今回は、今年(2023年)3月にスーパーデリバリーに新規出展した「ドゥーブジャパン」に訪問して、真鍮金物の会社を立ち上げた経緯や真鍮の魅力、今後の展望などをお伺いしてきました。
目次
木工屋をやめて真鍮金物に特化した会社を立ち上げ
──まず御社のご紹介からお願いします。真鍮に特化した経緯などがあれば教えてください。
府川様:弊社の創業者が小田原で木工屋を代々やっていたのですが、木工屋をやっている中でタンスなどに使われる良い金具が日本にはなかなか無いので、自分たちで良い金具を作れないかというところから木工屋をやめて、1998年に真鍮金物に特化した会社を立ち上げました。
日本でデザインし、真鍮加工技術にすぐれたインドで製造
──もともとは木工屋だったのですね!真鍮の金物は全て日本で企画製造されているのですか?
府川様:デザインは日本で描いて製造はインドになります。インドはもともとイギリスの統治下にあった歴史的背景もあり、イギリスから真鍮加工の技術というのが伝えられて真鍮加工技術に非常にすぐれています。そのため日本でデザインを描いて、定期的にインドまで製造の打ち合わせに行っております。
工務店やホームセンターなどを中心に内装パーツを展開
──現在の販路はどのようなところなのでしょうか?
府川様:金具のようなものがメインなので、販路としてはほぼ工務店やホームセンターですね。
ドアノブ、ペーパーホルダーなどが特に人気
──工務店などから人気の商品はどのようなものですか?
府川様:工務店からはドアノブ、ペーパーホルダー、カーテン周りのアイテムで、ホームセンターからはDIY系のハンドル、文字のプレートなどが人気です。
──工務店は、買われた商品を自分たちが手がける物件で金具として使うんですか?
府川様:そのようなパターンもありますし、工務店がネットショップをされていてそこで販売するために仕入れているようなケースも最近はあります。
内装にこだわるヘアサロンやエステサロンさんからの注文も多い
──DIYで店舗の内装をされているというスーパーデリバリーの会員の方もいるので、そのような方とも相性が良さそうな商品ですね。
府川様:そうですね。実際にヘアサロンさんやエステサロンさんで内装にこだわっている方からの注文もありますので、そのような店舗さんとも出会いたいですね。
経年変化で増していく真鍮の風合いを楽しんでほしい
──真鍮のお手入れのコツとかあるんですか?
府川様:やらかい布で磨いてお手入れするのですが、どちらかというと日本人の習慣として日々真鍮を磨くという習慣が無いと思いますので、経年変化で増していく風合いを楽しんでほしいですね。
ひとつずつキレイに磨いて納品している
──金の真鍮はとてもピカピカですね!この状態でインドから届くんですか?
府川様:インドから届いたものは日本で一つ一つ検品して、磨いております。磨く前と後のトイレットペーパーホルダーがあるので比較してみてください!
左が一つ一つ丁寧に磨かれた後。磨かれる前の右側とは光沢感が全然違います。
金の真鍮は白い壁やブラウン系の木材や家具との相性が良い
──真鍮と相性が良い素材とかあれば教えてください
府川様:金の真鍮はエレガントな感じなので白い壁や茶色みの強い木材と相性が良いイメージですね。
ゴールドとブラックの真鍮のペーパーホルダー。上にスマートフォンが置けるようになっています。
[掲載商品] 棚付きペーパーホルダー
黒の真鍮は無垢材や家具との相性が良い
府川様:黒の真鍮はかなりマットな感じで普通のアイアンとは違ったテイストなので、ラスティックな無垢材が合いますよ。
雑貨店やインテリア店とつながりたい
──スーパーデリバリーに出られた一番の理由は、工務店などの専門店以外への販路拡大ですか?
府川様:そうですね。金具以外の雑貨寄りの商品も一部取り扱っているのですが、現状ですと工務店やホームセンター以外の雑貨店などの販路があまり無いです。そのためスーパーデリバリー経由で雑貨店などのルートにも積極的に広げていきたいという思いが強いです。もちろん、地方の工務店などで接点がない方ともお取引したいですね。
ハンドメイドのガラス製品なども取り扱い予定
──今後の展望などがあれば教えてください。
府川様:実は、真鍮以外のアイテムも取り扱いを始める予定があります。インドには牛の角加工やガラス加工技術にすぐれた地域もありまして、牛の角を使ったアイテムやガラス加工製品を取り扱い予定です。少し雑貨寄りのアイテムも拡充していきます。
ハンドメイドの温もりのある金具や雑貨を提案する「ドゥーブジャパン」
今回取材したドゥーブジャパンは、工務店や内装業、リフォーム業はもちろんのこと、雑貨店やDIYで内装にこだわりたいヘアサロンさん、エステサロンさんなどとも親和性が高い商品がそろっています。