パスタや缶詰などの食品をはじめ、オリーブオイルやはちみつなどの調味料、お酒・ジュースなどのドリンク類など、世界各国から厳選した美味しい食品・飲料などを展開している「富士貿易」。ヨーロッパを中心に、現地でも名高い生産メーカーから品質の高い食品・飲料を輸入しています。

今回は富士貿易の歴史をはじめ、おすすめの取り扱いブランドの食品、今後展開を予定している酒類をご紹介します。店頭でも提案しやすいこだわりの食品がそろっています。ぜひ、仕入れの参考にしてみてください。

創業70年の歴史をもつ「富士貿易」とは?

1953年に創業した長い歴史をもつ「富士貿易」。世界各国の船上での活動に必要不可欠なエンジン部品や装置などの船用品・食品の供給、世界各地の工場設備への部品・機器販売、船の安全を確保するためのメンテナンスサービスなどを行う「マリン事業」と呼ばれる船舶関係の業務が屋台骨の、創業70年もの歴史ある企業です。「クイーン・エリザベス号」などの客船には乗客・クルー用の食料物資を納めるなどの実績もあり、そこから派生してできたのが「酒食流通事業」の食品事業であり、「船」と「食品」が富士貿易の柱になっています。

マリン事業を専業にしている会社だからこその強み

船舶関係が主体となる「富士貿易」のマリンビジネス。「調達・物流・情報」の3つのサービスから専門的なノウハウを持ち合わせ、海外メーカーと連携した商品開発や調達力、日本が求めている商品やサービスを世界から調達しています。創業以来のビジネスで培ったノウハウが食品事業への展開に繋がり、マリン事業を屋台骨にしている会社だからこそできる強みなのです。

世界各国の美味しい食材を届ける「酒食流通事業」

「酒食流通事業」という事業が始まったのは、今から約30年ほど前。指揮者のシンボルマークは、「私たちは“Food Conductor”すべての人を笑顔にするために世界の食を指揮し“おいしい”のハーモニーを奏でていく。」というコンセプトを基につくられたそうです。ロゴはシンボルとして商品パッケージにも入れて展開しているとのこと。当時どのようにして事業をスタートしたのか、その歴史を担当の佐藤さんにお伺いしました。

佐藤さん:30年以上前、為替が急激に円高になった時期がありました。日本の製品が高くなってしまい、海外輸出業態であるマリンビジネスが厳しい状況に陥ったとき、為替リスクをヘッジする事業が必要だと考え、輸入事業をやることになったのがきっかけです。

はじめは手探り状態で、ブランデーやウィスキーなどの洋酒を並行輸入で持ってきて価格差を利用して日本で売ることからスタートしました。それを10年近くやってきたのですがだんだん内外価格差がなくなり、競争力がなくなってしまったので並行輸入のビジネスから独自のプライベート商品を輸入することにスイッチしました。お酒は今までやっていたブランデー・ウィスキーから、ワインにシフトし、今では世界中からワインを集めてワインの輸入をメインでやっています。

ワインはフランス・イタリア・スペインをはじめ、当時はまだ少なかったジョージアからもワインを持ってきて市場に投入したのが富士貿易です。ジョージア伝統のクヴェヴリ製法というのが、5年ほど前にユネスコの無形文化遺産にも登録され、ジョージアワインのパイオニアとして貢献しています。

また、欧州のワインが大半を占めていましたが当時は市場に少なかった「チリワイン」をいち早く広めたのも富士貿易です。それが「オチャガビア」というブランドになります。「チリワインの父」と呼ばれている“シルベストーレ・オチャガビア氏”がフランスからチリにブドウの苗木を持ってきて、チリでワイン用ぶどうの栽培を広めたことから、この名前のブランドが誕生しました。ソムリエの教本にも出てくるほど有名な方です。

そのため、富士貿易のワインビジネスは歴史が長く「酒食流通事業」がスタートしてから現在に至るまで200アイテム近く取り扱っています。

一方で、食品関係もパスタなどの並行輸入からスタートしましたが、現在では当社独自のプライベートブランド品を中心に展開しています。

パスタはイタリア・トルコからオリジナルブランドを輸入、その他にもイタリア・スペイン・トルコのオリーブオイルや、缶詰、チョコレートなどもやっています。加工食品をベースに世界中から美味しくて良質な商品を輸入して日本国内に販売しています。

また、最近では輸入だけでなく、円安の関係でそれを追い風に輸出にも力を入れています。日本のウィスキーや日本酒を欧州やアメリカ、東南アジアに輸出したり、食品の市場開拓も進めています。それだけでなく、“おいしい”の原点を追求するために世界中から原料を輸入して日本国内のメーカーに販売する原料輸入のビジネスも行っています。

「富士貿易」が取り扱う食品ブランド

その土地で愛されている世界の“おいしい”を届けている「富士貿易」。高品質で美味しいのはもちろん、安全で安心できるこだわりの食品を取りそろえています。今回は、取り扱い商品の中からおすすめの食品ブランドもご紹介していただきました。

新鮮さと上質にこだわったオーガニックなオリーブオイル「コスタドーロ

イタリア国内でもろ過していないオリーブオイルのメーカーとして知名度の高い「コスタドーロ」。原料は地中海沿岸で有機栽培されたオリーブを使用した、有機JAS認証のオーガニック商品もあります。オリーブオイルのフレッシュな味わいと香りが楽しめる逸品です。

[掲載商品]有機エクストラヴァージン オリーブオイル ノンフィルター/イル・グレッツォ エクストラヴァージン オリーブオイル ノンフィルター

最初にご紹介するのは、オリーブの実を搾り、フィルターにかけることなくそのまま瓶詰めした有機JAS格付のエクストラヴァージンオリーブオイル「有機エクストラヴァージン オリーブオイル ノンフィルター」。オリーブの旨みを存分にお楽しみいただけるオリーブオイルです。

収穫したてのイタリア産オリーブの実から搾られた新鮮なオリーブオイルをフィルターにかけることなくそのまま瓶詰めしたエクストラヴァージンオリーブオイル「イル・グレッツォ エクストラヴァージン オリーブオイル ノンフィルター」は、濃厚でフルーティーな香りが特徴。パンにつけたり、ドレッシングに使ったりなど、”生”の美味しさが味わえるオリーブオイルです。

「富士貿易」の紹介によるとブランドの背景は以下の通りです。

【コスタドーロ】

温暖な気候に恵まれたイタリア中部ウンブリア地方は、イタリアでも最も名高いオリーブ産地の1つです。コスタドーロ社はその中心地である緑あふれる美しいスポレトの街にあります。新鮮さと上質にこだわり、ベテランの職人の目によって厳選された特に良質のオリーブを収穫し、伝統的製法のコールドプレス方式でその日のうちに加工処理しています。また、国際標準化機構ISO9002の認証を受けており、その高度な技術、品質管理のもとで作られたコスタドーロ社のオリーブオイルは、イタリア国内をはじめ、世界各国で広く愛用されています。

ドイツ国内のシェア率No.2を誇るハチミツ「ブライトザマー」

1935年にドイツ ミュンヘンのハチミツショップから始め、今ではドイツ国内のシェア率No.2を誇るハチミツ「ブライトザマー」。厳しい基準をクリアした品質にこだわったハチミツ。お料理を作る際のお砂糖代わりにもなる、使い勝手の良いハチミツです。

[掲載商品]クリーミーハニー(結晶蜜)<菜の花はちみつ>

菜の花の蜜から作ったはちみつです。どこか懐かしい味わいと香りが特徴の結晶蜜。リキッドハニーを撹拌し、あえて少し結晶化させることでクリーミーで濃厚な味わいに仕上がっています。

[掲載商品]アカシアハニー/ゴールデン セレクション ハニー

蜂蜜の女王と言われる「アカシアハニー」。クセがなくすっきりとした甘さと上品な香りで、日本でも大人気のハチミツです。お料理にも使いやすい500gの瓶と、250gの瓶、350gのスクイーズボトルの3種類で展開しています。

ゴールデン セレクション ハニー」は世界各国の良質なハチミツをブレンドし作られる百花蜜。口当たりがよくクセのない食べやすさが特徴です。使いやすい少量のPETボトル入りです。

「富士貿易」の紹介によるとブランドの背景は以下の通りです。

【ブライトザマー】

『ブライトザマー』は85年の歴史を持つ家族経営のドイツの会社です。1935年にドイツ ミュンヘンのハチミツショップから始まり、今ではドイツ国内第2位、ヨーロッパ第3位の規模を誇るハチミツメーカーとなりました。IFSやHACCPなどの世界的な認証も取得しており、長い歴史の中で培った経験や養蜂家とのパートナーシップにより、三代に亘り質の高い消費者目線でのハチミツを作り続けています。

お料理・お菓子作りなどの甘味料として使えるオーガニックアガベシロップ「マヤ・ゴールド」

メキシコで初めてオーガニックアガベシロップを生産したメーカーのアガベシロップ。もちろん有機JAS格付品です。パンケーキにかける定番な使い方から、生姜焼きや煮物といった和食に使うお砂糖の代わり、紅茶やコーヒーなどのドリンクに入れて楽しむなど、活用の幅が広がる商品です。最近では低GI食品ということでも注目されています。

[掲載商品]オーガニックアガベシロップ 360g/オーガニックアガベシロップ 1250g

有機栽培されたリュウゼツランから作られる甘味料。お砂糖やシロップの代わりに広い用途でお使いいただけます。甘さはお砂糖の約1.3〜1.4倍と言われ、少しの量でしっかりとした甘さを感じることができます。通常サイズのものから大容量のサイズのものまで、使う頻度や用途に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。

「富士貿易」の紹介によるとブランドの背景は以下の通りです。

【マヤ・ゴールド】

マヤゴールドを造るのは、メキシコで初めてオーガニックアガベシロップを生産したメーカー、いわばアガベシロップのパイオニアの会社です。1990年代前半に創業し、現在では世界40カ国以上に商品を輸出しています。生産から輸出までHACCPの基準に基づき厳しく管理しており、有機JAS認定も受けているので安心して販売していただける商品です。

ソムリエ協会も注目する「ジョージアワイン」

「富士貿易」はジョージアワイン輸入のパイオニアで、アートのようなおしゃれな陶器に入ったジョージアワインも展開しています。飲んだ後はフラワーベース(花瓶)やインテリアのオブジェとしても使えたり、ギフトとして贈り物にも最適なことから人気のあるワインだそうです。日本ソムリエ協会もジョージアワインには力を入れてきており、ジョージア=ワインというように市場にも浸透してきているそう。味わいも甘さがあって飲みやすくリピーターも多いとのことで、今後スーパーデリバリーでも展開されるのが待ち遠しいワインです。

[掲載商品]キンズマラウリ(陶器ボトル)/サペラヴィ (陶器ボトル)

世界各国の美味しくて厳選された食品・調味料を扱う「富士貿易」の商品をチェックしよう

今回は、世界各国から選び抜かれた食品・調味料を扱う「富士貿易」の歴史とともに、おすすめのブランドをご紹介しました。「富士貿易」では、ご紹介したブランド以外にも、オリジナルブランドのパスタソースや体に優しい素材で使い勝手の良い豆類、エスニック料理の調味料や無添加のジュースなど、厳選された美味しい食品を取り扱っています。世界の土地で愛されている食品を店頭でも提案してみませんか?ぜひ、仕入れの参考にしてみてください。