熊本県の老舗醤油メーカーの「フンドーダイ」。伝統的な手法で作られた醤油をはじめ、最近では「透明醤油」や「透明醤油でつくったトリュフ醤油」など進化系調味料と呼ばれる商品が話題になっています。常識を覆す画期的な醤油や調味料は和食のみならず洋食や中華などにも幅広く活用でき、料理の幅も広がると飲食業や小売業でも人気が出ています。

今回はフンドーダイの「透明醤油」を中心に人気上位の調味料を使ってみました。いつもの料理もひと手間でさらに美味しくアレンジできるレシピなど、店頭での提案やメニューの参考にぜひチェックしてみてください。

「日常に親しまれた調味料が新しく生まれ変わる」熊本の老舗調味料メーカー「フンドーダイ」の挑戦

明治2年に創業し、今年で152年目を迎えるフンドーダイ。造り酒屋から始まった同社は現在九州熊本を代表する醤油や調味料の企業として知られています。生揚げ醤油(きあげしょうゆ)をベースに伝統的な醤油をつくり続けているフンドーダイですが、最近は「透明醤油」をはじめ調味料の常識を覆す画期的な商品を開発し、メディアをはじめ飲食業界でも注目が集まっています。

「透明醤油」は「子供が醤油をこぼしても汚れが気にならないものを作りたい」という想いから生まれた調味料

「透明なのに醤油なの?!」と見た人が驚きを隠せない画期的な商品として注目を集めている「透明醤油」ですが、この商品が生まれた背景にはあるシーンをフンドーダイのスタッフが見かけたことでした。それはマーケティングとして訪れた保育園で、園児たちが醤油を服にこぼしてしまったときのことです。醤油の開発者がその景色を見て「こぼしても汚れない醤油があったら便利なのに・・」と考えたことがきっかけで透明醤油をはじめ、様々な進化系醤油が開発されました。

その結果、本醸造醤油の芳醇な香りや味わいを残したまま色素だけを抜き取る独自の技術によって無色透明の醤油となり、「醤油は黒い」という常識を覆す商品が誕生しました。無色透明なので汚れを気にすることなく醤油を使うことがもちろん、透明な点を活かして食材の色を活かした料理にも重宝されるなどこれまでの醤油の幅を超えた使い方にも注目が集まっています。

ハレの日のギフトや宴席の提案はもちろん、フランス料理などでも活用される

透明醤油の一番の特徴は、食材の色を最大限に生かすことができるという点です。一般的な醤油の場合、食材によっては色が濃くなったり変わってしまうこともありますが、透明醬油の場合は素材の色を引き立てることができるため様々な料理に活用できます。実際にフレンチやイタリアンのシェフにも好評で、カルパッチョなどのドレッシングとして用いたりジュレやムースにして料理の添えたりと日本のみならず海外でも引き合いが増えています。醤油の旨味と塩味を料理の隠し味として使ったりと従来であれば和食で活用する調味料というイメージだったのが、無色透明になったことで使い勝手の良さももイメージも変わりつつあります。

また、透明醬油と同じシリーズには「金箔入り透明醬油」などもあり、例えばお祝いの席のお料理に使うことで華やかさを演出してくれたり縁起物として使われるケースもあり、透明醬油と同様にその珍しさからギフト需要も増えています。

食卓が華やぐ、盛り上がる「フンドーダイ」の進化系調味料の使い方

透明醬油」をはじめ「透明醤油で作った 柚子舞うぽん酢」や「透明醤油でつくったトリュフ醤油」など、店頭でも注目を集める商品が揃っているフンドーダイ。今回は進化系調味料と呼ばれるなかでも人気の6商品を実際に使ってみました。いつものお料理に加えるだけで新鮮な味わいも楽しめ、料理の幅も広がるアレンジ方法をチェックしてみてくださいね!

[掲載商品]左から 平成 100ml瓶 甘口醤油/透明醤油でつくっただし醤油/透明醤油でつくったトリュフ醤油/透明醬油/透明醤油で作った 柚子舞うぽん酢/煎り酒

食材の色と味が活きる「透明醤油」

進化系調味料の代表とも言える「透明醬油」は料理の下味にはもちろん、シンプルにそのままかけて味わうのがおすすめです。今回はお刺身につけてみましたが、赤身の綺麗な色を保ったまま美味しくいただきました。色がつかないので漬けなどにもぴったりです。また透明醤油は少しさっぱりとした味に作られているので、淡白な魚との相性も抜群です。ただ、無色透明ゆえにどれくらいの量をつけているのか分かりにくいので、付けすぎないように注意が必要です。

[使用商品]透明醤油

上品にゆずが香る「透明醤油でつくった柚子舞うぽん酢」

次に使ってみたのが「透明醤油で作った 柚子舞うぽん酢」です。こちらは柚子の果皮が入っているので見た目も美しく、商品名の通りまるで柚子が舞っているかのように見えます。蓋を開けると爽やかな柚子の香りが漂い、味わいもしっかりと柚子の味を感じられるポン酢です。今回はシンプルに冷奴にかけて試してみたところ、柚子の果皮がアクセントになって見た目も清涼感が漂う爽やかな冷奴に。これからの暑い季節にもぴったりの調味料です。冬場にはお鍋のつけダレとしても好評なので、季節に合わせたアレンジを提案できる一品です。

[使用商品]透明醤油で作った 柚子舞うぽん酢

昆布と鰹の出汁をきかせてコクを加えた「透明醤油でつくっただし醤油」

鰹と昆布の風味を効かせ、旨味のある味わいに仕上げた「透明醤油でつくっただし醤油」。素材の味を引き立てつつ全体の味を調和させる「旨味」がこれ1本に。こちらも透明醤油と同様に無色透明なので下味に使うのはもちろんのこと、そのままかけても料理の邪魔をしない一品です。おひたしや卵料理との相性もよく、写真のように卵かけご飯にかけてみたところ卵の綺麗な色を活かしたままコクのある旨味を感じる味わいになりました。和食に合う調味料の印象がありますが、意外と中華料理などの隠し味としても使える一品です!

[使用商品]透明醤油でつくっただし醤油

香り高い白トリュフオイル・黒トリュフの粒が入った「トリュフ醤油」

醤油ベースに白トリュフオイルと黒トリュフの粒、そしてオリーブオイルが入っている「透明醤油でつくったトリュフ醤油」は世界三大珍味のトリュフを使用しただけあって贅沢な香りと上品な味わいが楽しめます。オリーブオイルが入っているのでドレッシングにも最適で、ひとかけするだけで普段のお料理も特別な一品に。醤油ベースですが醤油っぽさはそれほど強くなく、さっぱりとした味わいでカプレーゼのアクセントにもぴったりでした。

[使用商品]透明醤油でつくったトリュフ醤油

定番の甘口醤油も進化、素材にこだわり尽くす美味しさ「平成」

九州の醤油と言えば甘口醬油。フンドーダイの創業150周年を記念した特醸甘口醤油の「平成」は和三盆や熊本のお酒「赤酒」、そして九州産の大豆や小麦を原材料として作られ、コクがありながらも見た目の濃さとは裏腹に後味のすっきりとした甘さが特徴です。おすすめの使い方はそのままかける「かけ醤油」として使うこと。例えばゆでたうどんにかけたり、今回試したようにローストビーフにかけるのも相性抜群です。これをかけるだけで自宅でも本格的な味付けのお肉料理がいただけます。

[使用商品]平成 100ml瓶 甘口醤油

昔ながらの「煎り酒」は今だから新しいと感じる夏に取り入れたい調味料

煎り酒」は醤油がまだ手に入りにくかった室町時代に醤油の代わりとして使える調味料として考案されました。材料は梅干しと鰹節で日本酒をベースに煮詰めて作られています。日本酒の旨味に梅干しの酸味、そして鰹節から出てくる風味が合わさったさっぱりとした味わいはどんな和食にもぴったり。お豆腐やお刺身にかけたり、納豆のタレとしても使えます。特にこれからの季節はそうめんのつゆにもぜひお試しいただきたい一品です。暑い季節でも思わず食がすすむ!そんな味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

[使用商品]煎り酒

透明だからこそ今までにない食事の提案が広がる「フンドーダイ」の醤油・調味料を試してみよう! 

伝統的な味を守りつつも、これまでの醤油や調味料のイメージを覆す進化系調味料を生み出すフンドーダイ。透明醤油をはじめ、無色透明の調味料は和食のみならず幅広い料理でも使えると国内外の飲食業界を中心にメディアでも話題となっています。

今回ご紹介したようにどの調味料も様々なアレンジが楽しめるので、ひと味違った味付けや盛り付けとしてぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?見た目で驚くのはもちろんのこと、食材が引き立つこだわりの味わいはちょっとした贈り物としてもぴったりです。

さいごまでご覧いただき、ありがとうございます。