仕入れサイト『スーパーデリバリー』に出展するメーカーをご紹介!
今回ご紹介するのは、国内で最も多くの国際フェアトレード認証ラベル*商品を取り扱われているわかちあいプロジェクトさんです。
わかちあいプロジェクトの活動と商品について、スーパーデリバリー担当の和崎さんにインタビューしました。
*)フェアトレードとは、一般的に立場の弱い発展途上国の生産者や生活改善の自立を目指す貿易の仕組みで、発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを目的としている。
*)国際フェアトレード認証ラベルとは、国際的なフェアトレードスキームのシンボルであり、世界的に最も認知されている倫理的ラベルの一つ。国際フェアトレード認証ラベルが付いた製品は、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしている。(フェアトレードジャパンのページより)
目次
さまざまなジャンルのフェアトレード認証商品を扱う
──わかちあいプロジェクトの設立の経緯を教えてください。
和崎さん:代表の松木傑が国際協力団体を訪問するなかで、スリランカのオーガニックティーと出会ったことがきっかけです。開発途上国の産品を購入することでその国の人々を知り支援すること、そして日本でフェアトレードを広げることを目的に、1992年8月に立ち上がりました。
活動としてフェアトレードだけではなく、難民支援や自立支援も行っています。
──難民支援、自立支援ではどのような活動をされていますか。
和崎さん:難民支援では毎年難民キャンプに古着を送っています。
また、自立支援ではミャンマーにて森林を破壊せずコーヒーを栽培する方法を指導し、持続可能なコミュニティづくりに取り組みました。現在このプロジェクトは終了しましたが、今ではその農園で栽培されたコーヒーをわかちあいプロジェクトで仕入れて販売しています。
──取り扱い商品についてのこだわりを教えてください。
和崎さん:フェアトレード認証ラベル商品やWFTO*加盟団体の商品であることで、弊社で取り扱う商品の約90%はフェアトレード認証商品です。
商品ラインナップについては、コーヒーやチョコレートなどの食品から衣類、雑貨まで幅広く取り扱うことを意識しています。一般的にコーヒーはフェアトレード商品としての認知度が高いのですが、それ以外にも様々なジャンルの商品があることを知ってもらいたいと考えています。
*)WFTO(World Fair Trade Organization)とは手工芸品を中心とする生産者と消費国のフェアトレード関係を結ぶ団体の連盟。国際フェアトレード認証ラベルが「製品」に対する認証であるのに対して、WFTOは団体や組織そのものが加盟する。(わかちあいプロジェクトのページより)
──フェアトレード認証ラベル商品にこだわっている理由を教えてください。
和崎さん:認証ラベルを通して、一般消費者に広くフェアトレードを認知してもらえると考えています。また、フェアトレード認証ラベルがついていると『フェアトレード商品である』という証になるので透明性がありますよね。そのため、消費者の方にも安心して購入していただけると思います。
お家需要が増え、コーヒー、紅茶などのドリンク需要高まる
──取り扱い商品の中で特にどのような商品に人気がありますか。
和崎さん:お家需要が増えたことから、コーヒーや紅茶に対する需要が高まっているように感じます。
■ドリップコーヒー フェアトレードオリジナルブレンド
コロンビア産とインドネシア産のフェアトレード認証コーヒー豆をブレンドしたドリップパックコーヒー。手軽においしいフェアトレードのコーヒーが楽しめます。
■フェアトレード 有機セイロンティー
スリランカのウバ地方で栽培された有機紅茶のセイロンティー。セイロンティー、ピーチティー、オレンジティーの3種類のフレーバーがあります。
■フェアトレード ハーブティー
エジプト産のオーガニック&バイオダイナミック農法で栽培したハーブを使用したノンカフェインの、環境と体に優しいハーブティー。カモミール、ペパーミント、ハイビスカスティーの3種類のフレーバーがあります。
その他のドリンクはこちらから
──フェアトレードのコーヒーの品質はどんどん良くなっているようですね。
和崎さん:輸入組織により品物の代金とは別に支払われるプレミアムというものがあります。プレミアムの使途は、現地の生産者組合によって決めることができまして、生産地域に学校を整備したり、生産に必要な機械を購入したり、品質や収穫高を向上させるためのトレーニングに利用されています。コーヒーは認知度も高く、プレミアムも多いため品質の向上に使えるお金が増えているのだと思います。
──そのような観点からも、様々な商品でフェアトレードを広げていく必要があるのですね!
さいごに
さいごに最近の日本でのフェアトレードについて和崎さんに感じていることを伺いました。
「フェアトレードに関する世の中の認知が広がっていると感じています。最近は小売店などからフェアトレード商品についてのお問い合わせが増えましたし、学校からの問い合わせもあります。学校の催事でフェアトレードの商品が扱われたり、センター試験にフェアトレードの問題が出題されたりしているようです。このような形でどんどんフェアトレードの商品が取り扱われるようになってほしいですね!」
フェアトレード、難民支援、自立支援という3つの分野で幅広い活動を通して課題解決に取り組み、日本のフェアトレードを牽引されているわかちあいプロジェクトさん、今後の活動に注目です!
貴重なお話をありがとうございました!