秋の夜が少し肌寒くなり、暖かい毛布やゆったりとした音楽が心地よい季節に入ると、心も体も落ち着く時間を楽しみたくなります。
そのようなひとときには、やはりワインが欠かせません。今回は、「秋の夜長にワインの飲み比べ」というテーマで、季節感にぴったりな17種類のワインを厳選しました。それぞれのワインの味わいや特徴をご紹介します。自分だけの秋の夜を、ぜひ贅沢に彩ってみてください。
前篇・中篇・後篇の3回に分けてお届けします。今回は最終回の後篇です。
目次
秋の夜長にワインを楽しむ贅沢なひとときを、全17種類飲み比べ【後篇】
12|ルパイア トスカーノ(稲葉)
Lupaia Toscano
■原材料:サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー
■アルコール度数:13.5%
秋の夜長に、しっかりとした赤ワインを楽しみたい方にぴったりな一本が、「ルパイア トスカーノ」です。トスカーナ地方のブドウを使って造られたこのフルボディの赤ワインは、力強いタンニンと豊かな果実味が特徴です。ブラックベリーやチェリーの濃厚な風味が広がり、一口飲むと深い味わいと心地よい余韻が長く続きます。
ワインのボトルデザインも洗練されており、秋のディナーのテーブルに特別感を添えてくれます。
秋の夜、ゆっくりと時間をかけて楽しむのにふさわしいこのワインは、グリルした肉料理や、ビーフシチュー、ローストした野菜などとの相性が抜群です。特に、厚切りのステーキやジビエ料理など、しっかりとした味わいの料理とペアリングすることで、ワインのコクと深みが一層引き立ちます。
13|シャトー フルール オー ゴーサン(稲葉)
Terre Chateau Fleur Haut Gaussens
■原材料:メルロー、カベルネ・ソーヴィフラン、カベルネ・ソーヴィニヨン
■アルコール度数:13.5%
このボルドー産のワインは、フルボディでしっかりとした構造が特徴的です。熟した果実味とスパイスのバランスが良く、飲み応えのあるワインです。秋の夜長、特別なディナーや記念日に楽しむのにふさわしい一本に仕上がっています。
特にローストした肉やチーズとの相性が良く感じ、ワインの深い味わいが料理を引き立てます。温かい室内で、特別な時間を過ごす際の贅沢な一本としてお楽しみください。
14|ドルニエ・ピノタージュ(ナンディワイン)
Dornier Pinotage
■原材料:ピノタージュ
■アルコール度数:13%未満
この南アフリカ産のピノタージュは、ダークベリーやプラムのフレーバーに、軽いスモーキーさが加わった複雑な香りや味わいが特徴的です。しっかりとした飲みごたえでありながら、柔らかなタンニンが心地よく、秋の夜にぴったりのワインです。
焼き肉やバーベキュー、グリル料理と合わせると、豊かな風味を引き出します。少し肌寒い夜、屋外での食事にいかがでしょうか。
15|ポールクルーバー・ヴィレッジ・リースリング(ナンディワイン)
Paul Cluver Village Riesling
■原材料:リースリング
■アルコール度数:12.5%未満
このリースリングは、フレッシュな酸味と豊かな果実味が特徴的な白ワインです。リンゴやレモン、ライムなどの果実の爽やかな香りが広がり、程よい甘さと酸味のバランスが絶妙。秋の夜、軽めの食事やデザートと共に楽しむのにぴったりです。
ペアリングには、サラダやシーフード、あるいはフルーツを使ったデザートがよくマッチしそうです。軽やかなリースリングの風味が、料理やデザートを一層引き立ててくれます。
16|エロイーズ カベルネ・ソーヴィニヨン(お酒のマルシェ)
ELOISE Cabernet Sauvignon
エロイ-ズ カベルネソ-ヴィニヨン【フランス ラングドック地方 IGPペイ・ドック 赤】
■原材料:カベルネ・ソーヴィニヨン
■アルコール度数:13.5%
エロイーズ カベルネ・ソーヴィニヨンは、フランス・ラングドック地方で生まれた、しっかりとしたフルボディの赤ワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン特有のブラックカラントやダークチェリーの風味に、スパイスやハーブのニュアンスが感じられ、複雑で飲みごたえのある味わいが特徴です。
野趣あふれる肉料理との相性が良く、秋の夜長に深い味わいを楽しむのにぴったりです。暖かいスープや煮込み料理とも合わせることで、さらにワインの豊かな風味が引き立ちます。
17|エロイーズ シャルドネ(お酒のマルシェ)
ELOISE Chardonnay
エロイ-ズ シャルドネ【フランス ラングドック地方 IGPペイ・ドック 白】
■原材料:シャルドネ
■アルコール度数:13%
エロイーズ シャルドネは、バランスの取れた酸味と豊かな果実味が特徴のフルーティーな白ワイン。リンゴや洋梨、柑橘系のっ風味が広がり、軽やかで飲みやすい仕上がりです。程よい樽香もあり、秋の夕暮れ時、のんびりとした時間にぴったりです。
バターを使った魚料理や、キノコのリゾットなどと合わせると、ワインのフルーティーさが引き立ち、料理をより一層美味しく楽しむことができます。
夕暮れからまったり、ワインとともに秋らしさにひたろう
今回ご紹介したワインは、秋の夜長にぴったりのものばかり。心地よい夜風に包まれながら、ゆったりとした時間を過ごす中で、それぞれのワインが持つ独特の味わいが、特別なひとときをより深いものにしてくれるはずです。ワインと料理の組み合わせを楽しみながら、秋の訪れを感じる夜を大切な人と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。
(文・写真:染谷昌利)