日本のタオル産業の発祥の地として知られている大阪府泉州地域。創業70年以上を誇る老舗タオルメーカーの「成願(じょうがん)」を訪問しました。
成願は、「明確なセールスポイントやストーリーのある商品作り」をモットーにしているタオルメーカーです。品質へのこだわりはもちろんのこと「毎日使うタオルだからこそ暮らしに寄り添った商品を提供したい」の一心で、使い勝手をとことん追求したタオルづくりを得意とされています。
私たちスタッフもバスタオルを1枚ずついただいて使っているのですが…成願のタオルは「軽い」、使い込むほどに「ふわふわしてくる」という良さがあり、あまりの心地よさに手放せなくなっています(笑)
そんな成願のタオル製品のなかから、今回は希少なオーガニックコットン素材のタオルをご紹介します。
[紹介企業]成願(じょうがん)
目次
栽培から製造までオーガニックを貫く「MOTHER OF ORGANIC」
今回ご紹介するのは「MOTHER OF ORGANIC(マザーオブオーガニック)」という茶綿のオーガニックコットン100%のタオルです。
「一枚のオーガニックコットンを使うことは地球環境を守ることにつながっています」をテーマにしたブランド。
綿花の栽培からこだわり、コットンを育てる土壌は過去3年以上も化学薬品(農薬)を使用していない環境にも優しい畑で栽培されています。コットンを育てる上で欠かせないのが水ですが、コットンを育てるのに必要な豊富な水と灼熱の太陽に恵まれた環境で、希少な茶色の綿花にあった環境を厳選し、100%茶面のオーガニックコットンを有機栽培されているそうです。
オーガニックコットンでも私たちが日常的に目にしているのは写真左側にある一般的な白い綿花です。マザーオブオーガニックで使用しているオーガニックコットンは茶色綿と呼ばれ、綿花の古代種であり、非常に希少で生まれたままの天然の茶色の綿(茶色綿)です。
綿素材といえば、Tシャツやトレーナーなどお洋服で最もポピュラーな素材のひとつです。その一方で綿花は育てるのに手間がかかる植物と呼ばれているのはご存じでしょうか?世界で最も水と農薬が必要な植物と言われ、有機栽培は管理がとても大変です。そのため、オーガニックコットンの栽培では、ハーブを植えて虫がつくのを防いだり、手作業で雑草や害虫を処理したりと、辛抱強く、手間暇をかけ、自然の循環に沿った栽培をしていくのです。さらに古代種は希少性も高いだけに…タオルの素材としてみても…非常に贅沢だなと思いました!
また、マザーオブオーガニックのタオルは、茶色綿を糸へと形成していく過程でもオーガニックにこだわっています。
オーガニック茶色綿の良さを最大限引き立たせるために「無撚糸(むねんし)」加工をした糸を使用しています。無撚糸加工をしたオーガニックタオルは業界でも非常に珍しく、度重なる試作、糸の撚り回数の変更などを繰り返した結果、織り上げることに成功した逸品となっております。
独自技術で糸を織り上げられたタオルは、ふっくらとした風合いと、なめらかでソフトな肌触りを叶えてくれます。またオーガニックコットンに含まれる油分も極限までそぎ落とされているため、空気層をたくさん含み、ふわふわとした感触だけでなく、抜群の吸水力と乾きやすさも兼ね備えています。
糸からタオルを生産する過程でも、漂白剤などの化学物質を一切使用していないのも安心できるポイントです。もちろん、安心してご使用できるだけでなく、一般的なタオルよりもふんわりなめらかな仕上がりになっています。
使い込むほどにふっくらしていく成願のタオルの良さを生かしながら作られているので、ずっと触れていたいほどの心地良い肌触りです。
本当に…環境・人・地球にやさしいサスティナブルなタオルだなと感じました。
「マザーオブオーガニック」のタオル5つの魅力
通常のタオルの製造工程よりもとことんこだわって作られている「マザーオブオーガニック」のタオル。スーパーデリバリーの担当をされている石井さんも…
「すごいタオルということは認識していたのですが、今回ご紹介することになり、あらためてマザーオブオーガニックのタオルの製造工程を調べていたら、本当に手間と愛情をこめて作られていたんだなと実感します」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
そんなマザーオブオーガニックのタオルの魅力を5つをまとめてみました。
1:厳選された「オーガニック茶色綿」素材
厳選されたオーガニック茶色綿を100%使用したタオルです。ひとつひとつ丁寧に手摘みされた、生まれたままの茶色の高級綿花からタオルは作られます。
オーガニックコットンとは?
(成願ホームページより)
オーガニックコットンとは、無農薬の綿花畑で作られたコットンのことです。通常の綿花は、他の農作物と同様に、防虫剤や防腐剤などの農薬を使用し、栽培されています。しかしオーガニックコットンは、これらの栽培とはちがい3年間農薬や化学肥料を一切しようしない畑で生産され、「有機栽培」で育てるという厳しい基準をクリアした綿のことを言います。
2:驚きの吸水性
オーガニックコットン素材から糸へと製造する工程で無撚糸加工を施しています。無撚糸加工をすることにより、一般的なオーガニックタオルよりも驚きの吸水力を誇ります。
オーガニックコットンというと「オーガニック」という言葉に惹かれますが、機能性は二の次かな…と思っている部分がどこかありましたが、成願の「マザーオブオーガニック」のタオルは吸水性も抜群とのことです。空気をたっぷりと含む構造なので、天然素材100%なのに乾きやすく毎日使いにも最適です。
日常使いするタオルだからこそ、使い勝手にもこだわっています。
3:柔らかいのに毛羽落ちが少ない!
一般的なタオルの製造工程はまず、無撚糸ではなく糸を撚る(よる)のが一般的です。タオルに使われる糸は撚って作ることによって糸の強度が増し、丈夫になります。その一方で無撚糸の糸よりも肌触りの硬めなタオルになります。
その一方で無撚糸のタオルは、素材の柔らかさや風合いを生かした糸なのでふんわりとした仕上がりになります。一方で糸の製造工程において、繊維の間に空気の入る隙間が多くできる分吸水性や通気性もよく、乾きやすいタオルになりますが、毛羽落ちや糸がほつれやすいとも言われています。
とはいえ、成願の「マザーオブオーガニック」のタオルは、気になる毛羽落ちが一般的なものよりも少ないそうです。
こちらの画像は新品のタオルと10回洗濯後のタオルです。
新品のタオルと、10回洗ったタオルを比較すると、ボリュームが格段に変わっていることがわかります。硬水にも対応しており硬くなりにくく、やわらかい風合いが長持ちするそうです。 お洗濯をして使う を繰り返すと、風合いがどんどん出てきます。 洗濯することでふわっとボリュームが出て、愛着のある1枚に…。
私も1枚持っていますが、不思議と使い込むほどに成願のタオルは馴染んで愛着がわいてきます。
4:敏感肌や髪にも優しい肌触り
ふわふわで軽やかな風合いがお風呂あがりの身体をふんわりと包んでくれます。オーガニックコットンを使用しているのもうれしいポイントです。赤ちゃんや敏感肌の方でも、安心してお使いいただけます。
また、日常のメンテナンスもしやすく洗濯ネットを使ってやさしく洗えば長持ちします。
5:地球にやさしい
一般的なコットンの栽培には水と共に必要とされるのが農薬です。
農薬は、元々、虫害や病気の予防をする害虫駆除を目的とした薬剤でしたが農業の効率化のため殺菌剤や防カビ剤、植物成長調整剤、枯葉剤などの除草剤なども農薬として使用されるようになりました。害虫駆除のために使用する農薬は、益虫も殺してしまい、環境にも影響を及ぼしています。
そのため、成願では、タオルの製造において。オーガニックコットンを使うことは、地球環境を守ることに繋がると考えられています。そのため、素材から加工までを一貫し、とことん安心・安全を追求されています。
タオル1枚からはじめるオーガニックな暮らし
泉州タオルメーカーの「成願(じょうがん)」こだわりの「MOTHER OF ORGANIC(マザーオブオーガニック)」のオーガニックコットンタオルをご紹介しました。
毎日使うタオルですが、タオル1枚1枚に込められた製品背景が素晴らしく感じました。
私たちも成願のタオルを1枚いただいて、実際に使ってみていますが、「使い込むほどにふっくらしていくタオル」に自然と愛着がわき、マイタオルとして手放したくないくらいです(笑)自分からはじまったタオルの心地よさを家族や大切な人にも分かち合いたいな…と思えるほど。
タオル1枚の体験でここまで変わるとは…ちょっと驚いています。成願のタオルにはどれも製品ストーリーがあり、とっても魅力的なので、まずはご自身用から試してみてはいかがでしょうか?
成願(じょうがん)
タオル産地の大阪府泉南市に本社があるタオルの企画・製造・販売企業。
昭和21年の創業以来、「タオルは文化」という考え方のもと、常に新しいものづくりに取り組まれています。