[写真]インタビューに対応いただいたアルソア慧央グループの小江さん

おいしさと丁寧なものづくりの姿勢にスーパーデリバリーの会員事業者からも評価が集まる「株式会社アルソア慧央グループ」。同社が手掛ける食品ブランド「BIOKURA(ビオクラ)」の商品パッケージには、原材料となる野菜などのイラストがやさしいタッチで描かれ、自然の恵みを大切にする想いが伝わってきます。植物素材の原材料で人工的な加工をなるべく加えずに、からだを想う食生活を提案する「ビオクラ」について、ブランドの想いや魅力をお聞きしてきました。

「ビオクラ」を展開する株式会社アルソア慧央グループとは?

──最初に「ビオクラ」を展開する「株式会社アルソア慧央グループ」はどういった会社なのか教えてください。会社名にある”ARSOA”(アルソア)は、化粧品のブランドですよね?

小江さん:そうですね。「株式会社アルソア慧央グループ」は、肌本来のチカラを引き出すシンプルなスキンケアを主に化粧品を製造・販売しているメーカーです。自然との調和を大切にしており、「健・美・食・農・医」を中心に、製品やサービスを届けるだけでなく正しい知識や情報もお伝えしていくことに取り組んでいます。

──「自然との調和」を大事にしていらっしゃるんですね。確か本社は山梨県の小淵沢ですよね。

小江さん:はい、本社は小淵沢にあり、八ヶ岳や南アルプスに囲まれた自然豊かな場所です。創業当初は渋谷に本社がありましたが、28年ほど前に本社を小淵沢に移転しました。

──渋谷から小淵沢に移転とはとても大胆ですね!大きな決断をして自然と向き合い、自然と共存したいと考える会社としての覚悟も感じます。

小江さん:この土地だからこそ、自社工場や自社農園を作るなど、自分たちが自然と調和するための仕組みや活動ができます。農薬を使わずに自社農園で育てた野菜からを使った製品(健康食品)があり、その製造の際に出る残渣(ざんさ)を土に還す、循環型農業にも取り組んでいます。また社員の健康を大切にしたいと考える会長の想いで、オーガニックや天然の食材を取り入れた社員食堂も作られました。自社の農園で採れた野菜を中心に、マクロビオティックの考えも取り入れた植物由来の食生活を会社としても取り組んでいます。

──ものづくりでも社員のみなさんの食生活にも自然との調和が根付くような風土があるんですね。それに20年以上経ったいまでもオーガニックの社員食堂は珍しいですよね。「アルソア」と言えば化粧品メーカーというイメージがありますが、食品ブランドである「ビオクラ」はどのようにして生まれたんでしょうか。

小江さん:この社員食堂で使用していた食品を社員にも使用して健康になってもらいたいとの会長の思いからビオクラが生まれました。

植物由来・添加物不使用にこだわる理由とは?プラントベース食品「ビオクラ」が目指す食のかたち

──ところで、「ビオクラ」という名前にはどういった由来や意味があるんですか?

小江さん:ビオクラの「ビオ」は生命という意味の”BIO”、「クラ」は暮らすの”KURA”という文字を組み合わせた造語です。暮らしの中に溶け込み、健康や幸せに貢献できるようなブランドでありたいという意味が込められています。

──ビオクラの商品は、植物由来のプラントベース商品ですが、それはどういった狙いがあるんでしょうか。

小江さん:卵や牛乳を使わないことでそれらにアレルギーのある方にも召し上がっていただけます。より多くの方が一緒に食べられることは暮らしの中の笑顔にもつながると考えています。「オーツ麦と米粉のクッキー」は、アレルギー特定原材料等28品目不使用で、グルテンフリーです。より多くの方に召し上がっていただけるように卵や乳製品を使わない「マクロビオティッククッキー」や「米粉のクッキー」に続くクッキーとして新たに誕生しました。

[商品]オーツ麦と米粉のクッキー 3種のフルーツ

──健康面だけでなく、より多くの人が楽しめる食品を提供したいという想いが商品の詰め込まれているんですね。

小江さん:植物由来なので素朴な味のものばかりとイメージされる方もいらっしゃるかなと思いますが、味や食感にもこだわりを持って作っていまして、例えば大豆チップスですと、すでに3回リニューアルを行っているのですが、食べやすい形にしたいと正方形から縦長の形にしてみたり、パリッポリッという食感がより楽しめるように生地の形状を少し波打った形にしてみたりしています。お子さまからご年配の方までが食べやすく楽しんでいただけるような工夫を常に行っていきたいと考えています。

[商品]大豆チップスのシリーズ

──飽くなき追求が人気シリーズとして定着していく秘訣ということですね。パッケージには原材料に使われている野菜などのイラストがあって、見た目にも楽しいです。

小江さん:ありがとうございます。ターゲットを20代~40代の女性としているんですが、カバンから見えるときに「かわいい」と感じていただける、選んだり食べる楽しさを演出できるような見た目も大事にしています。それから味についてもこだわっています。

[写真]左が大豆チップス あおさビネガー、右が大豆チップス ベジコンソメ

──たしか、わかめの端材を入れることで風味をアップさせているんですよね?

小江さん:食品ロス削減の取り組みとして、わかめの端材を生地に練り込んでいます。昆布エキスなども入っているので「だし」の旨味もありますが、わかめのうまみ成分をシーズニングに入れることで風味が出るように工夫しています。ほかにも「大豆チップス ベジコンソメ」は、野菜のみで満足感のあるコンソメの味を出すために、商品の裏側の原材料名の余白がないほどにたくさんの野菜を使って奥深い味わいを出すようにしています。しかも添加物は使用しないので、原材料名の欄には「これ以降は添加物です」という意味で使われる「/」の記号も記載もありません。人工的な素材は使わないので、そういった面でもより多くの方に手に取っていただけるのではないかと思っています。

作り方や作る人にも想いを込めて。社会や環境と向き合うビオクラのエシカルな取り組み

小江さん:それから、自然の恵みを享受してものづくりをしている立場として、製品に使う材料についても環境問題や社会的な課題解決につながるような取り組みを心掛けています。

──エシカルなポイントですね。どういった部分でしょうか?

小江さん:本社がある小淵沢エリアを中心に県内外の社会福祉法人に協力をいただき、「マクロビオティッククッキー」や「米粉のクッキー」の製造をお願いしています。特別な説明は商品には記載していないんですが、パッケージの裏側にある製造所を見ていただくと、ご協力いただいている事業者名も見ていただけます。

──大きな工場で量産しているのかと思っていました。

小江さん:マクロビオティッククッキー」や「米粉のクッキー」については、販売当初から一貫して手作りしているんです。もともとは本社スタッフが自社工房でコツコツとクッキーを製造していたのですが、社会福祉法人さんにお願いすることで手作りクッキーを継続しています。

──作り方や作る人においても、考えをお持ちなんですね。

小江さん:私も事業者さんにお伺いして作業を拝見することがあるんですが、クッキーに愛着を持って実に丁寧に作って、繊細なクッキーをきれいに袋詰めしてくださるんです。熱心に取り組む姿に、お任せして良かったなと感じますし、事業者のみなさんの力を借りて作った商品をもっと多くの人に食べてもらえるように売っていきたいと思います。

──作り手である社会福祉法人で働くみなさんの社会的な応援にもつながるクッキーなんですね。すてきな取り組みです。

ビオクラの人気商品をご紹介

──続いて、ビオクラの人気商品をお伺いしたいと思います。一番人気はどちらの商品でしょうか。

[商品]【ビオクラ】米粉のクッキー 抹茶&ここあ

小江さん:こちらの「【ビオクラ】米粉のクッキー 抹茶&ここあ」です。発売当初から不動の人気商品です。宇治抹茶を使用したクッキーとココアを使用したクッキーは、どちらも濃厚で程よい苦味がクセになる味わいです。 

小江さん:それから、春限定フレーバー「米粉のクッキー いちご&抹茶」も人気です。もともといちごの人気も高くて、先にご紹介した抹茶も人気なので、その二つを組み合わせた人気の味同士になります。

[商品]米粉のクッキー いちご&抹茶

──やさしいピンク色が春らしくてかわいいですね。

小江さん:米粉を使用しているので、小麦・卵・乳不使用で、グルテンフリーです。保存料や香料といった添加物、ショートニングも不使用なので、店頭でもそのポイントをお伝えいただくと幅広いお客様に手に取っていただけるのではないかと思います。

[商品]大豆チップス あおさビネガー

──そして人気商品として3つ目にご紹介いただくのが「大豆チップス あおさビネガー」ですね。

小江さん:大豆チップスは全部で6種類ありまして、その中でもあおさビネガーが一番人気です。日本国内だけでなく、台湾、シンガポール、香港、フランスにも販売を広げています。

──国を超えてより多くの人に選んでいただける商品としてインバウンド向けの商品としても展開できますね。

ものだけでなく「こと」の体験を提供し、ブランドの価値を伝えていく

お菓子やケーキから始まり、調味料など商品の幅を広げ続けているビオクラ。良質で安全な食を提供するブランドにスーパーデリバリーで商品を仕入れた会員事業者からも「ファンです」「自信を持って販売できます」と高い評価の声が応援コメントに集まっています。最後に今後の展開や目標についてお伺いしました。

──今後の商品展開についてはどのような予定がありますか?

小江さん:最近ではドレッシングをリニューアルしました。「【ビオクラ】人参ドレッシング」「【ビオクラ】和風ドレッシング」「【ビオクラ】胡麻ドレッシング」「【ビオクラ】フレンチドレッシング」4種類の展開です。

[商品]【ビオクラ】フレンチドレッシング / 【ビオクラ】和風ドレッシング / 【ビオクラ】人参ドレッシング

小江さん:商品ではないのでスーパーデリバリーでの販売はありませんが、「BIOKURAメンバーシップ」という体験型の取り組みをスタートします。年に4~5回、自社農場で育てた野菜や、特別に作った加工製品をお届けしたり、農業体験の機会を提供します。なにより、食の裏側を知っていただいたり、自然環境によって影響を受ける農業の素晴らしさや厳しさを当事者という意味のメンバーとして五感で感じて体験していただく内容になっています。商品という「モノ」だけでなく、体験できる「コト」を提案することで、商品やブランドの価値をさらに上げていきたいと思っています。製品を作るまでの活動も含めてビオクラを知っていただき、共感してくださる方を増やしていきたいと思っています。

──考え抜いて作り上げられた商品だけでなく、その考えの根源や過程も丸ごと伝えていく。自然の恵みを享受している立場としては、自然と密接につながっている農業の部分を製品の本質に触れる部分として伝えていくのは、大切なことですね。自然を想うこと、からだを想うこと、社会を想うこと、たくさんの想いが重なって循環していくビオクラの魅力を知ることができました。お話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

アルソア慧央グループ