フェアトレード(Fair Trade)とは、英語訳で「公平・公正な貿易」のこと。立場の弱い開発途上国の原料や製品を適切な価格で継続的に購入することで、生産者や労働者の生活改善と自立を目指しています。

最近では雑貨店やセレクトショップでフェアトレードの商品を販売していたり、飲食店やカフェが使用する食材をフェアトレードのものに切り替えたり、ホテルがアメニティやタオルをフェアトレード商品に取り換えたり、さらにイベントやフェアを開催するケースもよく見られるようになりました。

今回はフェアトレードについての説明と、また実際に扱ってみたいという方向けにフェアトレード商品の仕入れ方法についてご紹介します。

フェアトレードとは

フェアトレードとは公平・公正な貿易のことで、原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」です。

フェアトレードが拡がる効果として、以下の4つがあげられます。

(1)低賃金⇒貧困対策、労働環境の改善
(2)児童労働の撲滅⇒教育を受ける機会、子どもの権利の保護、児童労働のない未来
(3)農薬、化学肥料使用から無農薬栽培(有機栽培)⇒自然環境を守る、環境保護
(4)地元の伝統的な手仕事や文化に根差したモノづくり⇒伝統文化を守る

このように、フェアトレードが拡がることで社会や環境に関する課題解決につながると言われています。

なぜフェアトレード商品の取り扱いが増えているのか

最近では小売店や飲食店、ホテルなどフェアトレードを取り扱う事業者が増えています。

その理由として、日本におけるフェアトレードの認知率の増加があげられます。一般社団法人日本フェアトレード・フォーラムが2019年に実施した調査では2015年と比べてフェアトレードの認知率が3.5ポイント上昇し、特に10代後半では8割近くの認知度があるようです。(10代後半の認知度が高いのは学校での授業の影響と言われています。)
ヨーロッパなどの欧米と比べるとまだまだな部分もありますが、日本でもフェアトレードの認知が高まり賛同者が増えていることが理由の一つです。

また、もう一つの理由としてSDGsがあります。SDGsとは国連が定めた2030年までに達成する目標のことで、貧困をなくすことや人や国の不平等をなくすことなど、持続可能でよりよい世界にするための17の目標が定められています。この目標に向けて個人だけでなく、企業でもさまざまな取り組みが始まっています。

フェアトレードは貿易の仕組みを公正・公平にすることで発展途上国や小規模事業者などの立場の弱い人々の自立を促し、生産に関しても地域社会や環境に配慮したものであるため、SDGsへの取り組みの一環としてさまざまな業界でフェアトレード商品を取り扱う企業が増えています。

フェアトレード商品を仕入れる3つの方法

では、実際にフェアトレードの商品を仕入れるにはどうしたらよいでしょうか?
ここでは3つの方法をご紹介します。

1. 現地の生産者/団体から直接仕入れる

現地の生産者から直接仕入れる方法です。
一般的に現地では生産者の協同組合があり、その団体と取引するか現地のNGOなどと取引することになります。

メリットとしては、直接生産者や現地の人とコミュニケーションを取ることで、オリジナル商品の開発が可能となったり、生産背景を深く知ることで販売時に商品価値をしっかり伝えることができます。デメリットとしては、輸送や通関の手続き、また必要に応じて現地でのコーディネーター(通訳・交渉の代理人)の手配など手間やリスクも大きくハードルは高いと言えます。

2. フェアトレードの卸販売をしている企業/団体から仕入れる

国内でフェアトレード商品の卸販売を行っている企業や団体から仕入れる方法です。

仕入れをしたい企業が決まっていれば連絡をし、直接取引ができないか聞いてみましょう。最低注文数(ロット数)や支払い方法などの取引条件をヒアリングし相互に問題なければ取引スタートとなります。

もし仕入れをしたい企業が決まっていなければ、参考になるのが「認証マーク」です。フェアトレードには「認証マーク」というものが存在していて、商品ごとに認証されているパターンと企業(団体)ごとに認証されているパターンの2種類があります。

商品ごとの認証については特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンが行っており、認証商品についてはこちらで確認できます。

企業(団体)ごとの認証については世界フェアトレード連盟 (World Fair Trade Organization)によって認証されています。国内で認証を受けている企業としてはPeople Tree(ピープルツリー)が有名です。

もちろん、認証マークは受けていなくても独自の基準を設定しフェアトレードを取り入れている企業もいます。

3.  仕入れサイトを利用する

最後は仕入れ(事業者向け)サイトを利用する方法です。
ネットでの仕入れとなるので24時間商品がチェックでき、手間なく簡単に仕入れができます。

例えば、仕入れサイト「スーパーデリバリー」はアパレル・雑貨を中心に扱うBtoBのECサイトで、フェアトレード商品も多数取り扱っています。

メーカーや卸などの企業がショップを出店し、直接フェアトレード商品を販売するスタイルで、さまざまな企業のフェアトレード商品を一度にチェックでき、個人店の方や開業時の忙しい時でもネットで隙間時間に仕入れをすることができます。
小売以外にも飲食店、美容室、ホテルなどさまざまな業種で利用可能で、ほとんどの商品が1点から購入できる点も便利です。

またフェアトレードだけではなく、エコ商品やオーガニック商品なども多数取り扱いがあります。

さいごに

最近では、フェアトレード以外にエコやオーガニックなども含めたもう少し幅広い意味を内包したエシカル(倫理的な)というワードも生まれています。

社会問題や環境問題に対する世間の関心は高まりつつあり、持続可能な社会・環境のために消費行動も変わってきています。

そのような動きをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

フェアトレード商品の仕入れはスーパーデリバリー

チョコレートやコーヒーなどの食料品から、アパレル、雑貨、アクセサリー、バッグなど、さまざまなジャンルのフェアトレード商品が揃っています。

スーパーデリバリーでフェアトレード商品を見る

ー卸・仕入れサイトスーパーデリバリーとは─
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