使いやすさにこだわりをもった木製製品を取り扱う「籐芸(とうげい)」。

企業理念に「わたしたちは、人にやさしい生活用品を創造し、世界の人々にあたらしい食生活を提供します。」を掲げ、木の器、カトラリーすべてのアイテムを大切に製造されています。

籐芸では、食器も「食」を「口」につなげていく大切なツールとしてとらえています。そのため、食器やカトラリーは、直接食とともに口へとつながるツールであり重要な役割だとおっしゃっていたのが印象的でした。毎日使うツールだからこそ全てに手間をかけて誠心誠意込めて作られているそうです。

今回は、SOCALO展示会で拝見した籐芸が提案するSDGsな製品づくりの背景をご紹介していきます。

[紹介企業]籐芸(とうげい)

籐芸の製品は植林や計画伐採による木材資源を利用

籐芸の製品はすべての木材が公的機関の認可を受けた植林や計画伐採による木材資源によってつくられています。籐芸は森林保全、環境保全活動を積極的に推進しています。

籐芸の企業活動にもその取り組みが掲載されていましたのでご紹介します。

環境保全活動

籐芸では無駄なく木材資源を活用した製品づくりと、緑化活動の推進に向けた取り組みをしています。籐芸は木製品を作り、世の中に広めることで地球規模の環境サイクルを促すことと考えていますが、そのためにできることを研修活動の中で考えて行動されているそうです。

間伐作業に参加して学ぶ

日本は国土の3分の2が森林で覆われています。これは世界でも珍しい森林大国といえます。

日本の中で利用される木材の多くが住宅などに使われる建材が目的としています。建材に使われるのは植樹された杉やヒノキです。ただし、市場でのバランスの悪さからか林業そのものが事業としての継続が厳しくなり、その結果手入れがされていない山林が増え続けています。籐芸では社員研修として環境保全や山林でにおける活動として、間伐作業に取り組まれていて、大きな器具や道具を使った間伐材の切り出しは簡単には出来ませんが、皮むき間伐の手法により間伐作業の支援を行っているとのことです。

[情報引用元]籐芸ホームページより

自然の中で自然をいただくなら木製食器を…「FORESTABLE OUTDOOR」

SOCALO展示会で気になったブランドのひとつが「FORESTABLE OUTDOOR(フォレスタブルアウトドア)」です。こちらのブランドは、野外の空間でも自然素材を使った食器で楽しく食事を楽しめるようにという思いを込めたブランドです。ブランド名の由来には2つの視点があります。まずは「FOREST(フォレスト:森林)」に「TABLE(テーブル)」を組み合わせて作られています。そして、野外で食事を楽しむだけでなく、FORESTABLE OUTDOOR(フォレスタブルアウトドア)を通じて、自然素材の生活用品を使うことで環境保全と持続可能社会の実現に貢献したいという思いから「FOREST(森林)」に「ABLE(エイブル:可能性の接尾語)」を組み合わせて森林保全のメッセージも含まれています。

FORESTABLE OUTDOORの原材料(木材)と環境保全

木製品を使用することが環境保全につながります。木材は人の手で作ることができる再生可能な持続的生物資源です。この資源からつくられた製品が市場で消費され、最後にはCO2として再び自然に還ります。このように木製品の生産と使用は大自然に存在する生命力が形成する大きなサイクルの一環に入ると言えます。

(情報元:FORESTABLE OUTDOOR 製品紹介パンフレットより)

木の食器はアウトドアでも大丈夫?

多くの方のイメージで木の食器といえば「軽くて万能で料理もおいしく見える!」という印象と共に「なんとなくお手入れが大変そう」「扱いが天然素材なだけにむずかしそうだな」というイメージを持たれるかと思います。ということで、担当の方に伺ってみると、アウトドアに限らず木の食器は2つのポイントに気を付けるだけで長持ちするそうです!

【ポイント1】水に長時間浸けない!

やはり水は腐敗したり、シミ、カビ、色移り、塗装のはげにつながります。そのため、水に長時間浸けるのは避けた方が良いでしょう。

【ポイント2】炭火・直火に近づけない!

引火や焦げによる変色やゆがみにつながりますので、火には気をつけましょうね。

上記のポイントを気をつけることで、長く使いこむうちに、経年変化を楽しむことができるそうです。長く使っていただくことでより愛着も増していくそうですよ。

[紹介ブランド]FORESTABLE OUTDOOR(フォレスタブルアウトドア)

購入することで「オランウータンを守る活動に協力できる」カトラリー

購入することで、オランウータンの保護プロジェクトに協力できる「オランウータンカトラリー」。籐芸は、自社工場がインドネシアにあり、インドネシアのカリマンタン島では貴重な森林が違法伐採などにより失われ、その森林を住み処としているオランウータンは絶滅危機にさらされている…という背景からオランウータンカトラリーを製造することになったそうです。

籐芸ではインドネシア政府の認定機関により森林を持続可能にするために適正に管理された合法材を採用しています。ただ、その一方で非合法な伐採が同じ国内でもあるのは事実で、無理な伐採が森林を減少させ、野生動物の生存を脅やかす背景になっています。木製品の生産に関わる籐芸だからこそに何かできることはないかと、2016年にインドネシアの高校生のデザイン協力を得て、オランウータンの保護を呼びかけるスプーンを商品化されたそうです。

収益の一部が寄付される

オランウータンカトラリー」の収益の一部はインドネシアにて「オランウータンの森 再生プロジェクト」を行っている「一般社団法人more trees」に寄付し、保護活動の支援をされたそうです。

[紹介ブランド]オランウータンカトラリー

大切に使って優しい気持ちになれる「木の器」

環境視点に基づいて籐芸の製品をご紹介していきましたが、籐芸のオリジナル製品もあたたかみがあり、手になじむ器やカトラリーがそろっています。画像にあるボウルもコロンとしてかわいらしいフォルムが魅力的ですね。

小さな子どもへのファーストスプーンとしてもおすすめしたいのが「おやつスプーン」。子どもの手でも握りやすく、手にフィットします。

おうち時間を楽しむなら木の「酒器」がおすすめです。フォルムが美しく、日本酒をいただく時間もより一層上品に感じられます。こちらの商品は熟練した技術で職人さんがひとつずつ作られているそうです。

その他にも、「テーブルトング」など食卓にあたたかみとぬくもりの感じられるキッチンツールが豊富にそろっていました。

籐芸

籐芸(ホームページ/スーパーデリバリー

食器も「食」を「口」につなげていく大切なツールとしてとらえ、木製食器・カトラリーを専門的に提案するメーカー。