こんにちは。これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです!

スーパーデリバリーは、アパレル・雑貨屋さんのほかにも、カフェやレストランなど飲食店を開業する方にもたくさんご入会をいただいています。
飲食店の開業のことをもっと知りたい!ということで、今回は飲食総合コンサルティング会社「コロンブスのたまご」さんにインタビュー。

実はひそかに鉄道バーの開業を妄想している私…
コンサルタントさんに私の開業計画についてアドバイスをもらいたいと思います!(ちゃっかり公私混同)

店内インテリアにはこだわりたい!私の開業計画にアドバイスをください!

まずはお店のコンセプトから。

これが私の開業計画!

【ターゲット】
鉄道旅行好きの30~60代男女
【内装コンセプト】
壁紙は東京駅の赤レンガをイメージ。鉄道グッズを店内に飾りたい!
【メニューコンセプト】
大好きな日本のクラフトビールをメインにご当地感を出しつつ、ジャパニーズウイスキーもラインナップ。自家製の果実酒なんかも出せたらいいな~(お酒のことばっかり)


お話を伺うのは「コロンブスのたまご」コンサルタントの城尾 未希子さん。開業セミナーの講師も務める飲食店開業のプロフェッショナルです。

- お店のテーマはズバリ鉄道旅行です!仕事帰りにホッと一息、鉄道旅に思いを馳せつつ美味しいクラフトビールを楽しんでいただけるお店にしたいと思います。壁は赤レンガの壁紙で、照明はスーパーデリバリーにおしゃれなものがたくさんあるので、その辺はこだわりを持ってそろえたいですね!

(城尾さん)
雰囲気としてはすごくノスタルジックな感じでいいんですが、まずは鉄道旅行が好きな人が、本当にこのお店で旅を思い出すのか…ということを考えてみましょうか。

-…はっ!

(城尾さん)
たとえば「世界の車窓から」みたいな写真が壁に飾ってあって、「あー知ってる!この鉄道ってさ、春になるとこの角度で見るのがいいいんだよねー」って会話のきっかけが生まれて、オーナーさんも「そうそう、行ったことありますか?あ、お飲み物はお代わりお持ちします?」ってさりげなく聞いちゃうような…

-すごい!内装ってお客様との会話にもつながるんですね…!

(城尾さん)
そういうストーリー作りってとても大事です。あと、これって「隠れ家」な感じでやりたいと思ってませんか?

-はい、まさに隠れ家物件がいいかなーと考えていました。

(城尾さん)
隠れ家は、隠れているんです!(ズバッ)
その分プロモーションしなければ、どんなに内装にお金をかけてもお客様が来てくれない、本物の隠れ家になってしまいます。隠れ家物件で家賃が安くおさえられても、その分を広告宣伝費に充てるなど、計画と目的が必要ですよ。

-うっっ。たしかに集客が難しそうなのは薄々感じていたんですよね…

(城尾さん)
メディアで取り上げられる「隠れた名店」とかを見て憧れもあるのかと思うんですが、うちのセミナーに参加される方には「メディアに騙されないで!」とお伝えしていますね(笑)

-もう完全に騙されていました。

(城尾さん)
このお店は1階でガラス張りのお店の方が、外から鉄道グッズの装飾や、金色のビールタップが並んでいるのが見えて「なんかおしゃれなお店あるじゃん」と思わせることができて、この内装が活きてくるかもしれませんね。
でも1階路面の店舗はもちろん家賃も高いので、「クラフトビール」と「乾きもの」だけで収支が成り立つのか、客単価想定や来客数の想定もしっかりとしないとダメですよ!
事業計画が全ての柱になりますので、開業前にはしっかりと計画を立てましょうね。


コンセプトから資金調達、メニュー開発などなど、飲食店開業に関するあらゆる問題をサポートしている「コロンブスのたまご」さん。メニュー内容はお客様の層と合致するのか、席数、クラフトビールの原価率、従業員の給料は……細部に至るまでノウハウがたくさん!まだ考えられていない部分がたくさんあることを実感~!

店内インテリアでストーリーを作って「ワクワク感」を演出しましょう!

(城尾さん)
飲食店で、インテリアのことを「装飾品」と呼んでいます。
この世の中「ワクワク感の演出」ができないとダメだよねってよく話をするんですが、それを元気いっぱいの接客で表現する方法もあるし、内装やインテリアで表現することもできますよね。

-おしゃれで楽しいお店で食事するのは、外食の一つの楽しみでもありますよね!

(城尾さん)
そこで、内装や装飾品、備品の選び方について、ポイントをご紹介します!

お皿は業務用orおしゃれ重視?ずばり「SNS映え」を意識!

(城尾さん)
まず、飲食店のお皿を探す方法は、何が思い浮かびますか?

- うーん、よく「かっぱ橋」に行くという話をききますが…

(城尾さん)
いるんですよね!かっぱ橋に行けば何とかなると思っている人が!(笑)

-(笑)

(城尾さん)
かっぱ橋や、厨房機器の業者さんがおススメしてくれる食器だと、どこも似たような業務用アイテムになりがちです。でも今ってすごく写真に撮られる時代!毎日のランチをSNSにアップする女性って多い。そういう人の写真が一番きれいに映るようにしたいですよね。

ー たしかに、お料理写真って一番SNSで目にします。お店のいい宣伝にもなりますよね。

(城尾さん)
たとえば…マットな質感のお皿にパスタが盛られていて、コーヒーカップも同じシリーズで、店内にはおしゃれな雑貨が並んでいて、窓からいい感じの自然光が当たって……

- それは撮っちゃいます!そして即インスタですね!

(城尾さん)
居酒屋などの場合はおしゃれ写真という感じにはならないかもしれませんが、それなら一番よく見せたい写真に撮られやすいメニュー、かつ単価を取りたいようなメニューの器に力を入れてみてはいかがですか?
店内の装飾品全てにお金をかけていたら、お店が始まる前に資金が枯渇してしまうので、「かけるべきところにかける」ということを意識すると良いと思いますよ。


(スーパーデリバリーにもいろんなテイストの食器がたくさん!卸価格で買える食器はこちら!)

トイレは重要!細かいところにも統一感をもって

-トイレにこだわるとポイント高いですか?

(城尾さん)
高いですね!例えば、ハンドソープはドラッグストアにあるようなものではなく、オーガニックショップのおしゃれなもの。可愛い器に綿棒が入っていて、それがきれいな木のトレイに乗っていたりして…

- いいですね!トイレや洗面台も可愛いとテンション上がります。

(城尾さん)
最近多いのは、トイレットペーパーホルダーを、おしゃれなものに付け替えるパターン。工事業者さんが付けてくれるような一般的な白いプラスチックのものではなくて、ゴールドのアンティークっぽいものを探してきて、取り付けてもらったり。

- スーパーデリバリーでもおしゃれなトイレットペーパーホルダーは開業準備中の会員様に人気です!

(城尾さん)
店内はいろいろこだわっているのに、ペーパーホルダーが家のものと同じだったり、ゴミ箱が100均のものだったりして「あっ…」と思われるより、細部まで統一感をもって選べるといいですよね。お金をかけるという意味ではなく、手をかけて作ったトイレは清掃にも意識が向くので、オーナーさんの姿勢にもいい影響がありますよ。


(トイレもこだわりポイントのひとつ!スーパーデリバリーのトイレ関連グッズはこちら!)

備品やインテリアは計画段階から探しておきましょう

(城尾さん)
こういった備品の選定は、時間がある準備段階から探しておくのがベストですね。営業が始まってしまった後にトイレをおしゃれにしたくても、日々の仕込みがあって思うように時間が取れません。
そして事業計画の段階で、備品の費用感を考える必要がありますね。こだわりの食器にいくら必要なのか、その段階から探して見積もっておくのが重要です。

-たしかに、開業費用も変わってきますね。

(城尾さん)
そうそう、飲食店経験ゼロで開業された方がいるんですが、オーナーさんは内外装、テラス、トイレの備品も全部こだわって作ったんです。そうしたら、ここだけの話…料理のスキルが抜群とはいえなくても、オープン当初からお客様が入って、今ではランチタイムが満席になるお店になっていますよ。
(もちろん料理のスキルはその後どんどん上達したので、今ではリピーターもたくさん出来ました!)

- すごい!ワクワク感の演出って大切ですね。

(城尾さん)
そう、だから計画段階でどんなお店にしたいのか、しっかりと考えてみてくださいね!

ところで、私のお店ってちゃんと儲けが出ますか・・・?

-お店の内装や備品を考えるのは楽しいので、ついついそればかり考えてしまいましたが…ぶっちゃけこのお店ってちゃんと儲かるんでしょうか?

(城尾さん)
そこを考えて事業計画書に盛り込まないと、融資が下りないですよね(ズバッ)
まず、希望の物件があったらその前でずっと人通りのチェックをして、その中で実際にターゲットとなる人はどのくらいいるのか、そのうちの何パーセントくらい来店してもらえそうか、昼と夜では違うのか…。

- これは雑貨屋さんの物件探しと同じですね。

(城尾さん)
そして、近隣のターゲットや客単価が同じようなお店を調べて、ランチが何回転しているか調べたり。そういった総合的な数字から、うちの店では「ランチ営業ならいくら、ディナー営業はいくら」という数字のシミュレーションを立てていきます。

- 予想するだけじゃなく、具体的な根拠がある数字から導き出すんですね。

(城尾さん)
やっぱりここは足を使うしかないですね!パソコンの前でカタカタやっているだけでは見えないことがたくさんありますよ。

(城尾さん)
あとは「オーナーさんはいくら儲ければ生活できるのか」、「このお店でどのくらいお金を使ってもらいたいのか」という点でも考えていきます。この鉄道バーの場合、夜9時以降からの利用を想定するとフードは簡単なものでも良いかもしれませんが、9時以降からちょろちょろ来店するくらいの人数で客単価が2,000円くらいだったら……月間売り上げも数十万にしかなりませんよね。

- そ、そっか、家賃ももったいないかも…

(城尾さん)
じゃあディナータイムから利用してもらうということになると、しっかりしたフードメニューが必要。じゃあそれを作る厨房設備はどの程度入れるのかという問題にも…

- うっっ。物件決定後だったら軌道修正も難しそう。お店作りって、コンセプト、立地、客層、お金が全部がつながってるんですね~!

(城尾さん)
そうですね。まず具体的にどんなお店をやりたいか考えて、そこに必要なお金を考えてみる。「自分がどうしてもやりたいもの」というコンセプトをつくったら、今度は、ターゲットや家賃相場など、その計画が成り立つ物件の条件が決まってきますよ。

-道のりは長い…!もっと頑張って考えてみたいと思います!!


創業41年の具体的ノウハウを、次から次に惜しみなく教えてくれる城尾さん!
「コロンブスのたまご」のウェブサイトも、大盤振る舞いでノウハウを公開していて必見の内容です。

(城尾さん)
事前にある程度の知識をつけてからご相談に来ていただいた方が、課題も明確になるし、お互い具体的に話ができますからね。ちなみに、ご相談は0円です。

-…カッコいい!

これから飲食店を開業する人へ、具体的な計画を!

-それでは最後に、これから飲食店のオープンを目指す方へエールをいただければと思います!

(城尾さん)
エールというよりは…開業は夢ですが、夢を目標にするために具体的な数字に落とし込んで、計画を立てましょうね!
成功するかどうかではなく、まずは失敗しないための計画でいいので、ちゃんと夢を目標にしていきましょう。そして、分からないことがあれば、それを知っている人に聞く!分からないまま突っ走らないことです。

-そのために、ご相談先として「コロンブスのたまご」さんがいるんですね。

(城尾さん)
…それでもいいですし、たとえばビール屋さんや酒屋さんでも相談に乗ってくれる方がいますよ。税務関係なら税理士さん、内装のことなら内装業者さんなど、「良いパートナーを探すこと」はとっても大切ですよね。
良いパートナーを探すためには、やっぱり「こういう具体的な計画があって、こういうお店を作りたいから一緒にやってください!」って言えるようにしないと、人ってついてこない。そのためにも「具体的な計画」が必要なんです。

-具体的な計画が大事!そしてワクワク感の演出!今日はそれが良くわかりました。
とっても勉強になりました!ありがとうございました!!

(取材協力)
飲食総合コンサルティング会社「コロンブスのたまご」
https://www.columbus-egg.co.jp/consul/

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