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お店づくりにおいて効果的な色の使い方や組み合わせとは?
「色」は商品を宣伝、販売する上で重要な要素です。その理由は、人はあらゆる視覚情報の中で真っ先に目に入るのが色であるから。色は人の心の働きに大きく影響を与えるそうです。
そこで、お店の集客や販売促進で使えそうな色の活用方法をまとめてみました!
1.色の基本知識
なにはともあれ、まずは色に関する基本の知識から。色には、色相・明度・彩度という3つの属性があります。
■色相とは
色合いのこと。赤、青、黄など色の違いのことです。
さらに、赤、橙、黄などを暖色。青緑、青、青紫などを寒色。どちらにも属さない黄緑、緑、紫などを中性色と呼んでいます。
(画像は、基礎から分かるホームページの配色より)
■明度とは
明るさのこと。最も明度が高いのは白、最も低いのは黒とされています。
■彩度とは
鮮やかさのこと。最も彩度が高い色は純色と呼ばれます。彩度が高いとはっきりとした色に、彩度が低くなるにつれて白に近くなります。
2.色の活用 注目を集める
色の効果を使うことでお客様の注目を集めることができます。遠くからでも目立ち、注目を集めることができる色は「誘目性の高い色」と言われています。
一般的に「誘目性」の度合いは赤・橙・黄などの暖色系が高く、青緑、青、青紫などの寒色系は低いといわれています。
そのため店頭のディスプレイに誘目性の高い色のアイテムをセットしたり、SALE告知のPOPを暖色系の色で作成したりすることで、お客様の注目を集め、集客や販売促進に繋げることができます。
スーパーの入り口付近に果物が配置されていることが多いのは、暖色系が多い果物を配置することで注目を集めお店に誘導する狙いがあると言われています。
さらにPOPに関しては、「進出色」を使うとより目立たせることが可能です。
進出色とはその名のとおり「前に出て見える色」。逆に「奥に引っ込んで見える色」という後退色もあります。赤、橙、黄などの暖色系で明度の高い色は前に出て見え、逆に青などの寒色系で明度の低い色は奥に引っ込んで見えます。
3.色の活用 季節感を出す
年中同じ売り場だと、活気が感じられずあまり売れてないのかな、というイメージをお客様が持ってしまうことも。「鮮度の高いお店」というイメージをお客様に持ってもらうために、お店の中を定期的に変化させることも大切です。
その一番手っ取り早い方法が、色を利用して季節感を出すこと。
春夏秋冬のそれぞれを感じさせる色を、その季節ごとに店内のディスプレイ・商品の中心となる色に配色します。
■季節ごとのイメージカラー
「春」ピンク、黄色などのパステルカラー
「夏」青、白、涼しさを感じさせる寒色系の色、ビビッドカラー
「秋」茶系の色、セピア
「冬」赤や橙など暖色系の色
4.色の活用 お店のイメージ形成
お店のイメージカラーを設定することで、お客様にとってより記憶に残りやすいお店にしたり、お店のイメージ作りに繋げることができます。
例えば、コカ・コーラと聞いて思い浮かべるイメージカラーは赤だと思います。赤はコカ・コーラが目指す世界観である、楽しくて明るいイメージを表す色。そのイメージを形成するために、赤色をパッケージやCM、サイトなどで多用し使い続けています。
包装紙や紙袋にしても、黒にすると高級感や重厚感が増します。高級ブランドショップの紙袋がたいてい黒であるのもこういった理由があるからでしょう。その紙袋を持って歩く人がいると考えると、それを見る第三者のイメージ形成にも繋がります。
テーマカラーはお客様のお店に対する愛着を生み出す一番最初のきっかけです。
開業時にターゲットや扱う商品、お客様に与えたいイメージを考えてお店のテーマカラーを設定しておくと、開業後お店を運営していく中でブレも少なくなります。
5.まとめ
いかがでしたか?
ある調査では、世界の有名企業のロゴデザインの色で一番多かったのは青だったそうです。青は信頼感や安心など落ち着いた印象を与えるため取り入れる会社が多いとのこと。ちなみにスーパーデリバリーのロゴも青色です。
お店作りをする上で「色」は重要なポイント。
色によって人の心動かすことができます。色の知識を身につけ、戦略的に活用しましょう!