最近、ショッピングモールや百貨店など話題のショップの軒先でひときわ目を引くパッケージで話題になっているチョコレートブランド「Tony’s Chocolonely(トニーズ・チョコロンリー)」。私も、自宅近くのオーガニック食品やフェアトレード食品を扱うお店で拝見し、ずっと気になっていました。

そんな、「Tony’s Chocolonely(トニーズ・チョコロンリー)」の提案が卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」でスタートしました(※現在2022年秋冬シーズンの予約受付中です!)。

Tony’s Chocolonely(トニーズチョ・コロンリー)」の魅力は、カラフルなパッケージだけではありません。「Tony’s Chocolonely(トニーズ・チョコロンリー)」の原材料を作る人、チョコレートを作る人、チョコレートを販売する人、そしてチョコレートを買う私たちを「トニーズの仲間」として考え、誰もが平等に正当な収益と幸せがわかちあえる関係性を作り上げることを使命にしています。

(引用元:https://tonyschocolonely.com/

そんな「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の思いと、やさしい甘さとコクがあり、大切な人とわかちあいたいと思えるチョコレートの魅力を徹底解説します!

みんなで「わかちあう」を伝える「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の思い

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」は、チョコレート市場の生産背景にある強制労働のないカカオ生産を実現させるために、オランダ人ジャーナリスト Teun van de keuken 氏(英語名がTony(トニー))によって2005年に創業されたオランダの菓子製造企業です。

生産者もお客様もみんなが幸せなチョコレートづくり

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のチョコレートの魅力は、カラフルなパッケージだけではなく、その中身にあります。中を開くと、無造作にカットラインを入れたようなデザインが広がります。一般的なチョコレートといえば、チョコレートがひと口サイズできれいに均等にカットラインが入っているのが当たり前ですが、「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のチョコレートは、すべて大きさが不均等なのが特徴的です。

(引用元:https://tonyschocolonely.com/

この不均等なカットデザインには意味があり、チョコレート市場における不平等を表すため、あえて不均等に分けられた分厚いチョコレートバーになっています。

スレイブフリー(強制労働を伴わない)社会の実現を目指す

スレイブフリーとは、スレイブ(奴隷)フリー(自由)で「強制労働を伴わない」社会の実現を目指し、奴隷制度反対を表現する言葉として使われる言葉です。

カカオの生産地では「強制労働」と「児童労働」の問題はまだまだ深刻な状況で、支援の途上にあります。

日本に住んでいる私たちからしたら「強制労働」「児童労働」という言葉を伺うと「現代社会において…まだそんなことあるの?」と思ってしまいがち…。ただ、チョコレートの素材原料を生産する現場に目を向けてみると意外と深刻な背景に気が付くことができます。

ガーナとコートジボワールにある250万のカカオ農場では、230万人の子どもたちが働いています(テュレーン大学、2015年)。子どもたちが放課後にカカオの実の収穫を手伝うことに親は疑問を持ちません。私たちはこれを「チャイルドワーク」と呼んでいます。残念ながら、これはまぎれもない現実です。これらの子どもたちの90%(200万人以上の子どもたち)は、(多くの場合)違法で非常に危険な環境で働いています。これは違法な児童労働であり、許されることではありません。(引用元:https://tonyschocolonely.com/

実際に児童労働をせざるを得ない状況には子どもがいる親としては心が痛みます…。子どもが働かざるを得ない状況が生まれる背景には複雑な理由がたくさんありますが、なんといっても、生産者にきちんとした利益が行かないこと、そして不平等な取引契約が当たり前のようになされている…という要因があります。

そのような問題を解決するべく「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」は、チョコレートを通じてメッセージを発信し、チョコレートづくりをされている生産者を支えているブランドです。

「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)の値段が高い」理由

よくネットなどで「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の商品について調べてみると気になったのが「値段が高い」というコメント。そう、一般的な「チョコレートバー」や「板チョコ」に比べると「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のチョコレートの価格は高めとなっています。

それには理由がきちんとあります。

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」は、強制労働のない社会を目指して様々な取り組みをしています。

まずは、チョコレートの原材料について。「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」は、カカオ豆をはじめ、原材料は主にフェアトレード認証を受けたものを使用しています。主に、「カカオ」「砂糖」「はちみつ」はフェアトレード認証原料。フェアトレードであることはもちろんですが、生産地の方々の労働改善を促すことを目的にフェアトレードの価格にさらに上乗せした価格(フェアトレードプレミアム)を支払い、原材料を仕入れています。また、「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」は、上記の値段に加えてさらに「トニーズプレミアム」と呼ばれる支払いを独自に組合を通して農家へ行い、支援活動を行っています。

このような支援をあえてする理由は、原材料生産地の生産性の向上にあります。「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」は、生産性を向上するための方法はもちろん、農業トレーニングも提供しています。また、その中でカカオ生産農家を団結させるために農協と協力支援も行っているそうです。

さらに、「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のチョコレートを販売した純利益の1%が「チョコロンリー財団」に寄付され、カカオチェーンの強制労働を撲滅するためのプロジェクトを支援されているそうです。

こうやって、価格に反映された価値や背景を知ると「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の価格の意義に共感します。「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の商品を買ってチョコレートを食べることが微力ながら支援につながりそうです。

社会的にも意義のある「ギルトフリー(罪悪感のない)」消費を促す

近年、消費活動において、素材原料へのこだわりはもちろん、素材の質、そして健康配慮、さらに環境や社会にも目を向けて作られた「ギルトフリー(Guilt Free:罪悪感のない)」食品への関心は世界中で高まりつつあります。

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のチョコレートは社会的意義のある消費活動を応援する商品です。

個人的に驚いたのは、チョコレートを通じたフェアトレードに関する取り組みを「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」では、ひとつひとつ私たち消費者にもきちんとわかりやすく伝えようとする姿勢が素晴らしいことです。

(引用元:https://tonyschocolonely.com/

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のホームページには、全編英語ではありますが、チョコレートづくりを通じて「できた支援」「課題となったこと」などがていねいに解説されています。ここまでていねいにわかりやすく問題提起し、課題解決に向けた取り組みをされている姿勢がとても素晴らしいなと感じました。

「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」を食べてみた!

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」のやさしい思いにふれ、感激したところで実際にチョコレートをスーパーデリバリーのスタッフみんなで試食でいただいてみました。

今回私たちが試食したのは画像上から「ミルクチョコレート」と「キャラメルシーソルト」と「ダークチョコレート」です。それぞれの商品のご紹介と共に試食レポートをしていきます。購入の参考にしてみてください。

ほどよい甘さとコクのある味わい「ミルクチョコレート」

まずご紹介するのは、チョコレートの定番ともいえる「ミルクチョコレート」です。

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の「ミルクチョコレート」は、やさしい甘みの感じられるチョコレートです。そのような中でもミルクチョコレートのコクがあり、ひと口で満足感のある味わいになっています。

一見厚みがしっかりあるのでチョコレートのカットがしにくいかもしれない…と思いましたが、しっかりと切れ込みが入っているので、そこまで力を使わずに手でカットできました。

不均等になっているチョコレート。一番大きなものはひと口大くらいの大きなサイズ。口どけもゆっくりなので、口の中で溶かしながら召し上がるとチョコレートの美味しさがより一層引き立つ気がします。

コーヒー(ブラック)と一緒に私はこのチョコレートをいただきましたが、程よくやさしい甘さの感じられるチョコレートなので、紅茶や緑茶などとも相性がよさそうです。

試食してみたのは、チョコレートバータイプの商品ですが、見た目はスリムですが厚みがしっかりあるので、これだけで50gとかなり食べ応えがあるように感じられました。数人で分け合って試食してみましたが、それでもひと口で満足感が得られるチョコレートでした。

裏面にはしっかりとフェアトレード原料を使用している「フェアトレード認証」マークとフェアトレード原材料の含有率(77%)まで細かく記載がされています。

[掲載商品]トニーズ ミルクチョコレート 50g 

ざくざくとした食感が癖になる「キャラメルシーソルト」

続いてご紹介するのは「キャラメルシーソルト」です。

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の「キャラメルシーソルト」は、ざくざくとした食感が楽しいチョコレート。濃厚なコクがありつつも、キャラメルのマイルドな甘さの中にほどよい塩加減もあり、食べすすめながら様々な味わいが楽しめます。

こちらも試食してみたのは、チョコレートバータイプ。見た目はスリムですが厚みがしっかりあるので、これだけで47gとかなり食べ応えはしっかり!お試しサイズとは思えないくらいの満足感がある商品です。

食べすすめながら、ざくざくとした食感、キャラメルのコク、程よく感じられる塩気と…バランスの良い味わいが広がるチョコレートなので、量があるかと思いきや、気が付けばペロりと1本食べきってしまった…!という方も召し上がった方の中には多いかもしれません(笑)

スーパーデリバリーのスタッフにも好評なチョコレートでした。

裏面にはしっかりとフェアトレード原料を使用している「フェアトレード認証」マークとフェアトレード原材料の含有率(69%)まで細かく記載がされています。

[掲載商品]トニーズ ミルクチョコレート キャラメルシーソルト 47g

やさしいビターな味わい「ダークチョコレート」

最後にご紹介するのは「ダークチョコレート」です。

Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の「ダークチョコレート」は70%カカオのチョコレートですが、一般的なビターチョコレートに比べると優しい(マイルド)な味わい。ダークチョコレート特有の香りや味わいはしっかりと感じられるのですが、えぐみや渋みなどがなく、さっぱりと食べやすいチョコレートだと思います。また、こちらのチョコレートはフェアトレード認証の原材料を99%活用して作られているので、フェアトレードを1本のチョコレートから学ぶのにもおすすめのチョコレートです。

甘さも控えめになっており、甘いのが苦手という方にもおすすめなチョコレートです。内容量も50gとしっかり感じられます。そのまま召し上がるのも良いですが、コーヒーなどと合わせていただくとチョコレートの味わいが一層引き立てられておすすめです。

裏面にはしっかりとフェアトレード原料を使用している「フェアトレード認証」マークとフェアトレード原材料の含有率(99%)まで細かく記載がされています。

[掲載商品]トニーズ ダークチョコレート 70% 50g 

「ギルトフリー」のあり方をひとつのチョコレートから学び、感謝する

今回は、「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の魅力とチョコレートの試食レポートをお届けしました。

最初、お店などで見かけた時は「きれいなパッケージのチョコレートだな」「結構しっかりした重さのチョコレートだな」と見た目に惹かれる部分が大きかったチョコレートブランド。

しかしながら、試食を通じて商品について調べる中でひとつのチョコレートに込められた想いを知り、学びのひとときへと一変していきました。チョコレートの生産背景からの思いや情熱がすばらしく、ひとつチョコレートを買うということが貢献につながる景色がとってもクリアで、心があたたかくなりました。

現在、スーパーデリバリーでは、「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」の先行予約を承っています。この機会に「Tony’s Chocolonely(トニーズチョコロンリー)」をあなたのお店でも取り扱いをはじめてみませんか?