こんにちは!しほです。
最近いろんなカフェが増えていますね。外食産業の中でカフェは唯一の成長ジャンルと言われているそうで、ファッションやスポーツブランド、インテリアショップなどの異業種からのカフェ参入も続々と増えています。
そんな中、将来カフェをやりたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか?
実際カフェをオープンするには、何から始めて、何が必要でどのくらいお金がかかるのか・・・?
そこで今回は、東京日本橋にある評判のカフェSUNNY COFFEEさんで、カフェを開業するまでのお話しを伺ってきました!
こちらがSUNNY COFFEEさん☆お店がある日本橋の蛎殻町はオフィス街と住宅街のちょうど真ん中ぐらいのところ。
お話しを伺った代表の上杉さん。奥様と二人でお店を運営されています。
カフェを開業したきっかけとは?
まずは、カフェをやろうと思ったきっかけについて聞いてみました。
「高校生ぐらいのときから飲食店をやりたいな、とは思っていたんです。大学生になってカフェでアルバイトをした時に、コーヒーにいろんな種類があって味が違うことにびっくりして。おもしろいなと思いました。」
それまでは、コーヒーについては黒くて苦いもの、という印象しかなかったという上杉さん。
自分が感じたような驚きや発見を他の人にも味わってもらいたい、ということでカフェをやろうと決心されたそうです。
大学卒業後はお店を開くという目標に向かっていくつかのコーヒーショップで学び、10年かけて準備されました。
ちなみに奥様も、学生時代からカフェめぐりをしていたというカフェ好き。思い思いの時間を過ごせる空間に惹かれていたそうです。
オープン準備で一番大変だったこと
カフェを準備する中で一番大変だったのは、味を決めること。
「コーヒーはもちろん、一緒に提供する食事やお菓子にいたるまで、自分たちがどの味で勝負していくか、ということですね。オープンしてからでも内装であれば途中で変えられるけれど、味を途中で変えるのは難しいですよね。」
たしかに・・・今はいい意味でも悪い意味でもそういった評判はすぐ広まりますしね。
SUNNY COFFEEさんは、コーヒーは自家焙煎、食事やお菓子は奥様の手作りで提供されています。
お話しを聞いているとお二人はいろんなお店を巡ったり、実際に働いたりという経験をされていました。カフェに限らず、雑貨でもアパレルでもみなさん開業前には店舗巡りをされていることから、お店を開業する上で店舗巡りはキーポイントになりそうです。
逆に楽しかったことは内装だそうで、大工さんしか使わないような工具を使ったり、壁の塗装などが楽しかったと。
ちなみにお店は上杉さんご夫妻と大工さんの3人で作ったそうです!
店内はシックで落ち着く感じ。いいなと思ういろんなお店の切り抜きを持ち寄ってイメージを固めていったそう。
テーブルは手作り。ただ予想外のことが。
「使用したのが若い木だったので、だんだんしなってきちゃいまして・・・。アジャスターつけて調整してるんです。最初はぴったり床についてたんですよ、今は浮いてるように見えるけど。笑」
あ、ほんとだ!笑
資格について
コーヒーで勝負するなら世界標準を意識したほうがいい、という上杉さん。
その方法として、世界ルールであるワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC)に準拠したバリスタの日本大会、ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)に参加するのもひとつだそう。
「ただ、求められているものを把握できれば良いと思うので、参加せず見学するだけでも十分意味があると思います。もし参加したい場合は、お店のオープン前のほうが集中しやすいのでおすすめです。また本格的にセミファイナリスト以上を狙うのであれば、大会慣れしている企業の方がバックアップ体制が整っているので有利になる事が多いです。」
ちなみに、大会の内容としてはただコーヒーを淹れるだけではなく味とサービスのプレゼンテーションも行うそう。
「お客様がいると見立てて、そのコーヒーについてのストーリーや味の説明もします。」
ただコーヒーをおいしく淹れるだけじゃないんですね!おいしいものをさらにおいしく提供する、サービス精神も必要です。
上杉さんたちの場合はお店の準備が先になり、大会準備が中途半端になるのを避けるため参加は見送ったそうですが、Barista Training Lab(日本に3人しかいないWBC審査員の先生とJBCの審査員を務める先生が主催。バリスタのためのトレーニングを行っている)に参加されていて、そこで体験したり学んだことがとても役に立っている、という。
そして、「必ずしも大会で求められる味がお店のお客様が求める味、というわけではありません。そこのさじ加減も難しいところではありますが、醍醐味でもあると思います。」と上杉さん。
味の追求をとことん行っているからこその言葉ですね。
ちなみにSUNNY COFFEEさんではラテアートも提供されています。
こちらは3月3日のお雛様☆かわいすぎる!
ラテアートは知り合いの方に教えてもらったり、動画サイトを見たりしてほぼ独学で習得したそう。
また、カフェを開く際の必須な手続きとして、食品衛生責任者の資格を取ることと飲食店営業許可の申請があります。1店舗に1人は食品衛生責任者が必要です。
食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が行う講習会に参加し合格すれば資格を得ることができます。栄養士、調理師、製菓衛生士の資格を持っていればそれに付いているので必要ありません。この資格は飲食店営業許可の申請をする際に必要となります。どちらもお忘れなく!
お店の宣伝方法について
宣伝については情報誌などに広告を出したりはせず、プレオープン日に100円でサービスドリンクを提供したり、フェイスブックを運営したりするぐらい、だったそう。
SUNNY COFFEEさんのフェイスブックでは、オープン前から準備の様子などもこまめにアップされていました。
とっても親しみやすい投稿。お菓子についてもコメントで「試行錯誤している」という素直な感想に思わず応援したくなります!
「地域密着でやりたいと思っていたので、口コミで広がったほうが意味があると思った。」という上杉さんの言葉通り、オープン後は口コミで評判が広がっています。
開業準備で特に活用したものとお金について
上杉さんが開業準備で一番活用したのは飲食店.COM(http://www.inshokuten.com/)というサイト。
出店日から逆算してやることをリストアップしてくれたり、経営者として必要な、坪数や回転率、客単価などから売上のシミュレーションができたり、スケジュール管理や数字管理でとても役立ったそう。
開業資金としてかかった費用は800万円。金額として一番大きいのは保証金だという。
「立地にもよりますが、一カ月の家賃の10カ月分(つまり10倍)前後はかかることが多いです。」
さらに、家賃が上がれば保証金も大きくなりやすいので注意が必要とのこと。保証金は大家さんに預けるお金で、いずれ戻ってくるものではありますが必要なお金となります。
「内装工事費も業者に頼むと簡単に数百万程度の見積もりが来る(作業内容にもよります)ので、もし業者を使う場合は相見積もりは必須となると思います。」
そして、カフェならではのお金も。
こちらのコーヒー用マシン、一番高いのはグラインダーというエスプレッソを豆から粉にするマシン。
じゃじゃん!
毎年新しいモデルが出るそうですが、SUNNY COFFEEさんで使っているのは世界大会に出るバリスタの半分は使っているという最上位機種のもの!マシンによって味が全然違うそうです。
やりたいことは周りに宣言しよう!
最後にお店を開く際のアドバイスをいただきました!
「周りに公言した方がよいと思います。できれば期限を切って。自分の退路を狭めてやれるだけやるしかない!という風に決意を固めることと、俗に言う引き寄せの法則の2つがその理由です。」
「僕自身、学生時代から公言していたことで常に意識して勉強したり、周りからいつやるの?と問われることで気持ちを切らさずに出店までこぎつけました。また公言していると必ずといっていいほど助けてくれる人が現れます。個人のお店をやるにしても一人で全部やるのは正直無理が出てきます。そういう困ったときに不思議と解決へ導いてくれる人がいるんです。それは家族であったり友達であったり初対面の人であったり様々です。」
そんな恩恵をこれまで数え切れないほど受けてきたので、自分に出来ることがあるならなんでも協力したい、とおっしゃる上杉さん。
応援してくれる人は必ずいるってことですね!!
二人とも子供が大好きなので、子供を連れてこられるようなお店にしたい。そうなっているのが嬉しいね、と笑顔で話すお二人。
ありがとうございました☆
■SUNNY COFFEE
103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-9-4荻野ビル1F
営業時間:月-金 8:00-18:00 /土 8:00-17:00
定休日:日曜・祝日
URL:http://sunnycoffee.c2ec.com/
https://www.facebook.com/SUNNYCOFFEE
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