健康意識の高い人が来るこのエリアに、オーガニックな飲み物や料理を提供しているカフェがあります。お客様の多くは、体に優しい食事を求めて訪れる方、アレルギーや食事制限を意識している方、カフェでゆったりとした時間を過ごしたい方で、平日のランチタイムは近隣の会社員も多く来店します。休日は遠方からオーガニックなカフェをめがけて訪れる方も少なくありません。今回は、そんなオーガニックカフェを運営する店主の方に、開業のきっかけから、フードロス対策、スーパーデリバリーの活用まで、お話を伺いました。

目次
「ないなら自分で作ろう」から始まったお店

— お店を始められたきっかけを教えてください。
河合さん:30年ほど前から健康的な食事、自然栽培や有機農業に関心があり、農家さんでお話を聞いたり、良い調味料を作っているメーカーさんの工場見学に行ったりして情報収集してきました。そんな中、自宅では素材にこだわって食事を作ることができても、外食では身近に見つからない。それなら自分でやってみようと思ったのが始まりでした。
お店の場所が先に決まって、それからカフェ形式と決めました。このエリアは健康意識が高い方が多く来られるのですが、オーガニックな“飲み物”を提供しているお店が意外と少なかったんです。それで「ドリンクもオーガニック」というカフェ形式にしました。
—場所と周辺のエリアの方々とのマッチ度が高そうですね。お店では環境にやさしいストローを使用されていますが、備品の仕入れ時も意識されていることはありますか?
河合さん:開業に向けての備品を検討する中、ストローやカトラリーなどを選ぶときにも「エコじゃないな」と感じることが多く、どうせやるなら備品も含めてできるだけ環境負荷の少ないものを選ぶようにしました。
—飲食店は廃棄が多いイメージがありますが、 廃棄量削減を意識されていると伺いました。どのような運用をされているのでしょうか?
河合さん:はい。毎日のごみは袋1つ分くらいです。多く作らず、売り切れたら終わり、というスタイルです。ビジネス的にはあまり良くないかもしれませんが、作りすぎによるフードロスを出したくないという気持ちの方が強いです。
— メニューはどのように決めているのでしょうか?
河合さん:自然栽培・有機野菜には旬があります。そのため、季節によって食材の仕入れ状況が変わりますので、メニューもそれに合わせて変えています。たとえば「今の時期はカボチャが多く仕入れられるな」と思ったらカボチャを使ったスープを作る、という感じです。旬の野菜はそのままで味がしっかりしていますので、調理もできるだけシンプルに素材の味を活かすように工夫しています。

豊富なオーガニックメニュー
スーパーデリバリーで“必要な分だけ”仕入れる
—スーパーデリバリーを知ったきっかけを教えていただけますか?
河合さん:お皿を購入していたメーカーの方から「スーパーデリバリーでも卸していますよ」と教えていただいて知りました。それから、食品や雑貨の一部をスーパーデリバリーで仕入れるようになりました。うちは保管スペースが限られているので、ロットが小さく仕入れられるのがありがたいです。
—メーカーさん経由で知っていただいたんですね。スーパーデリバリーを普段どのように使っていますか?
河合さん:他にも取引をしている仕入先があるのですが、そちらで売り切れてしまったときに同じメーカーの商品をスーパーデリバリーで購入することがあります。今後も仕入れ状況に合わせて、スーパーデリバリーも選択肢として活用していきたいと思っています。
—他の取引と並行して使っていただいているんですね。ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
心と身体に、無理のないごはんと空間を意識
— お客様にオーガニックに関する説明をすることはありますか?
河合さん:もともとオーガニックを意識して来てくださる方が多いので、特にオーガニックという説明をするタイミングはありません。ですが、今後は今まで意識してなかった方にもお店のコンセプトが伝わるようなメッセージも出していければいいなと思っています。
— お店で特に大切にしているポイントを教えていただきたいです。
河合さん:空間ですね。天井が高く、居心地の良さを感じる空間づくりをしています。そして、スタッフの笑顔や丁寧な対応も雰囲気づくりにとても大切だと思っています。

お店の外には複数看板を設置。
—インスタグラムを運用されているのを拝見しました。SNSではどのようなことを意識していますか?
河合さん:まずは「商品を見てもらうこと」です。そして、「この商品に合うのはこんな人」という説明をしています。自分の考え方を伝えるより、商品を届けたい方を明確にするほうが伝えやすいと思っています。
—お客様目線の伝え方、素敵ですね。
“安心して食べられる”を伝えるために調味料まで見せるお店に

物販コーナー
— お店では物販もされているんですね。
河合さん:はい。お店の内装を決めるときから「使っているものを見せる棚を作りたい」とお願いしていました。調味料まで含めて“安心して食べられる材料”ということを伝えたいのです。お客様には、「これはお店のメニューでも使っているもの」だとわかってもらうために、値札に「店内使用」のマークを記載しています。
— どんな方が購入されていますか?
河合さん:コーヒーを飲んで「おいしい」と感じた方が豆を買ってくださったり、普段からオーガニック食材に興味のある方がじっくり説明を読んでから購入されたりです。ご家族や友人へのお土産として買っていかれる方もいらっしゃいます。

物販コーナーで特に人気なオーガニックコーヒーブランド「マウントハーゲン」。スーパーデリバリーでも仕入れられます。
マウントハーゲンの商品はこちら。
一言で伝わる調味料を
— 調味料を販売するうえで意識していることを教えてください。
河合さん:調味料は“良いもの”で “使いやすいもの”であることが一番。その魅力をシンプルに伝えられるようにしています。たとえば塩なら「これをきゅうりにかけるだけでおいしい」とか、「おにぎりにはこの塩」みたいに、一言で使い方をイメージできるように値札に説明を記載しています。私自身も「良さそう」と思って買っても使いこなせなかったことがあります。どんなに良いものでも、簡単に使えることが伝わらないと結局、使われない、そこを解消したいです。
— 今後どのようなお店にしていきたいですか?
河合さん:もっと多くの人に「オーガニックの良さ」を知ってもらいたいです。そして、無理をせず、できる範囲で続けられる“オーガニックな選択”を広げていきたいと思っています。
— 毎日食べられる体に優しい外食、とても魅力的です。もっと多くの方々に知ってもらえることを願って応援しております!本日はありがとうございました!
Brown Brown Green
住所:東京都港区南青山3-1-5The BATON Minami Aoyama 1F
営業時間:平日8:30~19:00 土日祝10:00~18:00
Instagram:https://www.instagram.com/brownbrowngreen_organic/

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