子供と一緒に飲食を楽しめるキッズカフェや親子カフェ。小さなお子さん連れでも気兼ねなく行けるカフェとして、子育て中のママやパパに人気が出ています。子連れ同士でのランチや、雨の日でも子供を遊ばせながらゆっくりとした時間を過ごせる貴重な場所としてニーズが増えており、最近では親子で楽しめるイベントを開催したり、親子同士の交流の場としても注目されています。そこで今回は、キッズカフェや親子カフの開業方法やお店作りのポイントなどをご紹介します。通常のカフェでもお子様連れのお客様が多い店舗などには参考になる事例もあるので、ぜひチェックしてみてください!

子連れで行けるキッズカフェ・親子カフェとは?

キッズカフェ・親子カフェとは、赤ちゃんや幼児など子供と遊びながらゆっくりとお茶や食事が楽しめるカフェのことです。おままごと道具や立体遊具、絵本などのおもちゃが並んだキッズスペースが設けてあったり、個室で気兼ねなく過ごすことができたりと、店舗によってさまざまな設備が設けてあります。なかには保育士や専門のスタッフが子供を見ていてくれたり、子育ての相談ができるカフェもあったりと子育て中のママやパパのニーズに合わせたサービスを展開しています。

また、食事のメニューも離乳食やキッズプレートが用意してあったり授乳室や子供用トイレが用意してあるなど、キッズカフェ・親子カフェならではの特徴があります。

キッズカフェ・親子カフェを開業するためにやるべきこと

子供がにぎやかに遊んでいても周囲を気にせず食事やお茶を楽しめるキッズカフェや親子カフェは、お子さんにとってもママやパパにとっても人気の場所として注目されています。そのため、キッズカフェや親子カフェを開業する事業者も増えています。開業には通常のカフェの開業と同様の手続きが必要ですが、それに加えてキッズカフェ・親子カフェならではの準備物などもあります。

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キッズカフェ・親子カフェのコンセプトや立地を決めよう

開業にあたってまず考えておきたいのが、カフェのコンセプトです。先ほど記載したとおりキッズカフェや親子カフェも店舗によってコンセプトが異なっています。コンセプトを明確にしておくことで、どのようなお客様に来てほしいのかが伝わりやすくなり、他店舗との差別化にも繋がります。

たとえば「子供と一緒に遊びながら過ごせるカフェ」であれば、テーブルの周りにプレイルームなどを設けて室内遊具やおもちゃを揃えたり、個室で遊びながら食事ができるケースもあります。逆に「子供のことを気にせずゆっくりと過ごせるカフェ」であれば、託児所のように専門スタッフに子供を預けて、ママやパパは自分のペースで会話や食事が楽しめるといったカフェもあります。

ほかにも、クリスマスやハロウィンなど季節に合わせたイベントや親子同士が交流ができるイベントなど親子の時間を楽しめる催しを開催したり、子育ての悩みを相談できる窓口を設けたりとその店舗独自の特徴を出して集客などに活かしています。

立地については通常の飲食店と同様に、事前にしっかりとニーズなどを調べておきましょう。キッズカフェや親子カフェの場合は、子供が多い地域や親子で来店しやすい場所というのが必然条件となってきます。店内もキッズスペースなどを設ける場合はある程度の広さが必要となってくるので、近隣への騒音対策なども含めて調べると良いでしょう。

飲食店営業許可証を取得しよう

食事やドリンクを提供するキッズカフェや親子カフェは、通常の飲食店の開業と同様に飲食店営業許可証の取得が必須となります。これがなければお店をオープンすることができません。

飲食店営業許可証は管轄の保健所に申請し、審査をクリアすることで得られる許可です。飲食店営業許可を取得するには、大きく分けて次の2つの要件が必要となります。

①食品衛生責任者を置くこと

②保健所の検査をクリアし、営業許可書を取得していること

なお営業許可書には「飲食店営業」「喫茶店営業」 の2種類があり、提供する料理の内容によって必要な申請が異なります。

「飲食店営業」とはレストラン、カフェー、バーや専門料理店など店内で食材を調理し、その場でお客さんに飲食させる営業に必要な許可証です。「喫茶店営業」は喫茶店やサロンなどを営業するときに必要な許可で、店内に飲食できる設備を設けて酒類以外の飲物や茶菓を提供するときに取得します。お店の業態に合わせて申請を行いましょう。

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あると嬉しい!キッズカフェ・親子カフェの設備やメニュー

キッズカフェや親子カフェは店舗によってそれぞれ特徴が異なり、お子さんの年齢によっても提供するサービスが異なっています。ここでは「こんな設備やメニューがあったら嬉しい!」とお客様に喜ばれるサービスをご紹介します。

授乳スペースやおむつの交換台

キッズカフェや親子カフェに欠かせないのが授乳スペースやおむつの交換台です。特に赤ちゃんのおむつ交換ができるスペースというのはママやパパにとってお店選びの重要なポイントの一つにもなっています。

また、授乳スペースも個室であれば赤ちゃんもママもストレスなく過ごすことができます。加えて、ミルクを作るためのウォーターサーバーなどが用意してあったり、持参した離乳食を温められるレンジなどがあると利便性や安心感も高まりますね!

子供が遊べるキッズスペース

元気いっぱいの子供たちが自由に遊べるキッズスペースはキッズカフェ・親子カフェならではの設備です。子供の年齢に合わせた絵本やおもちゃを用意している店舗が多く、スペースが広い店舗ではボールプールや滑り台なども設置してあり子供たちに人気です。

キッズスペースは0歳児専用など赤ちゃん用のスペースと幼児用を分けておくことでケガなども防ぐこともできるので安心です。また、子供たちの遊んでいる様子を見守りながら飲食をしたいママやパパ向けにキッズスペースの周りにカウンター席を設ける店舗などもあります。

赤ちゃん連れが多い場合はお座敷のスタイルも喜ばれます。首が座っていない月齢の赤ちゃんであればマットなどに寝かしておくことができ、ハイハイなどで動きまわってもお座敷スタイルだと床に落ちる心配もないので安心して過ごせますね!

ちょっとユニークなキッズカフェでは、子供たちに人気の映画を上映するシアタールームがあったり、電車好きなお子さんのために至近距離で本物の電車が見れたり、プラレールで遊べる鉄道カフェなどもあります。

離乳食やキッズメニューの提供

キッズ用のメニューを用意しているのはもちろんのこと、赤ちゃん向けの離乳食を用意しているカフェが増えています。アレルギーなどの問題もあるので、メニューには使用している材料などが記載してあるとママもパパも安心して注文できますね!食事にこだわりのある店舗ではオーガニック食材を使用したり、卵・乳製品不使用の食事を用意しているところもあり、お店のコンセプトに合わせたメニュー開発をするのもオススメです。

また、お店で食事の提供がない場合や食べ物にこだわりのあるお客様のために、子供用の食事は持ち込みを可能としている店舗などもあります。

片手でも食べやすいメニューの提供

子供と遊びながら食事をするタイプのカフェでは、あると助かるのがピザやオムライス、パスタやハンバーガーなど片手やスプーン、フォークで食事ができるメニューです。子供をみながらの食事はゆっくりと食べれないことも多く、特に赤ちゃん連れなどの場合は抱っこをしながら食事をすることもあるので、片手で食べやすいメニューを用意しておくと喜ばれます。

また、デカフェなどノンカフェインのドリンクなども充実しているのも、妊娠中や授乳中ママにとっても嬉しいポイントです。

日ごろはゆっくりと食事をとることが難しいママやパパが「ここではゆっくりと美味しいものが食べられる!」と喜んでもらえるメニューを提供することで来店者の満足度も上がり、支持されるカフェ作りに繋がりますね!

子育て中のママやパパに人気のキッズカフェ・親子カフェ

ママやパパがリラックスして過ごせるだけでなく、子どもも満喫できる遊び場として人気が出ている親子カフェ。通常のカフェとは異なりキッズスペースの用意やキッズメニューの提供など、親子で楽しんでもらえる空間づくりが必要となってきますが、ニーズが増えていることから開業を考える方も増えています。なかには地域交流の一環として期間限定での開催や移動式のカフェなどもあり、ママやパパの反応を見ながら始めてみるのもよさそうですね!多彩なスタイルのキッズカフェや親子カフェはこれからも注目です!

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