物が売れないことが常態化している今、多くの販売員の皆さんが少しでも売上げを伸ばそうと努力し、日々頭を悩ませていることだと思います。売上げ回復は不可能なのか!せめてマイナス分だけでもカバーしたい!こうした悩める販売員の皆さんに向けて、ほんの少しでもいいから売上げを積み増しアイデアを提供します。1つでも2つでも自店の状況に合わせて活用することで、その効果を実感してください。

1 在庫僅少を訴求して売り切る

人気が高く売れ行きが早い商品があっても残りが2、3点になってくると、バリエーションも欠けて動きが鈍くなります。そこで値下げをするより、現状のまま(例えば移動などせずに)「○○は人気のため残りわずかです!!」などとアピールするPOPを作ってプロパーで売り切る努力をしましょう。

2 説明入りPOPで目を引く雑貨を売る

服飾雑貨以外のアイテム、例えばかわいいせっけんや目新しいお菓子を仕入れてレジ横などで売ってみては? 私はインフルエンザ予防とうたってマヌカハニーを置き、POPに「インフルエンザ予防に!!」と見出しを付けて説明文を添えたら結構じっくり見て買っていかれたお客さまもいました。

3 残物はまとめて一目で分かる表示を

商品がばらついてきたらセールコーナーへ。でもそのままじゃ売れません。大きめのPOPに同じ値段で売れそうなものを集めて「ALL980円」などと分かりやすく表示。同じでないときは「ALL40%」など一目で分かる表示を心掛けましょう。その際、ラックや棚などエリアもはっきりさせて。

4 小さなアイテムはまとめてディスプレー

リングやチャームなどの小さいアイテムで安価なものは、アベレージで価格を一律にして「ALL○○円」などの表示をしてアピールしましょう。プライスタグは付けないか、小さいタグにしてかわいらしくガラスの器などにディスプレーしてみてはいかがでしょうか。

5 ブランドを訴求する宣伝POPも忘れずに

会社やブランドの宣伝POPは意外と店内に置いていない場合が多いもの。でも、この店はどんなコンセプトのブランドを扱っているのかということは買物の際に気になるものです。小さなPOPやスタンドをさりげなく店内に(ディスプレーの一つのように)置いておくと意外と注意を引きます。

6 アイテムの使い方をPOPで解説

アクセサリーやベルト、スカーフなどの意外な使い方を、イラストや写真で説明するPOPを作製し、お客さまが手に取るように仕掛けます。「○○だけではなくて、こんなふうに○○に巻いて留めてもかわいい!」など、お客さまが思い付かないようなちょっとしたアイデアを提案しましょう。

7 見て、読んで、納得のPOP表示

例えばエコバッグなどはちょっと見ただけでは普通のバッグに見えてしまいかねません。POPでエコバッグ(カラー展開なども一緒に)と表示しておけば、お客さまに「ああ、これはエコバッグなのね」と商品の趣旨を理解していただけます。見て、読んで、納得というわけです。

8 セールPOPは期限を提示

セールなどは「いつまでやっているのか?」というお客さまの疑問にお答えするために「○○まで」とか「本日最終日」などのパネルやPOPを設置し、期限をはっきりさせることで、お客さまの購買意欲を刺激することができます。しかし、いつもセールの店では効果がないことをお忘れなく。

9 機能素材の特性や生産背景を伝える

機能素材やオーガニック素材、それらの生産背景などをPOPで紹介すると、お客さまの中にはじっくり見てくださる方もいます。最近の消費者は特にどのように商品ができているのか興味を持っています。それを見て店の商品を理解していただいて共感を得るのも重要な販売促進手法の一つです。

10 イメージ写真入りのPOPでアイキャッチ

商品をイメージに合ったシチュエーション(野外や実際に身に着けた写真など)で撮った写真をPOPに使って訴求してみましょう。現物と写真の相乗効果で、より商品に対する着用イメージがわきます。しかしイメージが合わないと逆効果になることもあるので作製の際は注意しましょう。

[記事提供元]ファッション専門店の20~30歳代ショップスタッフに支持されている月刊総合専門誌「ファッション販売」

 

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