2019年10月1日の消費税増税に伴う「キャッシュレス・消費者還元事業」の動きとともに、「キャッシュレス決済」サービスの浸透が、加速しつつあります。

そのような流れの中で、小さなお店・サービスと言えど、「お客様のお買い上げ環境を快適にする」「お客様にお買い上げいただいてお得になる仕組み」であれば、率先して導入していきたいものです。

ということで、今回は経済産業省から公表されている「キャッシュレス・消費者還元事業」の概要と、キャッシュレス決済の中でも比較的かんたんに導入しやすいスマートフォンを活用した「QRコード決済」サービスを扱う主要4社をご紹介します。

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キャッシュレス決済を導入して「お客様が得する」お買い上げ環境をつくろう!「キャッシュレス・消費者還元事業」とは?

キャッシュレス・消費者還元事業について

「キャッシュレス・消費者還元事業」とは、2019年10月1日の消費税率引き上げに伴い、キャッシュレス決済利用によるポイント還元・割引きを支援する事業のことです。

その概要を、お買い物をするお客様の目線で以下にまとめてみました。

ポイント還元期間2019年10月1日~2020年7月31日(9カ月間)
ポイント還元率小売店・サービス業者・飲食店での利用…5%還元
大企業・フランチャイズチェーン加盟店…2%還元
ポイント還元される方キャッシュレス決済を利用したお客様

2019年10月1日の消費税率引き上げ後9ヶ月間は、お客様がキャッシュレス決済を利用して小売店・サービス業者・飲食店での支払いを行った場合に5%、フランチャイズチェーン加盟店などでは2%がお客様に還元します。

また、キャッシュレス決済の導入を行なっていないお店が、キャッシュレス決済を導入する場合。必要な端末導入費用の1/3を決済事業者が負担することを前提に、残りの2/3を国が補助されるため、お店でのキャッシュレス決済の導入コストをぐっと抑えられます。

さらに、2019年10月1日の消費税率引き上げ後9ヶ月間は、お店側からお買い上げごとに決済事業者に支払う加盟店手数料(3.25%以下)の1/3が補助されるため、対象期間中のお客様のキャッシュレス決済を利用したお買い上げはお店にとってもメリットがあります。

[参照記事]キャッシュレス・消費者還元事業:経済産業省

なお、以下の場合は、「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象外となります。

・社会通念上不適切と考えられる者…反社会勢力との関係のあるお店や風俗店など
・換金性の高い取引…転売行為によるポイントの不正取得を防止する目的(現金、郵便切手、金融商品などが該当とされる)
・別途の需要標準化対策が講じられる取引…消費税増税対策が講じられる住宅(住宅ローン減税延長)及び車(自動車税軽減税など)は対象外
・一部の消費税非課税取引…もともと消費税が課されていない医療、教育関係の取引など

導入もかんたん!「QRコード決済」を扱う主要4社サービスをご紹介!

キャッシュレス決済を導入するのに、導入コストがかからず、かんたんに決済を行えることで注目されている「QRコード決済」サービスをまとめてみました。

自分のお店やお客様の状況をみながら、相性の良い決済サービスを導入していきましょう。

PayPay(ペイペイ)

「100億あげちゃうキャンペーン」というプロモーションでご存じの方も多い「PayPay(ペイペイ)」。スマートフォンをQRコードにかざして、「読み取り支払い」という形式が浸透された決済サービスです。「ソフトバンク」と「Yahoo!」という知名度のある企業が作ったサービスということも強みです。

[参照元]PayPayの導入について(PayPay株式会社)

導入費用0円
決済手数料0円※1
入金サイクルジャパンネット銀行…翌日
その他の金融機関…最短翌々営業日
入金手数料ジャパンネット銀行…0円
その他の金融機関…0円※2

※1 決済手数料は、「読み取り支払い」のみ対象です。2021年9月30日まで無料。
※2入金手数料は、ジャパンネット銀行の場合は永年、その他の金融機関
の場合は2019年9月30日まで無料。

LINE Pay(ラインペイ)

「LINE Pay(ラインペイ)」は「LINE」を使った決済サービスのことです。LINEのアプリ内ですぐに使い始められるので、お客様目線で見た時に利用しやすいのがメリットです。店舗やネットショップでの決済に加え、割り勘や送金など友達とお金のやりとりがかんたんにできます。

[参照元]LINE Pay加盟店申請(LINE Pay株式会社)

導入費用0円
決済手数料0円※1
入金サイクル入金申請時…即時〜入金申請日の翌営業日までの振込※2
通常…月末締め翌月末入金
入金手数料入金申請による入金…240円※3
月末締め翌月末入金…0円

※1 決済手数料は、2021年7月31日まで無料。
※2 目安として、即時〜入金申請日の翌営業日までの振込。ただし、ご利用の銀行口座によっては、 実際に指定口座に振り込まれるまでタイムラグが発生する場合があります。
※3 入金手数料は、入金申請は入金手数料1回240円(税込)がかかります。

楽天ペイ(アプリ決済)

「楽天ペイ(R Pay)」は決済端末サービスのため、QRコード決済はもちろん、主要クレジットカードや電子マネーなどあらゆる決済方法を網羅しています。また、楽天ポイントを使用してお客様が決済できることや、楽天銀行に口座を開設されていれば、最短で翌日で入金されるという入金サイクルも魅力です。

[参照元]楽天ペイ アプリ決済について(楽天株式会社)

導入費用0円
決済手数料3.24%
入金サイクル楽天銀行…翌日
その他の金融機関…入金依頼日の翌営業日
入金手数料楽天銀行…無料
その他の金融機関…210円※1

※1 入金手数料は、楽天銀行の場合は、無料、その他の金融機関をご利用の場合は入金手数料1回210円(税込)がかかります。

Origami Pay(オリガミペイ)

「Origaimi Pay(オリガミペイ)」は、大手フランチャイズチェーンの加盟も多く、国内、海外で決済利用できるスポットが多いのが魅力です。また、決済後もお店のお知らせやクーポンを配信できたりとお客様とつながる来店促進の仕組みがあることが、他のQR決済サービスとの違いです。また、Origami Pay独自のクーポン発行などもあり、登録されたお客様がお得にお買い物を楽しめます。

別途申し込みが必要ですが、「Alipay(アリペイ)」も同時に導入できるため、海外からのお客様が多いお店は、おすすめです。

[参照元]Origami Pay 法人のお客様へ(株式会社Origami)

導入費用0円
決済手数料0~3.25%
入金サイクル月2回支払い
1日~15日…当月末日
16日~当月末日…翌月15日
入金手数料0円

まとめ

今回は、経済産業省から公表されている「キャッシュレス・消費者還元事業」の概要と、キャッシュレス決済の中でも比較的かんたんに導入しやすいスマートフォンを活用した「QRコード決済」サービスを扱う主要4社をご紹介しました。

消費税率の引き上げは、2019年10月1日と迫っています。早めの検討と導入をしていきましょう。

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