コロナウイルスの影響で私たちのライフスタイルは大きく変わりましたが、ペット業界にもその影響は出ています。今回はコロナ禍でペットアイテムにどんな動きがあるのか、またこれからどのようなアイテムが注目されるのか、といった点を解説します。

コロナ禍で伸びるペット需要

コロナ禍で巣籠り需要が伸びているなか、日々の生活に癒しを求めてペットを飼う人が増えています。一般社団法人ペットフード協会が発表している「全国犬猫飼育実態調査」によると、2020年の「1年以内の新規飼育者」は犬が前年比14%増、猫が同16%増と増加率が高まっています。

また、もともとペットを飼っている人も、ペットと過ごす時間が長くなったことでより快適な暮らしができるよう、機能性や付加価値の高いペットアイテムを求める動きがあります。

こういった背景も含め、矢野経済研究所によると生体販売やトリミングサロン、ペットアイテムの販売などを含む2020年度のペット関連総市場規模は、前年度比3.4%増の1兆6,242億円の見込みになると言われています。

ペットブームと外出自粛による買い物の変化

ペットを飼う人が増えていることや、自宅でペットと過ごす時間が増えていることからペットアイテムの需要は伸びていますが、その購入傾向にはある変化が起きています。

それは、「まとめ買いや容量が多いものを購入する人が増えている」ことです。外出自粛の影響から買い物に出かける時間や頻度を減らすため、以前よりもまとまった量の買い物をする傾向があります。また、買い物時間も短く済ませるために目的買いをする人も増えており、これまでのように商品を見ながら買い物を楽しむというよりも、最初から買うものを指定して店頭に出向く動きも見られます。

アイテムとしては、自宅で過ごす時間が増えたことからペットの匂いやトイレ周りが気になる方も増えており、トイレ周りの商材はこれまで以上に需要が増えています。たとえば猫用のトイレアイテムも、消臭効果の高い砂であったり、砂が飛び散らない仕様のトイレであったり、部屋に馴染むデザインのものが人気です。

ペットブームの影響で以前に比べて若い世代の方もペットを飼う人が増えていますが、仕事などで不在時間が多く、日中ペットのトイレの世話ができないといった状況にあります。そういった飼い主の方には、従来よりも大きなサイズのペットシーツなどが人気で、長時間不在でも部屋が汚れるのを防ぐことができるため、注目されています。

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付加価値が高い商品へのニーズ

ペットと過ごす時間が増えたことや、ペットも家族の一員という意識を持つ人が増える中、ペットアイテムに求めるニーズも変わってきています。

例えば犬用のゲージやサークルもこれまではシンプルなステンレス製のものが主流でしたが、最近はインテリアに馴染むデザインや、温もりを感じる木製の素材などを使用したアイテムが注目されています。ペット用の洋服も多種多様なデザインに加え、暑さや寒さ対策を考慮した機能性のあるアイテムが増えています。

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またペットも人間同様に長寿化していることから、食事面に気を遣う飼い主も増えています。これまでは健康面での配慮といえば栄養補助のサプリメントなどを摂取することでしたが、最近は人間も食べれるような成分でできているペットフードのニーズが増えていたり、オーガニックやヴィーガン素材のものが人気です。クリスマスやお正月、誕生日などのイベントを一緒に楽しめるよう、ペット用のデザートなども充実してきています。

これまでのアイテムと比べると商品単価は上がっていますが、付加価値に魅力を感じて求める飼い主が増えています。

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定番人気のアイテム

ペットブームに合わせてペットアイテムもバラエティ豊かになっていますが、その中でも定番人気の代表といえば、CMでもおなじみに「ちゅーる」ではないでしょうか。猫用のおやつは数多くありますが、やはりダントツ人気といえばこの商品です。実際に猫の食いつきも違うようで、指名買いをされる方も多いアイテムです。猫用が主流ではありますが、最近は犬用も人気が出てきています。

また、コロナ禍で新しく定番人気となってきたアイテムもあります。それはペット用のアウトドア用品です。ある企業では昨対比300%増となるなど、新たな人気商品の軸となりつつあります。

キャンプなどのアウトドアにペットを同伴する方が増えたり、ドッグランやドッグカフェなど同伴できる施設が増えたこともあり、ペットと一緒に出掛ける人が増えています。その際に活躍してくれるペット用のアウトドア用品は昨今大注目されている商品であり、定番人気となりつつあります。

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これから注目されるアイテム

いま、ペットの介護用品が増えつつあるのはご存知でしょうか?ペットも人間と同様に長寿化の傾向にあり、この10年で人間に換算すると犬は約4、5歳、猫は3歳分ほど寿命が延びていると言われています。

寿命が延びることで、寝たきりや認知症を患い自宅で世話をすることが難しくなったり、飼い主自身も高齢のため世話ができないといった問題が出てきています。

そこで前述したように、食事面でも以前に比べて健康志向のアイテムが増えていたり、ペットの持病に特化したペットフードの種類も増え、味などのクオリティも高くなっています。また、ペット用のベッドやシーツも同様で、寝たきりのペットのために床ずれ防止のベッドであったり、おもらし対策のおむつや歩行を補助するハーネスとなども、今後需要が伸びてくると言われています。

ペットアイテムを扱う企業の中には、ペット用の介護施設を運営するなど新たな試みを行う企業もあり、ある大手のペットメーカーでは老犬・老猫介護施設をオープンし、飼い主の負担を減らすとともに、ペットも快適な生活を送れるサービスを提供しています。

このように、ペット用のアイテムに限らず施設やサービスなど、ペット業界は新たな分野のニーズに注目しています。

まだまだ続くと言われているペットブームですが、それに伴い年々ペットアイテムへのニーズも変わってきています。新しい機能性の商品やクオリティの高い商品など、ペットはもちろんのこと飼い主さんにも満足いただける商品を取り揃えてみてはいかがでしょうか?

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