「ごとーさん!とっても面白い取り組みをされている文具の会社さんがあるから取材してほしいです!」
先日、そんな要望を文具ジャンルを担当するスタッフから伺い…、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」に文具メーカーとして出展されている 「株式会社あたぼう(以下、あたぼう)」さんにお話を伺いました。
あたぼう代表の佐川さんは、中小企業診断士。中小企業の経営コンサルタントが本業ですが、スーパーデリバリーでは、手帳や、飾り原稿用紙など…なにやら紙文具をいろいろ卸売りされている様子…。
「どうして、経営コンサルタントの方が文具を卸売りしているの?」
そんな私の素朴な興味から伺った取材の中には、「誰にでも受け入れられる商品」ではなく「たった一人のための逸品」が共感を呼ぶヒミツが詰まっていました。
[関連商品]あたぼう商品一覧
独特の魅力が醸し出される「あたぼう」が生み出す文具の魅力とは?
お話をお伺いしたのは、株式会社あたぼう 代表 佐川博樹さんです。
──佐川さん!今日はよろしくお願いします。早速ですが…佐川さんの本業は、経営コンサルタントですよね?文具を扱うってことは…元々文具が大好きだったのでしょうか?
佐川さん:いえいえ…そんなことないですよ(苦笑)文具が大好きかと言われると、まぁ好きですが…。文具収集家としてコレクションするほど好きでもないですし、深堀りして知り尽くすほど好きというほどでもなくという…熱量で言えば「普通に好き」程度です。
──えぇ!てっきり文具が好きすぎて…こだわりの文具を作っていらっしゃるのかと思いました。では、どうして文具を作って売ろうと思ったのかきっかけを教えていただけますか?
佐川さん:一番最初に生まれた商品は、僕が今使っている「スライド手帳」だったので、手帳が生まれた経緯をお話させていただきながら説明します。
元々、中小企業診断士の資格を取得して、経営コンサルタントとして独立開業する前の私の仕事はIT企業でシステムエンジニアでした。その頃は、パソコンだけで仕事が完結しててスケジュール管理はデジタルで他の社員と共有する必要があったので、手帳を使う必要性はなかったのです。
しかしながら、独立して、経営コンサルタントというお仕事をする上で、一人になってみると、デジタルでの共有の必要性がなくなりました。お取引先でメモを取ったり、先の予定を自分の中で閉じて把握したりする上で、手帳はなくてはならないビジネスツールの一つになりました。
でも、既製品の中に、自分の仕事の仕方にフィットする手帳をなかなか見つかけることができなかったので…自分のスタンスに合う手帳を作ることにしました。
それが、「スライド手帳」です。
かといって、あくまでも「自分に合う手帳」なので、最初は売るつもりはなかったのです。
ただ、自分で作った手帳のお話を訪問した先々ですると、「事業にしてみたらどう?」というご意見もいただいたりすることがありました。
そういった中で、これまでの自分の経験の中に「モノを作って売る(物販)」経験はなかったので、「きっとこれから商品を企画して売りたい」企業にアドバイスする上で、この経験は生きるはずだと思って作って売ることにしました。
──そんな経緯があったのですね…最初から手帳は売れましたか?
佐川さん:いやいや…最初からそんなには、売れないですよ。手帳も世の中いろいろありますからね。ほんと…本業の傍らという感じで、ネットショップを細々、やらせていただいていました。
──「スライド手帳」の魅力を教えてください。
佐川さん:機能としては、必ず最新の見開き2週間でスケジュールが管理できます。一般的なシステム手帳A5サイズ(もしくは、バイブルサイズ)のバインダーに収まります。紙の左右に穴が空いているので、左右の好きな側に配置できる仕組みになっています。
あと、細かいですけど…バインダーは手帳を見開いた時に、レフィルが左右で背中がフラットな形状に収まるようになっています。
──シンプルで、先の予定を立てるのに適した手帳ですね!
佐川さん:ありがとうございます。必ず次の週の予定を見据えながら仕事をしていきたいので、僕の仕事の仕方に合った手帳になっています。もし、同じようなスタンスでお仕事をされる方がいらっしゃれば使ってみていただけたらうれしいです。
自分に合う手帳がすぐ見つかる方もいますが、自分に合う手帳がなかなか見つからない方が大半です。手帳が合わない場合は、なかなか一つのスタイルの手帳に定着することなく過ごされる方も多いです。
そんな方が自分の仕事や癖に合う手帳に巡り合うためのきっかけになればうれしいですよね。
──ありがとうございます。話は変わりますが、あたぼうさんの文具で、最近注目されている「飾り原稿用紙」が個人的に気になります(笑)これはどのように生まれたのでしょうか?
[関連商品]飾り原稿用紙
佐川さん:「飾り原稿用紙」も思い入れの深い物語がありますね。飾り原稿用紙は、もの書きである「小日向京」さんと、プロダクトデザイナーの「horirium」さんと、あたぼうのコラボレーションでできた商品です。
いろいろご縁が重なって、できた商品で、自分ひとりで作る企画商品とはまた違った体験と思いがありますね…。ちょっと長くなるので、ご興味ある方はあたぼうの「飾り原稿用紙の誕生秘話」を読んでいただければうれしいです。(あたぼう公式HP:飾り原稿用紙の誕生秘話)
──飾り原稿用紙の誕生秘話…拝見しましたが、商品が生まれるまでが細やかに書かれていますね。すごいです!
佐川さん:そうですね。飾り原稿用紙は小さなデザインへのこだわりだけでなく、紙質、ペンを走らせた時の書き心地までこだわって作っています。デザインも単なる飾りではなく、原稿用紙のデザインを細かく見てみると5文字、5行毎に目印になるようにデザインされていたりするので、使っていく中での発見の多い原稿用紙だと思います。
──原稿用紙を売るお店ってなかなか見かけないですが…どういったお店さんが仕入れされていますか?
佐川さん:仕入れされているお店の動向をみると「書くもの(ペンや万年筆)」にこだわる商品を取り扱うお店さんが飾り原稿用紙を購入されていくことが多いですね。
ペンにこだわる方は、書かれる紙にもこだわる方が多い傾向にあって、そういう方が購入されていきますね。
他に、おしゃれな雑貨屋さんなどが「ブックカバーや包み紙として使えますよ」という感じでPOPで伝えながら販売されていたりします。それから、「原稿用紙」として売られている商品ですが、飾り原稿用紙をお客様へのお礼状の便箋として使われている方もいらっしゃいます。
原稿用紙という商品名ではありますが、使い方をお伺いすると、多岐に渡っていてお取引先から使い方を学ぶことも多いです…。
──飾り原稿用紙でお手紙がきたら…絶対に印象に残りますよね(笑)
佐川さん:特別感と言いますか、贈り手のていねいな思いはきっと伝わると思います。
飾り原稿用紙に向かって、自然と書きながら「紙が走るようにぐんぐん文章が書き進められる」というお言葉を伺うことがあります。ペンをとって、飾り原稿用紙でお客様に「ありがとう」を伝えてみてもいいかもしれません。
──思いをお伺いしていたら…なんだか私もお客様へ飾り原稿用紙を使ってお便りを書きたくなりました!本日はありがとうございます。
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あたぼう
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