ホームステージングは「早く・高く物件を売る」ことができる仕掛け。インテリアを含めたトータルコーディネートで中古住宅を魅力的に演出し、物件の売買を効率化させる手法です。仕入れサイト「スーパーデリバリー」も、一般社団法人ホームステージング協会の法人会員として、ホームステージングの普及に微力ながら取り組んでおります。
2019年12月25日に、一般社団法人ホームステージング協会が毎年発表している実態調査「ホームステージング白書」2019年版が発表されました。
昨年(2018年)との違いは、以下の点が挙げられます。
・ホームステージングの実施場所が関東だけではなく、近畿・東海・四国・九州など地方の物件にまで広がっている
・賃貸物件もホームステージングの効果が大きいと認識されはじめ、不動産オーナーや管理会社の導入が増加している
・個人顧客からもホームステージングの依頼が増え、一般ユーザーまでホームステージングという言葉が認知される兆しが出てきた
仕入れサイト「スーパーデリバリー」では、ホームステージングに必要な家具・インテリアなどのエレメンツ(アイテム)を卸販売しております。スーパーデリバリーではホームステージャーはもちろん、不動産仲介、買取再販、ハウスメーカーや、リフォーム会社、民泊を手がける会社など、暮らしを演出する事業者様に多くご利用いただいております。
前置きが長くなりました。
それでは早速「ホームステージング白書2019年版」をさっそく見てみましょう。
※参考・引用 一般社団法人日本ホームステージング協会「ホームステージング白書2019」
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2019年版のホームステージング白書はデータがたくさん。その中で気になるところを抜粋してご紹介します。
目次
1.全国に広がるホームステージング
冒頭にも記載しましたが、ホームステージングは関東地方だけではなく、近畿・東海・北陸・信越など全国に広がっております。
(1)地域別ホームステージング件数
昨年(下図)と比較すると関東の割合が減り、関東以外の地域へ広がっていることがわかります。また、ホームステージャー資格保有者数も増えており(※)、より全国の物件でホームステージングを実施できる環境が整いつつあります。
※ホームステージャーの数 2019年:3,312人 2018年:2,679人
(2)(参考)地域別ホームステージング件数(2018年版)
ここからは「不動産仲介業」「不動産賃貸業」「ホームステージング業」の3つに分けてご紹介します。
2.ホームステージングにかける費用は?
ホームステージングにいくらかけるか?これからホームステージングをはじめる方はもっとも気になる部分のひとつではないでしょうか。
■不動産仲介業
不動産仲介業では10-20万円未満が最も多く、次いで20-30万円未満が多いです。10-30万円のあいだでホームステージングを実施している傾向があります。
2018年の白書でも、不動産仲介業のホームステージング平均費用は223,480円でしたので、前年と大きく変わらない結果となっています。
■不動産賃貸業
不動産賃貸業では7-10万円未満が最も多く、3-7万円未満で44%でした。3-10万円のあいだでホームステージングを実施している傾向があります。
こちらも2018年の白書ではホームステージング平均費用は68,337円と家賃1ヶ月分くらいの結果であり、前年と大きく変わらない金額となっています。
■ホームステージング業
ホームステージング業では10-20万円未満が最も多く、30万円未満は全体の約80%を占めています。
こちらも2018年の白書(223,480円)とほぼ変わらず、20万円前後でホームステージングが行われている傾向があります。
3.ホームステージング後に成約するまでの期間は?
ホームステージングをすると早く売れる、という実績は2018年までの白書や実際に行っている事業者からも聞きますが、実際にはどのくらいで成約に至っているのでしょうか。
■不動産仲介業
不動産仲介業の場合、ホームステージング導入後3ヶ月以内に80%が成約しています。
■不動産賃貸業
賃貸物件においては、約半数が2週間以内で成約しています。ワンルーム賃貸など比較的小さい間取りの物件は、家具などの大きなものは設置せず、小物やグリーンだけの設置でステージングをするだけでも成約に良い影響があるそうです。これからホームステージングを行う方は、まずは小物・グリーンだけでも設置してみることをおすすめします。
■ホームステージング業
ホームステージング業では、3ヶ月内に成約するとの回答が85%を占めました。
ホームステージングを実施すると、かなりの確率と速さで成約に結びついている結果となりました。
4.ホームステージングの費用は誰が負担してる?
ホームステージングをはじめてみたいけど、だれが費用を負担するんだろう?ホームステージングをはじめる際に起こる疑問で多いのがこの費用負担についてです。
■不動産仲介業
不動産仲介業の場合、不動産会社が費用を負担していること(75%)が圧倒的に多いです。専属専任媒介契約のサービスのひとつとしてホームステージングを提供することが多いようです。
■不動産賃貸業
賃貸の場合は、オーナー自身でホームステージングの費用を負担するケースが最も多く(50%)なっています。また不動産管理会社が、管理物件の空室改善を目的にホームステージングを導入することもあります。
5.ホームステージングを実施する部屋の優先箇所は?
お部屋はたくさんある物件の場合、どの部屋を優先的に実施するのでしょうか。全部屋・全箇所というよりは、ポイントとなる箇所を重点的にステージングしている傾向が出ています。
■不動産仲介業
不動産仲介物件の場合は、リビングルームとキッチンが圧倒的に行われています。リビングルームは居室の中で一番広く、また家族が集まる場所のため重要視されているのが理由です。また、「家を決めるのは女性」といわれることもあり、キッチンステージングすると効果が高いというのが理由です。
■不動産賃貸業
賃貸物件の場合も、仲介物件と同じくリビングルームが最重要でした。なかでも注目したいのはトイレ。リビング・キッチンに次いで重要度が高い結果となっています。
トイレは小物やグリーンなど少額のエレメンツでホームステージングを実施することができるため、積極的にステージングするといいかもしれません。
■ホームステージング業
ホームステージング業の方々が重要視しているのは、仲介・賃貸物件と同様にリビングルーム、キッチン、そしてトイレが上位に。その間にベランダ/バルコニーが上位にいるのがホームステージング業からの回答で特徴的なところ。外から見える部分も重要視している点が、ホームステージング業ならではの目線です。
6.【ホームステージング業】ホームステージングの依頼元
ホームステージング業の方々は不動産会社やハウスメーカー等から依頼を受け、物件のホームステージングを実施します。どんな業界の方から依頼されることが多いのでしょうか。
■ホームステージングの依頼元内訳
不動産業(仲介・管理)からの依頼がメインではありますが、注目したいのは賃貸オーナー(11%)や個人顧客(12%)など、一般ユーザーからホームステージング会社に直接依頼しているケースが増えていることです。このことから、少しずつ一般の方にもホームステージングが広がっていることがわかります。
さいごに
お読みいただきありがとうございます!
日本ホームステージング協会によると、2017年は「ホームステージング元年」と位置づけ、2018年はホームステージングは「成長期」に入ったと発表しています。
2019年はまだまだ成長期が続いており、関東以外の近畿・東海など地方へもホームステージングが広がり、賃貸オーナーや個人顧客など一般ユーザーからのホームステージングの依頼も増えるなど、認知が広がっている調査結果がでました。
※次回のホームステージング白書2020は、2020年12月の公開予定。
→2021年1月に発表されました。
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