物が売れないことが常態化している今、多くの販売員の皆さんが少しでも売上げを伸ばそうと努力し、日々頭を悩ませていることだと思います。売上げ回復は不可能なのか!せめてマイナス分だけでもカバーしたい!こうした悩める販売員の皆さんに向けて、ほんの少しでもいいから売上げを積み増しアイデアを提供します。1つでも2つでも自店の状況に合わせて活用することで、その効果を実感してください。

1.仕事の目的の共有化

売上げ目標を個人に持たせることは大事ですが、チームを一致団結させるために最も重要なのは、仕事の目的を共有化することです。「自分の仕事は大好きなファッションを通じて一人でも多くのお客さまを笑顔にすることなんだ」といった仕事の目的を、いま一度スタッフ全員で確認しましょう。

2.持ち回り朝礼でマンネリ防止

朝礼の司会進行をスタッフ全員が持ち回りで行うことで日々のマンネリ化を防ぎ、顧客情報や接客の成功事例などを共有することができます。スタッフが収集したファッション情報や接客に使えるニュースなど旬のトピックスを発表することで、朝からテンションアップ間違いなし!

3.褒め褒めミーティング

売上げ低迷時のミーティングでは険悪なムードになりがちです。売上げを上げたい気持ちはみんな同じですから、思い切ってどうしたら売れるかを考えるのはやめ、日ごろ一緒に頑張っているスタッフを褒め倒すミーティングを開きましょう。元気づけられて勇気100倍になるスタッフ続出で必ず売上げ回復につながります。その中で顧客も褒め倒すとさらに効果がアップします!

4.連絡ノートのフル活用

連絡ノートを作れば、売り出し情報、顧客の買い上げ状況、クレームの発生など、店で起こるすべての情報を全員で共有できます。コミュニケーションを円滑にしてくれる便利アイテムです。仕事上の連絡だけにとどまらず、スタッフへの感謝の気持ちなどもつづっていくと一体感が高まります。

5.バースデープレゼント

スタッフの誕生日にはお祝いをしましょう。そうしたおもてなしの精神がお客さまへの接客にも生きてきます。スタッフが好きなもの、欲しがっていたものを事前にチェックしてプレゼントしましょう。お約束であっても、仕事の日に誕生日を祝ってもらえるのはやはりうれしいものです。

6.店ルールを決めてもめごとなし

スタッフがもめる原因のナンバーワンはお客さまを取った取られたということ。これを防ぐために店ルールを設定しておく必要があります。誰の顧客でも販売した人の売上げにする、後輩をフォローして売れたら後輩の売上げにする、といったルールを決めておけばもめずに済みます。

7.繁盛店・競合店チェック

繁盛店や競合店の情報を知ることは売上げアップのためにも必要不可欠です。新作のディスプレー状況や重点商品の価格帯、接客での良い点などをチェックし、自店に取り入れるべきポイントを抽出してディスカッションしてください。情報交換をすることで意識の向上につながります。

8.繁盛店現象をつくり出す

お客さまがいない店は誰でも入りづらいものです。だからこそ、アイドルタイムにスタッフはレジに固まったりせず、ある者はロールプレイングをしたり、陳列の乱れを直したり、協力し合って売場に動きを出し活気づけることが大事です。外から見て「この店は繁盛しているな」という繁盛店現象をつくり出すのも、チームワーク力があれば可能です。

9.ペア接客で周りを巻き込む

優柔不断なお客さまに困ったら、どんどんペア接客をしてください。周りを巻き込むことで売場は活気づき、お客さまもいろいろな人にもてなされるとうれしいものです。買うか買わないかはお客さまが決めればいいこと。全員でお客さまを盛り上げていくことがチームの和にもつながります。

10.店長との個別ミーティング

普段から本音でコミュニケーションができれば一番ですが、面と向かって言えないことが多いのも事実。店長は、できれば3カ月に一度のペースでスタッフと個別ミーティングを行いましょう。ほかのスタッフの前では言えない本音を聞いてあげるだけでも、スタッフはうれしいものです。

 

[記事提供元]ファッション専門店の20~30歳代ショップスタッフに支持されている月刊総合専門誌「ファッション販売」

 

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