロゼの色合いは、乾杯にぴったりな思い出深い1本になることでしょう。

◆生産者[ステレンラスト]
◆原産国/地域南アフリカ/[ステレンボッシュ]
◆タイプ[ロゼ]・[泡]・[辛口]
◆主要品種[カベルネフラン]44%・[シャルドネ]12%・[シュナンブラン]44%
◆アルコール度数12%未満
◆容量750ml
◆受賞/評価2015年世界スパークリングワインチャレンジで第1位。サクラアワード2016 シルバー受賞2012年ロンドン・オリンピックに採用されたワイナリー

ステレンラスト・MCC・ロゼ・スパークリング【スパークリング】

商品の特徴は以下とのことです。

クレマン・ド・ロワールのスタイルで、ロワール品種を使用した瓶内2次発酵。シュナンブランは樹齢32年のブッシュヴァイン(株仕立て。ボタラリー地区)、シャルドネは10年(ボタラリー地区)、カベルネフランは16年の樹齢(ヘルダーバーグ地区)。

シュナンブランはステンレスタンクで天然発酵後、澱が入ったまま7ヶ月熟成。シャルドネとカベルネフランは3&4年目のフレンチオークで天然発酵後、7ヶ月熟成し、ブレンド。瓶内2次発酵後は、澱引き(おりびき:デゴルジュマン)前に18カ月熟成。 打栓後、更に3ヶ月してから出荷。

リンゴ、レモン、桃、チェリー、レッドベリーなどの香り。爽やかなスッキリした酸味、キメ細かく、綺麗でスムーズな泡が長く続く上品なスパークリング。

薄い綺麗なピンク色。受賞・評価:2015世界スパークリング・チャレンジ(英国)でドンペリニョン2005、クリスタル2006などを制し1位。

◆ワイナリー: 2012年ロンドン・オリンピックに採用されたワイナリー

南アフリカ・ステレンボシュ地区の名門。

家族経営のワイナリーとしては、ブドウ畑だけで500haを所有し、ステレンボシュの中でも大きい方に入る。畑は2箇所あり、ヘルダーバーグとボタラリーの両地区にある。両方とも、ステレンボシュの中でも良質のブドウの取れる良い場所にある。白は特にシュナンブラン、赤はピノタージュ、シラーズとボルドー系品種が得意。

ステレンラスト・MCC・ロゼ・スパークリング【スパークリング】

まず、ワイングラスに注いだ瞬間の鮮やかな発色と華やかな香りで、視覚と嗅覚を楽しませてくれます。香りは鮮やかでフルーティー。ベリー系の華やかな香りが広がります。

一口飲むと、キリッと引き締まった酸味が広がり、さらにワインのなめらかな泡が口中で舌を包み込みます。フレッシュなベリー系の風味が口いっぱいに広がり、飲みやすさと同時にほんのりとした担任が喉に残る絶妙なバランスです。語彙力少なめなんですが、非常にエレガントな香りと味わいです。

軽快でありながらもしっかりとした味わいが特徴なので、様々なジャンルの料理とのペアリングが可能です。例えば、生ハムやチーズの盛り合わせは、スパークリングワインの爽やかな酸味と果実の風味が絶妙に調和しますし、シーフードやサラダとも相性が良く、海の幸や新鮮な野菜の爽やかな味わいを引き立てます。そもそもスパークリングワインとシーフードは相性抜群ですから、絶対に合わせておきたい料理(食材)ですね。

[紹介商品]ステレンラスト・MCC・ロゼ・スパークリング【スパークリング】

軽やかな味わいがやさしさを感じる赤ワイン「キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】」

キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】は、赤ワイン初心者の方や前菜などに合わせたワインとしておすすめしたい、柔らかく軽やかな飲み心地の赤ワインです。

アーティスティックなボトルもまた、印象的です。

◆生産者[キャサリン・マーシャル]
◆原産国/地域南アフリカ/[ケープサウスコート]
◆タイプ[赤]・[ミディアムボディ]
◆主要品種[ピノノワール]
◆アルコール度数13.5%未満容量750ml
◆受賞/評価[Tim Atkin Report 2022’] 2020VT:94 Point
[Platter SA 2023’] 2020VT:4.5 STAR 92Point

キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】

畑は、エルギンとヘメルアンアードの2ヵ所。フレンチ・ディジョン・クローン(115/113)で植樹は2003年、2005年、2012年。ブドウは除梗後、ステンレスタンクで3日間冷却。発酵は自然発酵と一部人口酵母を使用。発酵が終わると、225Lのフレンチオークに移してマロラクティック発酵を経て9~12ヵ月熟成(新樽、2年目、3年目、4年目樽)。ブレンドし、軽くろ過して瓶詰。生産量:8432本。フレッシュなチェリー、赤いベリー、スパイスなど繊細な香り。柔らかな酸と細やかで上品な渋み、繊細でなめらか、優しくフルーティな味わい。砂岩由来の優しいボディと最小限のナチュラルなアプローチから作られるピュアでクリーン、透明感のあるエレガントでチャーミングなワイン。余韻も長い。このワインもキャサリンらしい優しい味わいが表現されていて、身体の細胞に沁み込むよう。熟成してからも楽しみなワイン。カツオ、マグロ、エビ、白身魚のトマト煮、寿司、鴨肉、中華料理、マッシュルームリゾット、パエリヤなど。

キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】

フレッシュなチェリー、赤いベリー、スパイスなど繊細な香り。柔らかな酸と細やかで上品な渋み、繊細でなめらか、優しくフルーティな味わい。砂岩由来の優しいボディと最小限のナチュラルなアプローチから作られるピュアでクリーン、透明感のあるエレガントでチャーミングなワイン。

キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】

現在ANAのファーストクラスラウンジでも採用されている赤ワインです(2023年9月~2024年2月まで)。

この赤ワインは、注意深く栽培されたピノ・ノワールの葡萄から造られており、収穫後も非常に丁寧な醸造方法、熟成方法で生産しています。そのため、この年の生産量はたった8,432本しか存在しないそうです。

まず、香りは豊かで複雑。ベリー系のフルーティーな香りが広がります。赤ワインにしては透明感のある液体で(特にウルフトラップが濃い赤なので)視覚的にも優しさが感じられます。

口に含むと、滑らかなタンニンが口中に広がります。果実味が豊かに広がり、上品でエレガントな印象な赤ワインです。

なめらかなワインですので、どんな料理との相性も抜群です。特に鶏などの淡白な肉料理や、サラダ、濃厚なブリーチーズなどの組み合わせがマッチすると思います。

ちょっとお高めのワインなので、特別な食事の時などにぜひ一度試していただきたい逸品です。

[紹介商品]キャサリン・マーシャル・ピノノワール・サンドストーン【赤】

バランスの良い飲みごたえにハマる「ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】」

ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】は、深みと骨格がしっかりとした赤ワインがお好きな方にもおすすめなリーズナブルな赤ワインです。これで、メーカー希望小売価格(税抜)1,600円と考えると…個人的には味わいに比べて、かなりお得だなと思います。

◆生産者[ブーケンハーツ・クルーフ] 

◆原産国/地域南アフリカ/ウエスタンケープ

◆タイプ[赤]・[フルボディ]

◆主要品種[シラー]91%・[ムールヴェードル]8%・[ヴィオニエ]1%

◆アルコール度数14.5%未満

◆受賞/評価[Decanter]Decanter World Wine Awards[Decanter World Wine Awards 2017’] 2016VT:90 Point/Silver[Tim Atkin]Tim Atkin Report[Tim Atkin Report 2016’] 2015VT:89 Point

ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】

フレッシュなストロベリーやチェリーなどの豊かな香りでほんのりスパイシー。優しい酸味でしっかりした骨格、渋みも少なく、フルーティでリッチな味わい。

濃いだが、全体的にスムーズでなめらか、ほんのり甘みもある。ついつい飲んでしまい飲みすぎに注意!価格に対してのコストパフォーマンスが高く、世界中で数多く販売されています。

お勧め料理:焼肉、ローストビーフ、焼き鳥、ソーセージ、パスタなど。  ワイナリー 南アフリカ No.1 ワイナリー ブーケンハーツクルーフ社は、南アフリカを代表する「ワールドクラス」生産者。1776年設立。フランシュック地区で最も古く、かつ最も評価の高いワイナリー。

ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】

輸入元の追加情報によると、IWSCゴールドメダルを受賞。約560本ものワインが出品される中で、ゴールドメダル受賞は18本、その内1,000円台で飲めるワインは、ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】だけだった…。そう考えると、コストパフォーマンスがとてもワインだということが伺えますね。

南アフリカの名だたるワイナリー、ブーケンハーツ・クルーフから生まれた「ウルフトラップ・レッド」は、その洗練された味わいと独自の香りでワイン愛好者たちを魅了しています。このワインは、メルロー、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンといった品種が絶妙なバランスで調和されており、特にシラー種が91%使われているのでしっかりとしたフルボティの赤ワインになっています。

ボトルの裏張りに「飲み過ぎ注意報」と貼られていますが、確かに旨くて飲みすぎてしまいそうです。これが狼の罠か。

香りはブラックベリーやチェリーの甘い香りが広がり、一口飲むと、口に広がる果実の甘さとタンニンが心地よいバランスを生み出しています。

香りや味が強めのワインなので、特に肉料理との相性は抜群です。ワインの持つスパイシーな特徴が肉の旨味を引き立ててくれます。もちろんチーズとも相性が良く、濃厚なブルーチーズでも、クラシックなチェダーチーズでも、絶品の組み合わせで贅沢な味わいを楽しむことができます。

まとまりのあるフルボディの味わいと独特の香りで、楽しい食事のお供として、ぜひ一度お試しいただきたい逸品です。

[紹介商品]ブーケンハーツクルーフ・ウルフトラップ・レッド【赤】

ワインでつくる特別な1日を感じ取れるようなラインナップだった

今回は3種のワインを試飲しましたが、どれも個性豊かで食卓が楽しくなるワインです。ワインは自分の好みや食事のメニュー、場の雰囲気に応じて、さまざまな種類から選択できますので、ぜひTPOに合った一本をお選びくださいね。

(文・写真:染谷昌利)