無農薬やオーガニックなどの野菜を扱う「八百屋＆Cafe はっぴ～べじたぶる」が店頭に並べる物販商品とは？

大阪市生野区にある「八百屋＆Cafe はっぴ～べじたぶる」は、農薬を使用していない地元の野菜や減農薬などの特別栽培で生産している野菜などを販売している八百屋です。店内にはイートインできるスペースもあり、自家製のスムージーやキーマカレーなどの食事も楽しめます。また、無添加食品や調味料などの販売コーナーもあり、スーパーや量販店などとは異なる品揃えで買い物客の関心を引いています。今回は八百屋＆カフェを始めた経緯や、店頭で提案している物販商品などを伺ってきました。

1 脱サラをして八百屋をスタート
2 ランチの提供で新規客の来店も
3 スーパーなどには置いていない無添加調味料や食材、食器の販売も
- 3.1 「八百屋＆Cafe はっぴ～べじたぶる」
4 カフェ・レストランなど飲食業の仕入れはスーパーデリバリー

脱サラをして八百屋をスタート

「八百屋＆Cafe はっぴ～べじたぶる」は店長の舟井さんが脱サラをして始めた八百屋です。社会人になる前からいずれカフェなどを自分で開きたいと考えていた舟井さんは、4年ほどサラリーマン経験を経て紅茶の輸入販売をスタートしました。飲食店などに茶葉の卸販売をしていく中で、食材として野菜などを求める声が多かったことからその後八百屋として野菜の卸販売と直販をスタートしました。

八百屋の経験はないものの、自ら農家を探して仕入れができないか声をかけていった舟井さん。新規で声をかけても既に決まった分量の野菜しか作っていない農家には断られることも多かったそうですが、そんな中でも少しずつ舟井さんに卸してくれる農家が増え、今では仕入れ先の紹介で新たな農家さんと取引をすることもあるそう。

ランチの提供で新規客の来店も

現在の八百屋兼カフェは今の場所に移転してきたときに始めました。最初は車での移動販売からスタートでしたが徐々に扱う野菜が増えてきたことから現在の場所に店舗を構えたのがきっかけです。扱う野菜の量が増えるとともに残ってしまうこともあり、それを廃棄ではなく活かせる方法はないかと考えて始めたのがカフェです。スムージーなどのドリンクや定食に加え、今年の2月からは野菜を活かした無添加のキーマカレーもメニューに加わりました。

食事の提供を始めたことで、近隣の方だけではなく遠方から足を運んでくれる方が増えたとのこと。それまではどちらかというと地元の方をはじめ通りすがりの方が来店されることがほとんどだったのが、カレーの写真などをSNSで見た方や一度来店されたお客様の口コミで来店する方も多いそうです。

スーパーなどには置いていない無添加調味料や食材、食器の販売も

店内には野菜だけでなく、舟井さんおすすめの無添加調味料や食材も販売しています。野菜と同じようにスーパーや量販店ではあまり見かけないような商品を扱うことで差別化を図り、健康を気遣うお客様などに喜んでもらえる商品を提案しています。

最近の人気商品のひとつが「有機小倉あんバター」。有機砂糖、有機小豆、グラスフェッドバターのみで作った商品で、あんバターがちょっとした流行りもあることからレジ前などにも置いておくと手に取る方が多いのだとか。ほかには「プレミアムドレッシング　九州産野菜」も好評で、3種類ある中でも「野菜」が珍しさもあり一番人気です。

［掲載商品］有機小倉あんバター　300g/プレミアムドレッシング　九州産野菜

来店されるお客様は健康意識が高い方や持病があって食事に気を遣っておられる方も多いとのこと。そのため食品なども自然派のものが揃っていますが、お客様との会話の中でその方に適した食品を提案することも。例えばこちらの「国内産きくいも茶」は血糖値の上昇を抑える効果があることから、糖尿病の方などに紹介すると購入されるケースも多いそうです。また手軽に使えて保存もできる「有機切り干し大根」もよく出る商品の一つです。

［掲載商品］有機切り干し大根/国内産きくいも茶

棚には舟井さんの知人の作品である信楽焼の食器も並んでいました。野菜だけでなくこだわりがある商品を置くことで、買い物客の楽しみも増えお店ならではの特徴が出ています。お伺いした時期には店頭でおでんの販売もされていた「八百屋＆Cafe はっぴ～べじたぶる」。物販も含め八百屋ならではのメニュー展開も魅力的でした。