問屋街で有名な馬喰横山の駅前に位置する、オーガニックセレクトショップ「mellow green」さん。
こんなところにオーガニックショップがあるんだ!と、問屋街でのお仕事帰りの方や通りがかりの方が気になってお店へ入ってくることも多いそうです。今回は、そんな日本橋馬喰町でオーガニック商品を販売する元看護師のオーナー深沢さんと店長の近藤さんに、お店を始めた背景やオーガニック商品を販売する上で大事にしていることなどを伺いました。
目次
お客様と対面で話せる小売店をやりたい!お店を持ったきっかけは、医療現場で感じた「病気の予防」の大切さ
──お店のみなさんは元看護師さんとのことですが、看護師を辞めてこちらのお店を始められた経緯が気になります!
深沢さん:もともと救命救急で働いていて、医療現場で多くの患者さんを看る中で、病気になってからではなく、なる前に身体に良いものを取り入れて健康をサポートしたいと思うようになり、勉強してお店を始めました。勉強した際に、添加物の怖さをたくさん知り、より身体に良いものを取り入れたくなったんですよね。生活習慣病は日頃の食事やライフスタイルが原因ですが、本人にとって日常に染み付いた習慣を直すのは大変です。なので、生活習慣を変えるサポートをして、病気になる前に「予防」からしたいと思うようになりました。
──「病気になる前に予防できる生活習慣に変える」、誰もが実現したい生活ですね。その方法として小売りを選んだのはなぜですか?
深沢さん:オーガニックなどの身体に良いものを身近に感じてもらい、気軽に生活に取り入れてもらうために、消費者に直接提案できる小売を選びました。
──身近さ・気軽さを大事にされているんですね。近藤さんも看護師として現場での経験があるとお聞きしましたが、どういったきっかけでこのお店に入ったんですか?
近藤さん:深沢とはもともと一緒に海外支援の取り組みをしており知り合いでした。以前看護師として保育園で働いていたため、お店のターゲット層である働くパパ・ママのことを見守ってきた経験も生かせることもあり、店長としてお店に入ることになりました。家族が出来て初めて自分が健康でいることの大切さがわかるんですよね。働くママがハードル高くなく健康を保つために良いものを取り入れられるようにしたいという思いで「ゆるオーガニック」を大事にして販売をしています。
──保育園で親子の健康や成長を見守りってきた方が店長としてお店にいるなんて、特にママさんたちにはとても心強いですね。
近藤さん:そうですね。保育園で働いていた時の経験から、ママの一日の生活スタイルがわかっているので、朝起きてから寝るまでの間に手にするものを考えて、そこの中に取り入れてもらえるような商品を販売しています。
「ゆるオーガニック」生活の提案に必要なことは、まず手に取ってもらうこと
──オーガニック商品は少し価格も高くハードル高く感じてしまうことが多いと私自身も思ってしまうのですが、お客様に身近さ気軽さを感じてもらうために工夫にされていることはありますか?
近藤さん:まずは商品を手に取っていただき、商品を好きになってもらうことを大事にしているので、見た目やおいしさ、手に取りやすさを意識した商品を販売しています。そうなると食品は試しやすく手軽なので、割合としては多いですね。また、オーガニックを身近に感じてもらうために、手に取りやすく、試しやすい小さめサイズのものも販売しています。少しでも気に入ってくださるきっかけになればと思っています。
──ほかのオーガニックショップではあまり見かけないこだわり感のある商品ばかりですね。商品はどのように探して仕入れているのでしょうか?
近藤さん:普段は定期で仕入れるメーカーを決めていて、そのうえで目をひくために新しいものを新しいメーカーから仕入れたりしています。リピータ―さんからもどんな商品がほしいか要望を聞いて仕入れることも多いです。仕入れる際には、スーパーデリバリーに希望の商品があるかをまず調べています。
──試しやすいのはありがたいですね。スタッフのみなさんも試されることはありますか?
近藤さん:はい、全て食べ物も化粧品もお店のみんなで一度試してから、自分たち自身も本当に良いと思ったものを販売しています。良いものに出会った時はとても盛り上がります!
──厳選された商品が並んでいるということですね。そのようなオーガニック商品を販売する上で、エシカルな要素を伝える際に大事にされていることはありますか?
近藤さん:お店に来られる方は何かしら求めるものがあると思っているので、お客様との会話を大事にしています。会話の中ではお客様自身のお話を聞きし、お店が大事にしていることもお伝えしながら、その方に寄り添った商品提案を心掛けています。
──所々にPOPが置かれていますが、こちらはご自身で作られているんですか?
近藤さん:自作のものとメーカーから直接いただくPOPの両方を使用しています。商品の提案をするときは、メーカーやブランドの大事にしていること、こだわりを伝えることを大事にしているので、POPを活用しています。
日本橋近隣の働くパパ・ママがお客様の中心、人とのつながりを大切にするためイベントを開催
──定期的にワークショップなどのイベントを実施されていて、コミュニティづくりにも注力されていますが、コミュニティづくりを大切にされているのはどういった理由ですか?
深沢さん:私が働いていた医療業界は閉鎖的な雰囲気があり、情報に偏りを感じていました。私は山梨出身なのですが、東京に出てきたときは友達作りにも仕事面でも自己研鑽のためのコミュニティも思ったようなものはなく、自分で探しては勉強会などに積極的に参加していきました。人とつながることで様々なことを知ることができますし、人とのつながりの大切さを実体験を通じて感じているので、このお店でも交流を大切にしていきたいと思い、イベント開催などをしています。
──客層としては、どのようなお客様が多いですか?
近藤さん:女性が多いですが、お仕事帰りの男性の方もいらっしゃいます。たまに、通りがかりの海外の方も来られます。あとは、ファミリーですね。今日本橋はファミリー層が多いんです。なので、お子さんと来られた方の中には、パッケージにひかれてお子さんがほしがって買っていただくこともあります。
──ファミリー層が多いのは意外でした。表の看板も目を引く素敵な看板ですね!
健康やオーガニックだけでなく、フェアトレード商品を通して海外支援などエシカルなお店へ
──オーガニックの他にエシカル商品を検討することはありますか?
深沢さん:店長の近藤とは、海外支援の取り組みに参加して発展途上国の子供たちなどのサポートもしていますので、フェアトレード商品をこれから扱っていきたいと思っています。
近藤さん:このお店でもフェアトレードのチョコを使ったイベントをしたりしています。深沢自身、数年間フィリピンの男の子の里親をしているんです。この前もその男の子からお手紙が届きました。
──幅広く色々なことをされているんですね。
深沢さん:そうですね、今後海外支援ももっと広げていきたくて、このお店もその中でのやりたいことの一つなんです。
──ゆるオーガニックから海外支援まで、このお店を通じて身近に感じていただけるようになりたいですね。本日はたくさん興味深いお話をいただき、ありがとうございました。
mellow green
住所:東京都中央区日本橋横山町4-9 birthビル2F
営業時間:月曜 14:00~19:00 火曜〜金曜 11:00〜19:00 土日 不定休
※最新情報はInstagramをご確認ください
HP:https://mellow-green.jp/
instagram:https://www.instagram.com/mellowgreen_organic
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