東京の三大銀座商店街のひとつ、十条銀座商店街と十条仲通り商店街の間に位置する「dialogue(ダイアログ)」。
店主の高梨さんが厳選した雑貨を扱うセレクト雑貨店です。
ガラス張りのドアからのぞく魅力的な雑貨たちと、高梨さんの気さくな雰囲気が醸し出す温かい空間は、通りすがりの人々の目を惹きつけます。
「雑貨屋さんを開く小売店を増やしたいです!」と目を輝かせて語る高梨さんに、開業のきっかけや開業に際しての苦労を伺いました。
目次
雑貨屋さんは「非日常を体験できる特別な場所」
――開業したきっかけを教えてください。
高梨さん:独立前も雑貨屋さんで働いていました。
北区に引っ越してきたときに、雑貨屋さんが少ないことに気づいたんです。
縁があって今の物件を紹介してもらい、家賃の安さと雑貨屋さんを増やしたいという想いから独立を決めました。
――独立前から雑貨を扱うお仕事をされていたとのことですが、もともと雑貨がお好きだったのですか?
高梨さん:もちろん雑貨も好きですが、それ以上に雑貨屋さんが好きなんです!
私は東京の渋谷区出身なので、小さい頃から目黒や広尾にある素敵な雑貨屋さんに行く機会が多かったんですよ。
そのときから、雑貨屋さんは私の中で「非日常を体験させてくれる場所」でした。
大切な思い出がたくさんありますね。
ひとりでの開業は不安に満ち溢れている
開業準備から実際の開業、日々の営業まですべて高梨さんひとりで進められているそうです。
――開業する際に大変だったことを伺っても良いですか?
高梨さん:全部が大変でしたが、1番は周りに同じ年代で同じ環境を過ごしている人がいなかったことです。
実は、2018年8月に物件が決まって、2018年10月オープンしました。
――2カ月でオープンしたんですか!
高梨さん:はい。独立前の経験から仕入れ先はある程度知っていましたが、経営については何も知識がありませんでした。
本を読んで勉強し、まわりの商店街の方に相談しながら手探りで進めました。
商店街の方に相談できる環境はもちろんありがたかったですが、業種や年代が違うので、自分と全く同じ状況の方っていないんですよね。
女性の個人事業主はライフステージでの変化もありますし、似た状況の方が多いわけではないので、周りに相談できないことがとてもつらかったです。
4件先のカレー屋さんの女性店主のお話を聞いて、頑張って自分に当てはめて想像しました。
――どうやって乗り越えられたのでしょう。
高梨さん:始めたからには最後までやりきりたいという覚悟があったのだと思います。
非日常を体験させてくれる雑貨屋さんを増やしたかったんです。
夢は雑貨屋さんを増やすこと
高梨さん:今の時代は大手チェーン店が増えているので、雑貨屋さんで雑貨を買う思い出が作りにくくなっています。
「この雑貨、小さい頃にあの雑貨屋さんでお母さんに買ってもらったなぁ」みたいな思い出。
とてももったいないなって思っているんです。
素敵な思い出を作る機会を守るためにも、雑貨屋さんを増やしたいです!
開業までの道のりは大変でしたが、私ができたんですもん。
みなさんだってできます!
大学卒業して就職して安定した生活を送ることを推奨されることが多いですが、私は好きなことを追い求めて夢を追い続けてほしいと思います。
「スーパーデリバリー」で取引先と商品を開拓
――仕入れ先はある程度知っていたとのことですが、「スーパーデリバリー」へご入会いただいたきっかけを教えていただけますか?
高梨さん:当時、知っている商品だけでは物足りなさを感じていたので、ネットで卸サイトを調べてスーパーデリバリーに出会いました。
卸サイトを探すときに重要視したのは、サイトの信用度です。
スーパーデリバリーは入会審査もありますし、プランによっては月会費も発生するので、私の中では信用度が高いと思って入会しました。
今では全体の約60%がスーパーデリバリーを通して仕入れた商品ですし、毎日サイトは確認しています。
――ご活用くださりありがとうございます。「スーパーデリバリー」はどのように活用されていますか?
高梨さん:スーパーデリバリーに出展しているメーカー、問屋の情報や各出展企業が掲載している商品の情報を、1つのサイトで確認できることが最大の魅力です。
新規取引先を探すためにギフトショーや展示会に出向くことも重要ですが、それにはお店を休みにするか、自分の休みを削って出向かなければいけません。
その点、スーパーデリバリーはサイト上から新しい仕入れ先を探すこともできますし、出展企業が発信している詳細情報を確認することで、仕入れの手間や時間が大幅に削減できています。
多くの商品が提案されているので、お客様が希望される商品があれば、もともと購入予定ではなかった商品も1回スーパーデリバリーで探しています。
街の片隅だけでも夢を持ってお店とともにあり続けたい
高梨さんの夢は、雑貨屋さんを増やし、人々に特別な思い出を作る機会を提供することです。
「dialogue」という店名が示すように、雑貨を通じて人々との対話を大切にする高梨さん。
夢と魅力が詰まった空間を通して、多くの人々に非日常の体験を届けています。
「dialogue」は高梨さんの優しい人柄と魅力がそのまま映し出された心温まるお店でした。
スーパーデリバリーは、これから夢を叶えるために行動される方、憧れのお店を始めた方など、すべての小売・事業者のミカタです!
dialogue(ダイアログ)
東京都北区十条仲原1-10-11
営業時間:11時~19時(不定休)
お店のInstagramはこちら
https://www.instagram.com/dialogue_jujo/