滋賀県大津市馬場にある「KIKKAKEKKO 膳所ときめき坂店」。テナントの2階部分にあるこちらの店舗には、地元滋賀を含め全国の様々な作家のガラス食器や照明を中心に、テーブルのアクセントになるようなカトラリ―、そしてハンドメイドのアクセサリーやバッグなど多岐にわたる商品が並んでいます。オーナーの辻さんと店長の伊波さんは、洋食器専門の商社にて輸入業務から小売業、ネットショップの運営まで一通りの経験をしてきました。その経験を活かしながら、自分たちが好きなものを自分たちのお店で扱いたいという想いで独立・開業へと至りました。 

2020年に琵琶湖疏水のすぐそばに古民家を改装した「KIKKAKEKKO(キッカケッコ)」の1号店をオープンし、その後今回訪問した「KIKKAKEKKO(キッカケッコ) 膳所ときめき坂店」を2024年の秋にオープン。ゆっくりと買い物ができるようにと、コーヒーが楽しめるカフェスペースも併設してある店内をご紹介します。

オーナーと店長の「いいなと思ったもの」が並ぶ店内

ビルの2階にあがって扉を開くと、温かみのある光を放つ照明が天井から何本もぶら下がり、その下には透明感溢れるグラスや器が並んでいる「KIKKAKEKKO(キッカケッコ) 膳所ときめき坂店」の店内。大きなガラス張りの窓側にもオシャレな照明が並んであり、下を通る道路からもその様子がうかがえます。県外からもお客様が訪れるという同店には、オーナーの辻さんと店長の伊波さんがそれぞれ「これ、いいな」と感じたアイテムが並んでいます。

自分たちでお店を開こうと思ったきっかけは何かあったのでしょうか?

伊波さん:以前は洋食器を扱う仕事をしていましたが、国内にも魅力的な商品がたくさんあると感じいて、それをいつか自分たちで取り扱いたいと考えていました。ただ、その時はカテゴリーが違うので扱えなかったのですが。それと、前職の社長の仕事ぶりに憧れていて、いずれ自分たちも社長のように生きてみたいという想いがありました。

そこで辻と相談して一緒に独立し、店を構えることにしたのです。どこに店舗を構えようかと広島や金沢など様々なエリアで物件を探していたのですが、ちょうど琵琶湖疏水のすぐそばの古民家と巡り合えたので、まずはそこでお店を開くことにしました。そのあと、こちらの物件にも縁があり、1号店とは少し趣を変えて照明をメインとしたお店として2022年にオープンしました。

(こちらは琵琶湖の水草をガラスに混ぜて作ったブランド「琵琶湖彩」のグラス。)

ーこちらの店舗ではどういうカテゴリーの商品を扱っているのですか?

伊波さん:この店舗は照明がメインになっています。作家さんの作品が多く、例えばうっすら緑がかっている照明(下の写真の右から2つ目)は、琵琶湖の水草を原材料にしたガラスを使っている「琵琶湖彩」というブランドの商品です。作品は展示会で見たり、ほかの店舗で見たりして素敵な作家さんがいれば連絡を取って扱ったりしています。時に作家さんから扱ってみてほしい、と依頼されることもあるので、そんな時は試しにお店に並べたりもしています。

照明以外にも、カトラリーやハンドメイドのアクセサリー、ファッションアイテムからコーヒー豆など「暮らしを愉しむ道具と珈琲」のコンセプトに合う商品が多数並んでいますが、不思議と店内は統一感のある雰囲気が出ています。

伊波さん曰く「日常的な特別ではない毎日の時間にも楽しみを与えてくれる、そんな作品との出会いの場を作りたい。癒しとか彩を与えてくれる一品を提案したい」とのことで、温かみやぬくもり、そして煌びやかな光を感じられるアイテムたちが調和しながら並んでいます。

ーお店の中で一番人気の商品は何ですか?

伊波さん:やはり照明ですね。インスタグラムなどをみて照明を見に来てくださる方も多く、県外からいらっしゃる方も少なくありません。SNSには作家さんの情報や商品の魅力、使い方だったり催事の案内などを投稿しています。

(「KIKKAKEKKO(キッカケッコ) 膳所ときめき坂店」のインスタグラム)

照明は、例えば天井から吊るしてあるライトだけじゃなくて、普段は一輪挿しやグラスとして使っているアイテムも、こういった木製のライトベースを組み合わせると趣のある照明としても使えるんです。

写真中央にあるのは、木製のライトベースに一輪挿しを乗せたディスプレイ。意外なものを組み合わせて提案することで、商品の新たな魅力を紹介できますね。

店舗で扱う商品や作家さんのアイテムは定期的に入れ替わるため、その時によって新しい商品に出会えるのも魅力の一つになっています。

買い物に迷ったときに一休みできるコーヒースペース

店内の窓側には、カフェスペースが備えてあります。こちらでは店内で淹れた珈琲を楽しむことができます。

ーどうしてカフェスペースを用意しているのですか?

伊波さん:お店に来てくださった方が店内を見ながら、ゆっくりと買い物を楽しんでいただけるように用意しました。お仕事帰りや、たまたま通りがかってふらりと立ち寄ってくださる方もいらっしゃいますし、「ちょっとしたギフトが必要になって」と入ってこられる方もいらっしゃいます。

何を買おうかなと迷ったときに、少し休みながらじっくり店内を見てもらえるといいなぁと店内で自家焙煎のコーヒーを淹れてお出ししています。

ー1号店にもカフェスペースがあるのですか?

伊波さん:あちらは週末だけコーヒーを提供しています。たまたまキッチンカーでコーヒーの販売をされている方と出会ったのですが、キッチンカーは天候に左右されるということなので、それだったらと店内の一角を使って店舗でも提供してもらっています。

店内ではコーヒと一緒に焙煎したてのナッツや、焼き菓子なども選んで楽しめるので、ちょっと立ち寄ってひと息つきたい、という時にも寛げる空間です。

オリジナル焙煎豆のコーヒーに合わせてマグカップも販売

様々なカテゴリーの商品が並ぶ店内ですが、レジのそばでは焙煎コーヒーやマグカップなども販売しています。コーヒーはどれも自家焙煎。パッケージはどれも遊び心があり、学生イラストレーターとのコラボもあります。好みの味を探すのはもちろんのこと、デザインで選ぶのも楽しそうですね。また、コーヒーの横にマグカップを置いておくことで豆と一緒に購入されていく方も多いのだとか。

伊波さん:コーヒーマグを扱うときに、コーヒー豆も一緒に並べたほうが使うイメージがしやすいかな、と思って焙煎珈琲の販売も始めました。豆だけを購入される方もいますし、後日「一緒に使うマグカップが欲しい」と買いに来られる方もいますよ。

写真上のマグカップは、ライオンや虎など動物がモチーフになった立体感のあるデザイン。下はコロンとした丸みを帯びたフォルムが手になじむ、素朴でぬくもりあるロンドンポタリーのティーポット。どちらも人気があるのだとか。

器や照明などのほかにも、店内で什器として使用しているダイニングテーブルなどもお客様の要望があれば販売しているとのこと。例えばアクセサリーを置いているこちらの台もお客様直送で販売しています。

ギフトとしても人気なのが「ジュビリー」のカトラリーセット。既製品ですが、作家さんの作品と並べておくとお得感も感じられることから手にする方も多いのだとか。

辻さんと伊波さんの感性に惹かれて、店内を見て回るだけでもワクワクした時間を過ごせそうな空間の「KIKKAKEKKO(キッカケッコ)」。次に訪れた時にはどんな商品と出会えるのか、そんな楽しさを感じさせてくれるお店でした。

KIKKAKEKKO 膳所ときめき坂店

住所:〒520-0802 滋賀県大津市馬場1丁目3−1 T.H.ビル 2階

インスタグラム:https://www.instagram.com/kikkakekko_173/

物販商品の仕入れならスーパーデリバリー

スーパーデリバリーには、アパレル、食品、雑貨、ファッション小物、本などさまざまなアイテムが豊富に揃っています。 1点から卸価格(定価の50~60%)で仕入れできます。