普段やっている商売・仕事であっても、お店の状況を客観視する機会はなかなかありませんよね?

最近、私も仕事の分析ツールにふれる機会があります。その中で、自分の考えていたことが数値化されたり、考えていたことを論理的な視点で振り返ることができたりします。いろいろ気づきがあるものだなと…仕事において、主観と客観のバランスについて考えさせられることがあります。

特に、チームで仕事をしている場合には周りの仕事仲間などに支えられて、会議や打ち合わせの場で客観的な意見を得ることができます。私の場合は会議などの場を通じてバランスを保ちやすい傾向にあります。しかしながら、個人店経営者や事業主などにとっては、客観的にチェックする機会というのはなかなか難しいのではないでしょうか?

今回は、以前「売り場の悪しき習慣をチェックする!あなたの店は大丈夫?<販売スキル編>」という記事でも取り上げた内容を元に入店客数(来店客数)アップをポイントにして再度まとめてみました。

あなたのお店の価値は売上だけじゃない!

商売を継続していくのには、やっぱり売上が大切ですよね。何はともあれ、売上部分の見直し項目をピックアップしてみました。

店舗の売上予算と数字の見直し方法とチェックポイント

売上の見直し対策を行う上でチェックしたいのは以下の項目です。

□「売上予算」以外にも目標とすべき指数があることが分からない
□「売上=客数×客単価」で売上は成り立っているが、自店はどの指数を上げることが課題になっているか分からない
□「入店客数」「買い上げ客数」のように、客数には定義が2つあることを知らない

ひとつでもチェックがあるのであれば、このブログで見直しをしてみてくださいね。特に今回は、入店客数の底上げにポイントを絞り込んで、改善策をまとめています。

「いくら売るか?」より売り場で大切なこと

最近では売上予算やノルマなど「いくら売るか?」の目標設定をするお店は少なくなりましたが、それでも売上というのは店舗経営を行う事業者においては気になる指標のひとつで提案できていなければす。

かといって、数字に囚われてたり、数字を追ってしまうと売上は立たないですよね。そして、目の前のお客様のことを考える視点を奪われてしまいます。

売上は結果としてお客様の満足度の積み重ねです。お客様のお店・サービスにおける良質な体験価値を積み重ねていかなければ、商売は続いていきません。そのため、数字を追うよりも満足度を前提にして考えることが大切です。

そして、その積み重ねを計算式で表現すると「売上=客数×客単価」というカタチで表現されるのです。

客数には2つの意味がある

売上は「客数×客単価」で算出されることがわかりましたね。

実は「客数」の中には「入店客数」と「買い上げ客数」の意味合いがあります。「客数」と一括りで考えても、考え方とアプローチが違います。よく「売上アップを狙うために客数を上げましょう!」と目標に掲げる経営者がいますが、客数のアプローチにはいくつかあります。

例えば…
□いつも閑散としているから入店客数を上げるのか
□入店客数は多いけれど買い上げ率が悪いから買い上げ客数を上げるのか

自店が置かれている課題によって、取るべき行動が違うのです。今回はその中で「入店客数」の底上げのためのアプローチを説明していきます。

存在価値を知ってもらう入店客数を増やすアプローチ

「入店客数」はお店に来ていただいたお客様の数を表します。

お店に来てもらうためのアプローチにはいくつかありますが、お客様を呼び込む「集客」による来店促進と、通りがかりの方への店頭アプローチなどがあります。そこで、集客や店頭アプローチに使えるネタをいくつかピックアップしてみたいと思います。

チラシ以上の効果!?スマホで検索される来店率アップを狙え

新型コロナウイルスの影響もあって、家の近くで「こんなお店もあったのね」と気が付くことが増えました。ひと昔前であれば、お店を探すといったらもっぱら雑誌やテレビ番組、新聞の折り込みチラシ、パソコンが主流となっていましたが…。

最近はスマートフォン(スマホ)で「近所のカフェ」「近所の雑貨店」などお店を検索し、そのままスマホで表示された情報をタップし、Googleマップの道案内を元にお店に向かうというケースも増えています。

もしくは、TwitterやInstagramなどSNSのお店から配信された情報やお店を訪れた知人や友人の情報をみて、近くを通りがかったときに行ってみたり、今度行ってみようという人が増えたりするケースも見かけるようになりました。

チラシ以上にスマホでの対策が効果をもたらす時代になったんだな…と実感します。そんな対応に関わるツールの多くがSNSやGoogleマイビジネスの活用です。どれも無料で使えますし、上手に活用していきたいですよね。

Googleマイビジネスを活用し、見込み客を来店客へと誘おう

スマホでお店を探し、Googleマップの道案内へと進むまでに「店舗情報」を検索結果に反映させるために必要なのがGoogleマイビジネスです。

どんなに素敵なお店でも、Googleマップに表示されていなければ、存在しないのと同じこと。あるいは、どんなに居心地の良いお店でも、その価値が提案できてなければ、お客様が来店されることはありません。

スマホの中でのチャンスを逃さないように、無料で使えるツールがGoogleマイビジネスを活用していきましょう。

Googleマイビジネスの活用方法については、「「Googleマイビジネス」を活用してリアルでもネットでも地域に根差した店舗集客を目指そう!」という記事で過去にお伝えしているので、参考にしてください。

そして、Googleマイビジネスなどを活用して、地域の人を呼び込むためのスマホやパソコンを使ったネットの施策をMEOと呼ぶのはご存じですか?SEOに似ている言葉ですが、MEOはGoogle マップ (Googleの地図のこと)であなたのお店やサービスがSEO対策と同様に自社サイトに最適な検索キーワードにて上位表示する為に行う対策の事として使われます。

こちらも、「時代はSEO対策よりもMEO対策!?実店舗だからこそ押さえておきたいネットの基礎知識」という記事で詳細を説明しているので、よかったらご覧くださいね。

販促はネットもリアルも幅広く考えていこう

近年大手小売・サービス業を中心に経営者の会見などでよく耳にするフレーズに「オムニチャネル」があります。大手だけでなく、中小小売・サービス業においてもオムニチャネルという考え方が当たり前のようになっていると思います。

オムニチャネルとは…ネットだけでなく店舗などリアルの場を含めたあらゆるチャネルを連携させてお客さまとの接点を持って売上をアップさせる方法のことを言います。

例えば、リアルの場を含めた集客販売促進は新聞などの折り込みチラシ・ポスティング・店頭でのフライヤーがあげられます。予算はかかりますが、自分自身で商圏範囲をめぐりながらポスティングすることで、足を運んで得られることも多いでしょう。また、集客効果を身に染みて実感することも多いと思います。

[関連記事]POP!チラシ!レター!紙の販促物づくりにおすすめの本3冊をご紹介

また、ネットを使い、InstagramやTwitter、FacebookといったSNSの活用やGoogleマイビジネスの運用も効果的でしょう。リアルの販促物とは違い、情報拡散性と未来のお客様とのつながりをつかんでいく投資のような効果があります。リアルな販促物が短期的に効果を表すとしたら、ネットから店舗への送客は長期的です。毎日コツコツと続けながら、効果を実感できるよう、楽しみを見出して投稿していけると良いですね。

このような実践をしながら「入店客数」のアップを狙っていきましょう。

せっかく足を運んでくれたのだから店頭アプローチは大切

先ほどまでは、お店に来るまでの入店客数促進について語っていきましたが、続いてお店の近くまで足を運んでくれたお客様への店頭アプローチ方法についてです。

ウィンドウなどお客様の視線に入るディスプレイなどはもちろんのこと、黒板POPなどでのアプローチもかかせません。

[関連記事]「雑貨の学校(R)」ってどんなところ!?富本雅人先生に直撃インタビューしてきました!/「イラスト&筆ペンテクニック講座」セミナーレポート!もう手描き販促物も怖くない!/雑貨屋を開業した人がみんなやってる「店舗めぐり」でチェックしたい7つのポイント!

お店を客観的に見つめなおすのにおすすめの方法としては、スマホで外観の写真を撮ってみましょう。スマホを通してみるだけで、いつものお店を客観的にチェックすることができます。

チェックする項目は以下です。
□お客様からお店の中はどう映っているのか?
□どんなお店なのか一目でわかるか?黒板など店頭販促物をチェックしよう
□お店の印象をチェックしよう

まずは、お客様の視点で見てみること。動画などでお客様が入って店に入るまでをイメージして撮影してみると、客観的にお客様が目に入る情報をチェックすることができます。

その際に、黒板などに書かれていることや看板、ディスプレイなど視線に入ってくるものを重視してみると、販促物などの見直しにもなることでしょう。例えば、毎日書いている黒板の文字が小さくてよく見づらかったりすれば、大きな文字にしたり言葉を変えてみたり、日々の気づきがあるはずです。

それから、エントランスのオーニング(店頭などの日よけ屋根)や什器などの劣化などにも気が付きます。お店の印象に会うものなのかどうかをチェックするのにもスマホを通じて一度確認してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、接客販売における「来店客数」アップの施策を中心にまとめてみました。次回は買い上げ率アップに向けての施策を中心にお伝えできればと思います。

新型コロナウイルスの影響により、いつもどおりの営業とはいかないことも多い時期ですが、そんな時でもすべての事業者様が前向きにご商売に取り組めるよう、スーパーデリバリーは応援していきます。

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