大型で非常に強い勢力の台風14号(ナンマドル)は屋久島の南東にあって、北に進んでいます。鹿児島県に暴風・波浪・高潮特別警報が発表されています。鹿児島県以外の九州の各地でも、同様に暴風や波浪、高潮の特別警報が発表される可能性があります。また、雨量がかさんだ場合には大雨特別警報が発表されることも想定されます。いずれの地域の方も自治体からの避難情報を確認し、早めの避難を心がけるようにしてください。

19日(月)以降は次第に東へ進路を変え、日本列島を縦断。西日本だけでなく、東日本や北日本でも強風や暴風となる見通しです。広い範囲で鉄道など交通機関に影響の出る可能性があります。三連休で移動を予定している方は、台風情報に加え交通情報もご確認ください。

※14号の名前「ナンマドル(Nanmadol)」はミクロネシア提案の名称で、有名な遺跡の名前からとられています。(引用元:台風14号の進路予想(2022)と現在位置【最新】 – ウェザーニュース (weathernews.jp)

今からお店でできる対策はしておきたいところです。

そこで、今回は気象庁から発表されている「大雨や台風に備えて(pdf)」のパンフレットに掲載されている内容を参考に、直前にできるお店の大雨、台風対策をまとめてみました。

[情報元]大雨や台風に備えて(気象庁)

大雨や台風に確認しておきたいお店・事業所で出来る対策

気象庁から出るアラートや情報には段階があります。独自の判断はせず、警戒情報に合わせて早めに行動をしていきましょう。

大雨、台風当日の営業を考え、伝えよう

大雨、台風に備えて、JRをはじめ鉄道各社など運休情報が出る場合もあります。

お店・事業の運営も安全第一。お客様もですが、経営者、スタッフの方、みなさんが安全に過ごせるよう対策を考えていきましょう。

もし、終日休業などの場合は、お客様へのご連絡をSNS、ブログ、店外への張り紙での告知など早めに連絡をしていきましょう。

また、ホテル旅館宿泊業、エステサロン、理美容業など、ご予約を伴うサービスの場合は、お客様に明日、明後日午前中までの予定について事前にお電話などでご予約の確認などを行うとよいでしょう。いずれにせよ、台風当日にお互いに困った…という状況にならないように対策をしていきましょうね。

お店(事業所)の外を見渡し、被害に備えよう

当たり前のようなことでも、お店の外を見渡してみると気づくことがあります。

□窓と雨戸はカギをかけ、必要に応じて補強しよう
□側溝(そっこう)や排水溝を掃除し、水はけを良くしておこう
□風で飛ばされそうなものは飛ばされないように固定。もしくはお店(事業所)の中に収納しておこう。(例:植木鉢、屋外什器、自転車など)
□屋根・オーニング(テント)・塀・壁などの点検、補強をする。(オーニングなど折りたたんで収納できるものは折りたたんでおく)

お店(事業所)の中の被害に備えよう

□窓ガラスなどに飛散防止フィルムなどを貼ろう
□モノが飛んでくる場合に備え、カーテンを閉めたり、ブラインドを降ろしておこう
□断水に備え、水道水を入れたポリタンクを用意しておこう
□床上の浸水対策をしよう

台風の際には、お店の中から見て、ウィンドウなどがむき出しになっている場合は、窓ガラスなどに飛散防止フィルムなどを貼ったりと考えられる対応をしていきましょう。

浸水のリスクなども考えられる場合は、床部分など低い位置にある商品は、棚上にあげて高い位置に移動させておきましょう。また、漏電を防ぐため、コンセントは抜いておくとよいでしょう。

保険の内容をチェックしておこう

□お店(事業所)の災害保険の適用範囲・期限を確認しよう

台風で被害がでた場合に備えて、災害保険をチェックしておきましょう。もしも被害が出た場合に、修理するのにも保険が適用できること、できないことがあります。また、現状を把握しておくことで、保険を活用する場合もスムーズになります。

お店(事業所)からの避難場所や避難経路を確認しておこう

□付近の周辺情報(例:洪水のおそれのある河川の把握・低地・急傾斜地で水害・土砂災害)を把握し、防災マップやハザードマップを入手しておこう。
□もしものために避難場所・避難経路を把握し、家族、従業員スタッフと確認しておこう。

避難場所については、国土交通省が提供している「全国自治体ハザードマップ」や、地区町村ごとに防災・災害対策におけるハザードマップが公開されているので、確認しておくと良いでしょう。

家族・従業員と安否確認の方法をみんなで共有しておこう

災害の発生時、すべての人が一緒にいる状況ではない可能性もあります。そんな時でも互いの安否を確認できるよう、安否確認の方法などを事前に話し合って決めておきましょう。災害時には携帯電話の回線がつながりにくく、連絡がとれない場合もあります。

その際、活用できるのが以下です。

災害用伝言ダイヤル(171)…171に電話をかけると伝言録音ができます。自分の電話番号を知っている人が伝言を再生できます。確認は公衆電話・携帯電話いずれからも確認ができます。「忘れて”いない(171)?災害用伝言ダイヤル」で覚えておきましょうね。

[関連情報]災害用伝言ダイヤル(171)

Facebook災害支援ハブ…Facebookを通じて自分の近況と安否を確認できます。ただし、全員がFacebook上でつながっているということが前提です。

災害用伝言版…携帯キャリア事業者が提供しています。携帯電話から登録できるネット掲示板、電話番号を知っている家族などが情報を閲覧できます。(例:NTTドコモ災害用伝言板Softbank災害用伝言板など)

Google パーソンファインダー…災害発生時にGoogleが状況に応じて開設します。氏名などを登録することで、お互いに安否確認ができるサービスです。

[関連情報]Googleパーソンファインダー

確認できる先は、このようにいろいろあります。災害時に、どの媒体でお互いに安否確認を行うか?事前にシェアしておくと良いでしょう。

何よりも安全が第一

大雨、台風に備えて、お店(事業所)でできる直前対策についてまとめてみました。備えて確認しておけば、いざという時に落ち着いて対処することができます。

安全対策をしっかり行っていきましょうね。

特集:防災グッズ

今回の大雨、台風対策だけではなく、今後の災害に備えて、いざというときに備えて、取り扱いできるものはそろえていきましょう。

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