明日2/14はバレンタインデーということで、今週はバレンタイン商戦が白熱していましたね。
今年は土曜日だから控えめかと思いきや、どこもかしこもチョコを求める女性で溢れかえっていました。
ということで、本日はそんなチョコレートにちなんだチョコっとユニークな販促事例をご紹介します。
目次
人と人とのつながりを生む心温まるプロモーション(アルゼンチン)
ここ数年、自販機を使ったプロモーションがよく見られるようになりましたが、紫のパッケージで日本でも馴染みの深いスイスのチョコレートメーカー「MILKA」が行ったプロモーションは、ユニークかつハートウォーミングな仕掛けで話題になりました。
画像引用元:動画“Cadena de Ternura”より
広場に突如現れたチョコバーの自動販売機と、少し離れたところにある紫の牛の像。
自販機にはコイン投入口はなく、通り行く人はどうやってチョコバーをゲットするか首を傾げています。
実はこの自販機と牛にそれぞれセンサーがついており、それを繋げることで商品が落ちてくるという仕掛けになっています。
始めは3~4人で届いていたものがどんどん牛の像が離れて行き、最終的には数十人に及ぶ「優しさの輪」が出来上がるというもの。
スローガンは”Dare To Be Tender”、つまり「思い切って優しくなろう」。
SNSなどにより実社会での人と人との繋がりが希薄になっていると言われている現代社会に、敢えてリアルな繋がりを促した素敵なプロモーションでした。
世界で一つ!オリジナルパッケージのチョコレート(日本)
誰もが一度は食べたことがあるチロルチョコ。
もらうと妙に嬉しいチロルチョコ。
値段の高いものをつい「チロルチョコ○○個」と換算してしまうチロルチョコ。
そんなチロルチョコですが、オリジナルパッケージのギフトを作れるのはご存知でしょうか?
画像引用元:DECOチョコ HP
「DECOチョコ」というこちらのサービスは、オリジナルの写真やメッセージをプリントすることで、世界に一つだけのチョコ・ギフトを作ることができます。
元がチロルチョコなので決して高いものではないですが、自分だけのオリジナルということで値段以上に気持ちが伝わりますね。
昔は義理チョコの代名詞でしたが、これで今は本命にも対応できます!
お店でもお客様への感謝の気持ちを込めて、こんなオリジナルの販促品をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに私も先日ある知人の写真展に行った際に、作品がプリントされたDECOチョコをいただきました。
もったいなくて食べてません(笑)
「チョコで伝える」メッセージサービス(マレーシア)
画像引用元:動画“Cadbury Dairy Milk – Say It With Chocolate”より
DECOチョコは商品パッケージにメッセージや写真を載せる例でしたが、こちらはチョコレート自体にメッセージを刻印するサービス。
マレーシアの大手菓子ブランド「Cadbury」は、お店で同社のチョコレートを買ってくれた人に対し、オリジナルのメッセージを刻印するキャンペーンを展開しました。
仕組みはいたって単純で、アルファベットのブロックを組み合わせて文字にし、機械で圧力をかけて刻印するというもの。(個人的にはこのすごくアナログな機械がツボだったりします。)
パッケージを開けずに刻印できるので、もらった方は思いがけないサプライズ。
たかだか数百円の商品を付加価値によってプライスレスなものにするという、まさに販促の鑑のようなアイデアです。
ただ、気付かずに食べたり割られたりしてしまわないようにきちんと説明する必要はありそうですね・・・
こちらは”Say it with Chocolate(チョコレートで伝えよう)”というスローガンと共にマレーシアでは父の日の販促として展開されましたが、バレンタイン時期に日本で行うとすごく喜ばれるのではないでしょうか。
頑張ればなんとか作れそうな仕組みですので、来年挑戦してみてはいかがでしょう?(笑)
▼動画はこちら(英語)
「夕日の差し込む教室で、はじめて渡したバレンタインチョコレートの匂い」で集客?(日本)
「嗅覚」は五感の中でも購買欲に直結しやすい感覚。
うなぎ屋さんや焼き鳥屋さんのいい匂いに釣られて、ふらりとお店に入ってしまったなんて経験は誰でもあるのではないでしょうか?
そんな匂いの持つ販促効果・集客力に着目した、「匂いの販促サービス」が話題になりました。
方法は「ZaaZ」(現在販売されているのはZaaZ 2)というマシンを店頭や店内に設置し、”ENERGY”と呼ばれる匂いの元をセットするだけ。
その匂いの種類も、
「一人暮らしのおねえちゃんが作ってくれたやさしい味のカレーの匂い」
「江戸時代に東海道の宿屋町で流行ったお香の匂い」
「退屈な授業中、気分転換したくて嗅いでたりんごの匂いつき消しゴムの匂い」
「ふわふわの厚焼き玉子を口に入れた瞬間に広がるかつおだしの匂い」
と、ユニークなものばかり。
表題の「夕日の差し込む教室で、はじめて渡したバレンタインチョコレートの匂い」はその”ENERGY”の一つで、実際にシューズショップ『CROCS』でバレンタインシーズンの販促に使われたそうです。
本業と関係のない匂いで効果があるのかという疑問もありますが、単純に「あのお店、いつもいい匂いがする」「今日はどんな匂いだろう」というだけで来店のひとつの動機になるのではないかと思います。
チョコを扱っていなくても、バレンタインの時期に仄かにカカオの香りが漂う店内、よいですね!
参照:ザーズ株式会社 http://zaaz.jp/
パーソナルな甘~いDM(インド)
大手携帯キャリアVodafoneがインドで行ったキャンペーンです。
他社キャリアユーザーの高額利用者500人に対して乗り換え(ナンバーポータビリティ)を促すDMを送ったのですが、その内容がユニーク。
なんと受け取った人の電話番号がチョコレートになって送られてきました。
画像引用元: adsoftheworld.com (Your Number Just Got Sweeter)
箱には“your number just got sweeter”と書かれており、つまり文字通りチョコによって「あなたの番号が甘くなりましたよ」という意味と、”sweet”の持つ「気持ちよい、楽しい、素敵な」というニュアンスを汲んで「Vodafoneのサービスであなたの番号がもっとよくなりましたよ」という二重のメッセージが込められています。
これは洒落てますね!
Vodafoneではこのようなパーソナルサービスが受けられますというメッセージでもあり、このDMを送った500人のうちなんと280人がVodafoneに乗り換えをしたそうです。
こんなDMが送られてきたらさすがのインド人もビックリですが、これで半分以上が乗り換えたというのには日本人がビックリです!
ただどうやって他社キャリアの高額利用者を特定したのかや、電話番号は個人情報であることを考えると日本ではいろいろと難しいかもしれませんね。
さいごに
以上、チョコレートにちなんだ国内・海外の販促手法5例をご紹介しました。
自分のお店でチョコレートを扱っていなくても、バレンタインという一大イベントに「乗っかる」工夫はいろいろありそうですね。
またバレンタイン時期に限らずチョコレートは老若男女問わず広く好まれるので、販促やキャンペーンのネタにはもってこい。
ぜひ今後の参考にしてみてください!