大阪府藤井寺市にある調剤薬局『春日丘薬局』。

チェーン店が多い薬局の中で、春日丘薬局は個人店&地域密着型で運営されていて、薬局としての業務のほか、来店する患者さんにプラスアルファの価値を提供したいと物販にも取り組みを拡げられています。

今回は代表の水口さんに薬局の運営や物販への取り組みについてインタビューしました。

──春日丘薬局の特徴は?

水口さん:大阪府藤井寺市の医療ビル1階にある調剤薬局です。2004年10月に開業して17年目に入りました。開業した当初は眼科1件だけでしたが、その後心療内科、消化器内科と2件医院が増えて現在は3件の医院の処方箋に対応しています。チェーン店の薬局が多いなか個人店で1店舗のみ、地域密着型でやってきました。

──お薬の配達にも対応されているのですか?

水口さん:コロナ禍の4月10日に、厚生労働省から感染懸念等のため院内受診できない患者さん向けに電話やオンラインでの診察制度が始まりました。電話・オンラインで診察を受けて処方箋を出してもらい、それを病院から薬局にFAXしてもらえば電話で服薬指導を行って配送や配達でお届けする、というものです。
うちの薬局もすぐに当ビルの先生方に「電話診察を希望される患者さんがいらっしゃいましたら、薬の配達します!」と連絡し対応しています。現在も何件か定期的に配達していますね。

──配達は無料で対応されていますよね。患者さんには嬉しいサービスですね!

水口さん:はい、3㎞圏内でしたら無料で配達しています。他に「eお薬手帳」というアプリもあって、あらかじめアプリで処方箋を送信し、予約しておけば薬局側で薬を作っておいて来店してすぐにお薬をお渡しする、というサービスもあるんですよ。

 

地域のコミュニティのきっかけに

──配達にも対応されているということですが、薬局といえば忙しいイメージがあります。

水口さん:平日は月曜から金曜まで昼休みなしで、土曜日も午前中までやっています。忙しい時間帯もありますが、今の時間帯(15時~16時ごろ)は比較的空いているので患者さんともゆっくりお話しできます。話好きな患者さんもいますし、悩みがある方もいらっしゃるのでその話を聞いたりもしますね。気になる場合は受診をすすめたり、ドクターに連絡するケースもあります。

──患者さんとの会話をきっかけに治療につながることもあるのですね。

水口さん:会話の中で新しい交流が生まれることもあります。折り紙やチラシできれいなお花の作品を作る患者さんがいて、本当に細かく上手に作られるので薬局内に飾らせてもらっています。もっといい作品を作って持ってきて~ってリクエストすることも。
また、油絵を描く方もいるので作品を飾ったり。わたしもうれしいし患者さんもやりがいを持って作ってくれるのでは、と思っています。
こんな形で地域の小さいコミュニティが盛り上がればいいなと思っています。

──お薬をわたすだけじゃなく、交流の場や活力の沸く場になっているのですね。

 

コロナをきっかけに生活雑貨の販売をスタート

──薬局内で生活雑貨の販売もされているとか?

水口さん:そうですね、コロナをきっかけにスーパーデリバリーで生活雑貨を仕入れて販売するようになりました。もともと、薬局としての使命である調剤の監査、服薬の管理をして患者様に薬を渡すという業務のほかに、この薬局を高齢の方の憩いの場にしたいと考えていました。処方箋を持ってこられる方に薬だけでなくプラスアルファの楽しみを与えたい、そして処方箋がない方にも気軽に立ち寄れるようなお店作りをしたいなと。

それがコロナをきっかけにクリニックの受診を控える方が増えて時間ができたことで実際に動き出した感じです。

──どんなものを販売されていますか?

水口さん:店内の1角と入り口のところにディスプレイできるスペースをつくってエコバック、お薬手帳カバー、保険証や診察券等を入れられるケース、お薬カレンダー(服薬をチェックするもの)を販売しています。特にコロナでショッピングがゆっくりできない時期ということもあり、来店された方みんなでわいわいと商品を見てもらうだけでも楽しんでもらえているんじゃないかと。エコバッグはレジ袋有料化に合わせて置いてみました。大きさ違いや汚れた際の取り換え用として2、3個欲しい方もいて、何個あってもいいよね~っと人気があります。

──確かに、あまり出歩けない時期に欲しい商品が身近で購入できると嬉しいですね。

水口さん:あとはマスクがなかった時期に、多くの方がマスクない?と来られました。うちの取引先の薬の卸さんからもまったくマスクが入ってこない時期で、最初はお断りしていたんです。でもその後、スーパーデリバリーでマスクを売っているのを発見して仕入れて販売することができました。マスクが全然なかった時期だったので困っている方に供給できて本当によかったです。その後も消毒ジェルを買ったり衛生用品などもちょこちょこ買っています。

──スーパーデリバリーがお役に立ててよかったです!

水口さん:薬局と物販はすごく相性がよいと思っています。雑貨の小売は初めてだったのでおそるおそる始めてみたのですが患者様にもとても喜んでもらっています。

スーパーデリバリーを使ってよかったことは、雑貨は季節ごとに移り変わりがあるから、薬と違って小ロットで、そしてネットで仕入れたいタイミングで仕入れられることです。商品もたくさんあって選べるし、日中はお店から離れられないので夜の空き時間にチェックしたり。薬局というまったくの異業種ですから雑貨のメーカーさんや卸問屋さんも知らない状態…そこから気軽に雑貨の販売が始められたのはこのサイトがあったからです。

 

──ありがとうございます。これからも商品は充実させていきます!ちなみに水口さん、自身でPOPも作られているそうです。パソコンで作られていてすごくきれいですし、入り口で目を引きますね!

 

 

さいごに

水口さんに今後の展開を聞いてみると、健康フェアのようなイベントを開催してみたいと。「体組成計だったり運動機能を図る機械を置いて健康チェックができたり、車イス体験会とか、福祉的な展示をしたりとか、それこそ小売りもいいですよね。お年寄りの向けの杖とか手押し車を販売してみたり。」

また、健康フェア以外にも前から考えているのがカフェだそうで、「カフェを併設して来店する方がひと休みできたり、コミュニケーションが生まれるような場所を作りたいです。大変そうだけど。笑」

薬を渡すだけじゃもったいない、もっといろいろやりたいです!と笑顔で話す水口さん。薬局という枠にはまらず、新しい取り組みにも積極的にチャレンジされている姿が印象的でした。

水口さん、ありがとうございました!

 

春日丘薬局

【住所】大阪府藤井寺市春日丘1-2-38 春日丘ビル1F
【TEL】072-931-6555
【営業時間】月~金:9時~19時/土:9時~12時30分
(日曜・祝日、年末年始、お盆は休みです。)
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