こんにちは。しほです。

今回、経験なし・資金なし・コネなしの状態から一人でセレクトショップをオープンした女性オーナーがいると知り、その開業ストーリーを聞きに大阪は阿倍野区にやってきました。

地下鉄御堂筋線の昭和町駅からすぐ。こちらのピンクのビルの3階にお店が入っています。

中はレトロでいい感じ。ショップの名前は『BYOURSSON(ビュアゾン)』です。この手前の緑の扉を開けてみましょう。

 

オーナーの井上さんが出迎えてくれました。よろしくお願いします~!

 

洋服が大好き、服で誰かの生活を潤し楽しいものに変えたい

ーーセレクトショップをオープンしたきっかけは?

井上さん:新卒で入社した損害保険会社に20年以上勤務していたのですが、死ぬ前に自分の好きなことをやりたいと思ったんです。洋服が大好きで、経験はなかったのですが自分のお店を持ちたいと思いました。大好きな洋服でお客様の生活を潤したり、楽しいものにしたいと思っています。

ーー客層はどうですか?

井上さん:30代後半~50代の方が多いですね、60代、70代の方もいらっしゃいます。大人の女性に向けて、柄ものなど個性のある洋服を中心に、国内外問わずセレクトしたアイテムを販売しています。

 

素直に愚直に、が仕入れ成功のヒントかも

ーーアパレルの経験なしということで、商品の仕入れは苦労しませんでしたか?

井上さん:まず、お店をやろうと思ったときに片っ端から自分好みのセレクトショップをネットで調べて行ってみました。お店をやりたいから教えてくださいって感じで。 そこで出会ったオーナーさんから”展示会”を教えてもらったんですね。東京で開催しているIFF(※)とか、大阪でもいくつか合同展示会があるので。その方に一度IFFに連れてってもらって、その時初めて服ってこうやって仕入れるんだぁって知りました。そこからお店を始めるまでの3、4年間、まだ会社員時代から展示会には毎年通いました。

(※)IFF
 東京のビッグサイトで毎年開催している、日本最大級のファッションビジネスの展示会。

ーーそんな前から!

井上さん:専用の名刺を作って展示会に出ているメーカーさんに配りながら、正直に「まだ目途はたってないんですけど、お店をやりたいと思ってるんです」と伝えて。でもメーカーさんほぼみなさん親切に対応してくれました。最初は本当に何も知らなかったので・・・掛け率、ロットみたいな専門用語も全部メーカーさんから教えてもらいました。笑

ーーほんとにゼロからですね。

井上さん:そうやって通って、コンタクトし続けてたのがよかったのかも。お店のオープンが決まったときにはスムーズに取引できました。

井上さん:お店をオープンしてからも、常にネットでセレクトショップのブログを見たりして気になる商品はチェックしていますし、いいなと思ったアイテムはタグを見てメーカー名を控えて直接連絡したり。どうしても連絡先が見つからないメーカーには飛び込みもしましたよ。後からメーカーさんにそんな人初めてよ、と言われちゃいましたけど。笑

ーー行動力がすごい。

井上さん:アパレル経験がない分、常識が分からなくてやりたいことを愚直にやってた。それが逆によかったのかもしれません。ちなみにスーパーデリバリーさんにもオープン時からすごく助けられています。オープン当初はスーパーデリバリーのおかげで品揃えできました。商品がなくなったときにすぐオーダーできるのが魅力的ですね。

ーーありがとうございます!仕入れサイト「スーパーデリバリー」はお店の開業前から利用できるのでオープン時の品揃えにも活用していただけます。

 

かわいいなと思って見ていたこちらのシャンデリアもスーパーデリバリーで仕入れたそう。

ちなみにインタビュー時に井上さんが着ていたシャツもスーパーデリバリー(のインポートブランドを扱うSD selection)で扱っているアイテムでした!嬉し!

 

やはり気になるお金のはなし

ーー開業にかかったお金はどうされたのですか?

井上さん:すべて自己資金です。たまに会社員時代にけっこう貯めたんでしょ、って言われるんですけど、私お給料のほとんどを洋服とかに使っていたのでぜんぜん貯金がなくて。笑

ーー具体的にどのくらいかかったのですか?

井上さん:お店の什器には50万円かかってないです。内装も自分たちでやったので、業者さんに払ったのは4、5万円くらい。ここにプラスして店舗の家賃、敷金、礼金などですね。なのでお店の形だけならそのくらいの金額でできちゃいます。

ーー業者さんには何を依頼したのですか?

井上さん:一部壁が崩れていたのでそこの補修と天井がむき出しなので落ちてこないように固めてもらいました。そこだけですね。ペンキ塗りは自分たちで、フィッティングルームも知り合いに作ってもらったんです。やっぱり一番金額がかかるのは商品の仕入れ代金ですね。扱うアイテムの価格帯にもよりますけど、だいたい100~200万円くらいは仕入れ代金でかかると思います。

井上さん:もっと内装にお金をかければ見栄えよく、かっこよくすることもできたかもしれませんが、私はその分を洋服にかけたかったので。

ーーちなみに商品のセレクトは何を基準にしていますか?

井上さん:自分が着たいと思ったアイテムです。お店をやっているうちに、これは売れないだろうな~ていうのも分かってくるんですけど、基本的に自分がときめいたものを仕入れています。よくお客さんから「井上さん、この服好きそうやね~」って言われてます。そしたら「ほんとにこれがかわいっくって~…」ってお話ししてます。笑

ーー好きなものだからこそ心からオススメできるし、お客さんにもその気持ちが伝わるんでしょうね。アパレルショップでよくある”買わされる感”が一切なさそう。

井上さん:そうですね。服を売ろうとは思ってなくて。あくまでも洋服でお客様の生活を潤せたらいいなと思って提供しています。

 

SNS以外のリアルの場にも集客のチャンスが

ーー集客はどうされていますか?

井上さん:SNSではブログとインスタグラムをやっています。

ーーブログ見ました。商品の紹介以外にも、お店ができるまでのお話しとか井上さんのプライベートのお話も書かれていて読んでて楽しかったです。

井上さん:ありがとうございます。SNS以外では女性が集まるところ、たとえば料理教室などの女性向けイベントに参加して、自己紹介時にそれとなくお店の紹介をしたりもしていました。あとは、友達が運営するサロンや教室で出張販売をしたり、自身でも着こなし講座やトレンド紹介などのファッションイベントを企画しています。

ーーSNSとリアルの両面からアプローチされているのですね。

 

さいごに

ーーこれから開業する方へメッセージやアドバイスをください

井上さん:腹をくくることが大事だと思います。セレクトショップって一見華やかなイメージだけど実際は大変な仕事です。好きだけじゃやっていけない部分もあります。資金があればお店のオープン自体は簡単だと思うけど、そこから続けるとなると洋服に愛着がないと難しいんじゃないかなと。なので納得して始めてほしいと思っています。て、私もまだ模索しながらやっているところなのですが…。

ーー井上さんの洋服への愛がすごく伝わってきます。

井上さん:あとは体調管理ですね。私、2016年4月にお店をオープンしたんですけど、2日のオープン予定だったのがちょうどインフルエンザにかかってしまって1週間延期になっちゃいまして。一人で運営する場合は特に大事ですよ!笑

ーー確かに健康は第一ですね!井上さん、ありがとうございました!

 

■ビュアゾン
大阪市阿倍野区阪南町1-50-28 昭南ビル302
営業時間:12:30~19:00
定休日:木、不定休
blog: https://ameblo.jp/fsm1106/
instagram:@byourssonmiyu

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