
「ライフスタイルウィーク」「ファッション雑貨expo」の合同展示会で、和歌山県に拠点を置く大洋技研のブースを訪問しました。大洋技研は、プラスチック素材の食器やカトラリーを製造するメーカー。「毎日使うならシンプルで高機能なものを」をコンセプトに、リーズナブルな価格でありながら、磁器のような華やぎと満足感のある質感の食器を提案しています。大洋技研が提案する食器はリサイクルPET素材で作られていること。サスティナブルなものづくりに取り組む姿勢と魅力的な商品を紹介します。
目次
リサイクルPETから生まれる「rebirth」

大洋技研の食器シリーズは、「みんなのサスティナブルから生まれたテーブルウェアブランド」としてrebirth(リバース)と名付けられています。素材の80%以上(代表的なマグの場合)がリサイクルPETでできており、電子レンジや食洗機に対応。耐冷耐熱温度は-20℃から140℃で、日常使いに適した機能性を備えています。

このリサイクルPETは、和歌山県内の一般家庭やPTA、子供会、学校、公共施設から回収されたペットボトルが原料。回収時には図書券を配布し、子どもたちの未来を育む活動にもつながっています。回収されたペットボトルは、大洋グループの洗浄・粉砕工場でペットボトルフレークに加工され、リサイクルPET原料として食器製造に活用されます。こうした地域密着の取り組みは、和歌山の「海を大切にしたい」という環境意識から生まれ、SDGsやエシカルといったキーワードが注目される前から続いてきたものです。
環境にも優しいが、使い勝手も抜群
大洋技研の食器シリーズは、リサイクル素材にこだわるだけでなく、食器としての使い勝手にもこだわっています。
(1)電子レンジ・食洗器に対応している
家庭だけでなく、飲食店や施設などでの活用も意識し、電子レンジや食洗器にも対応していて使い勝手が抜群です。
(2)あたたかいのも冷たいのもOK
レンジはもちろんのこと、冷たい食事にも対応しています。そのため、耐冷耐熱温度は-20℃から140℃となっています。
(3)撥水性に優れている
撥水性に優れているので、洗うなど汚れを落とすのもらくちん。食器にシミができにくかったり、長く愛用しやすいのもポイントです。
海洋プラスチック問題への取り組み
海洋プラスチック問題は世界的な課題です。英国のエレンマッカーサー財団の調査によると、2050年までに海中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えると推定されています。大洋技研では、こうした調査結果や世間の声が注目される以前から、環境配慮の視点でリサイクルPET素材を使用した食器を製造。さらに、使用済みのプラスチック食器を回収し、新たな製品に再生する仕組みを導入しています。
「rebirth」の魅力的な商品ラインナップ
ブースで展示されていた商品は、デザイン性と実用性を兼ね備え、日常にサスティナブルを取り入れる楽しさを提案しています。以下は、展示されていた商品の一部です。
パスタプレート

リムのデザインまでこだわったパスタプレートは、遠目には本物の陶器のような品のある佇まい。普段の食事をよりおしゃれに演出します。

キッチンツール

リサイクルPETの耐熱性を活かしたカラフルなキッチンツール。使い勝手が良く、店頭に並ぶだけで目を引くデザインです。
パステルシリーズ

ペールトーンのカラフルな食器シリーズ。推し色に合わせた食器選びが気軽に楽しめる、普段使いに最適なラインナップです。
和の風合いを感じる食器

焼き物のような質感を再現した和食器シリーズ。高級感のある風合いで、料理の見た目を引き立てるデザインです。
[掲載商品]和の風合いを感じる食器
サスティナブルな暮らしの提案

大洋技研の食器は、環境に配慮しながら暮らしのニーズに応える提案が特徴。「サスティナブルの推し活」をコンセプトに、食卓に寄り添ったライフスタイルに合わせた楽しみ方を提案しています。

これらの食器は、環境をテーマにした店舗やサービスを展開する事業者にも適した選択肢です。使い勝手のよい機能面だけでなく、実用的なデザイン性が目を引きました。
循環型ものづくりの実践
大洋技研は、製品の提供にとどまらず、使用済みのプラスチック食器を回収し、再製品化する取り組みを行っています。この循環型の仕組みは、海洋プラスチック問題への具体的な解決策として、地域と環境をつなぐ重要な役割を果たしています。
今回は、大洋技研の「rebirth」シリーズを通じて、リサイクルPET素材を使った食器の魅力と背景を紹介しました。サスティナブルなものづくりを通じて、環境と暮らしを両立させる企業の取り組みが素晴らしいなと感じました。

プラスチックの素材の製品と聞くと、なんとなく「環境に悪そうだな」という一般的なイメージがあるなか、大洋技研のモノづくりの背景は、エシカルな製品を取り扱いたい事業者の方や、実用的でありながら環境に配慮した製品を取り扱いたい方にぴったりだと思います。
この機会にぜひチェックしてみてください。