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先日、埼玉県深谷市にある「ignis coffee（イグニスコーヒー）」さんを訪問しました。
イグニスコーヒーは、2018年12月に開業したばかりのカフェ。
店主の竹下さんにカフェを開業したきっかけをお伺いすると
「自分でもびっくりしちゃうくらい…ご縁の重なりで今このお店にいます。」
にっこりとステキな笑顔で話していたのが印象的でした。
旦那様とご一緒に営まれているカフェ。焙煎機を使って自家焙煎され、一杯ずつていねいに出されるコーヒーに、手の込んだ前菜からメイン料理に美味しいデザート、店内インテリアや内装まで、細部にまで気配りの感じられるステキなお店でした。
今回は、竹下さんのカフェ開業に至るまでの経緯や思いをお伺いしてみました。
目次
運命的な縁の引き寄せで決まったカフェ開業「ignis coffee（イグニスコーヒー）」誕生秘話
今回お話をお伺いしたのは、竹下宏美さん（以下、竹下さん）です。
──お店入ってすぐ…焙煎機に目がいきました！すごいですね！
竹下さん：ありがとうございます。自家焙煎で一杯ずつコーヒーを入れさせていただいています。
──焙煎機あるお店ってなかなか見かけないので、こんなに近くで見られるのも貴重だなと、かなり感動しています！そういえば、お店を開く前からずっとコーヒーが好きだったり、コーヒー関連のお店とかに勤めていたのですか？
竹下さん：コーヒーは大好きです。ただ、焙煎の勉強を始めたのは、深谷市に引っ越ししてからですね。なんとなくカフェを開きたいと思いだした頃からコーヒー専門店に勤めたり、焙煎師さんの勉強会や合宿などに参加してコーヒーの勉強をしていました。
──そうでしたか…。では、どうして深谷市にお店を持とうと思ったのか気になります。もしよかったら教えてください。
竹下さん：深谷市に来る以前は、私も主人も東京都内にあるホテルに勤めて接客業をしていました。深谷市に来る前に、主人が系列の地方のホテルに転勤になり、そこから戻る…となった時に、義理父との同居というのも選択肢に上がり、それが深谷市だったのです。
ホテルに勤め続ける…というのも、もちろん選択肢にあったのですが、地方のホテルに転勤した際「みんなで場を創る」というチーム主体のホテルづくりが主人にとっては楽しかったので東京都内に戻るとなった時に、どうせ同じ場所に戻って元の生活をするのなら、それよりは自分で何かをしたいという気持ちがあったみたいです。
と、同時に私も元々商売をする家系で育ってきた部分もあり、同じように何かしたいという気持ちはありました。そんな時に、義理の父との深谷市での同居という選択肢が出る中で、同居という選択肢を取る中で「お店もいつか持てたらいいね…」とおぼろげにそんな夢も夫婦で語りながら、深谷市に引っ越ししてきました。
──そうだったのですね。お店をする上で、料理は旦那さん、飲み物と接客は竹下さん…役割分担はすぐに決まりましたか？
竹下さん：はい。うちの主人は料理が好きだったので…わりとすんなり決まりました。ごとーさん！よかったら、ランチ召し上がっていきませんか？
──どれも本当にていねいに前菜から作られてて、美味しい！お料理の勉強ってどちらでされたのですか？
竹下さん：独学で、料理の本を読んだりして学んでました。
──すごい！独学とは思えない…。そしてお店の内装もインテリアもオシャレですね。どこを撮影しても美しい。どうしたらこんなにオシャレなお店になるのか…。
竹下さん：ありがとうございます。うれしい！実はこの物件、私たちがイグニスコーヒーを営む前もカフェだったのです。内装工事などはほとんど前のオーナーから引き継ぐかたちであまり手をつけていませんが、家具や食器などは自分たちで用意して彩っているので、うれしいです。
──そうだったのですね。どうしたら…こんな条件のいい物件にめぐり会えるのか気になります（笑）
竹下さん：実は、私は引き継ぐ前のカフェの客でした。その当時、コーヒーの勉強をするために、近くのコーヒー専門店で働いていて、こちらのお店にカフェをいつか開くときの勉強もかねて通っていました。
通い始めて、オーナーさんとお話をするような仲になった頃…「このお店を辞めようと思うんだけど、よかったら引き継ぎませんか？」とお話をいただきました。
もちろん、ステキなお話だったのですが、家賃などをお伺いする中で、本当にやっていけるかな？と不安になり、最初はお断りしていたのです。
それから…少し経過して、今度はお電話をいただいて「竹下さん、コーヒーの勉強されていますよね？焙煎機を譲ってくださる方がいるから、このお店に焙煎機を置いて商売してみない？」と、焙煎機まで手配してお話を下さって…その時は本当に驚きましたね（笑）
前のお店の雰囲気も世界観も本当に大好きだったので、それに加えて自分がしたいと思っていた、コーヒーの焙煎まで手配していただいて、焙煎が憧れていたお店でできるんですよ。これはもう…舞台は整った！こんなご縁は二度とないだろう…そんな風に思って、気が付けば店を譲り受けていました。
──ドラマチックすぎます！そんなことあるんですね…。本当に内装とかは、そのままに「居ぬき譲渡」としてお店を引き継がれたのですね。
竹下さん：そうですね。店舗改装費などはそのまま引き継ぐ形なので、ほぼ内装は費用がかかっていません。開業資金としてかかったのは、ドアの装飾など店舗装飾に関わる譲渡資産代金、中古の焙煎機の購入代金、それからインテリア家具、食器、備品などくらいですね。
───とてもスマートな開業だったのですね。ご縁の引き寄せがすごすぎます（笑）
竹下さん：本当、今振り返って、お話しててもすごいなーって自分でも思います！こんなことあるんだなーって…びっくりですよね。
──本当に前のオーナーさんの世界観を大切に譲り受けられたのだな…と思います。トイレ横の洗面台とかまで、本当にステキすぎて、竹下さんのそういう人柄を前のオーナーさんも見ていて、「この人になら譲りたい」と思ったのだろうな…と感じます。
竹下さん：そんな細かい部分まで見ていただいて、ありがとうございます。ここは誰でもお姫様のような気持になれるような異空間にしたかったのです。
──竹下さん今日はありがとうございます！なんか居心地が良すぎてすっかり長居をしてしまいました…。これからもご商売を応援しています。
ignis coffee（イグニスコーヒー）
ignis coffee（イグニスコーヒー）
住所：埼玉県深谷市上柴町3-17-13
営業時間：12:00～18:00
定休日：月・火
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