世界に和菓子の魅力を伝える『日本和菓子海外普及協会』を取材しました

拡大を続けるインバウンド。

その背景には、海外において日本文化に対する興味・関心の高まりがあります。

和菓子はその繊細で美しい見た目とヘルシーな美味しさで海外から人気を集める日本文化のひとつ。

今回は、そんな和菓子の魅力を海外に拡げる活動を行っている、日本和菓子海外普及協会の須鑓（すやり）様に協会の活動についてやスーパーデリバリーの活用についてインタビューしました。

1 「雇用を創出したい」という想いから日本和菓子海外普及協会を設立
2 和菓子の道具や販促品の調達でスーパーデリバリーを活用
3 日本の和菓子文化を広めながら雇用を生み出していく

「雇用を創出したい」という想いから日本和菓子海外普及協会を設立

日本和菓子海外普及協会　須鑓さま

ーー日本和菓子海外普及協会はどんな活動をされているのですか？

須鑓さん：当協会は世界中の方々に和菓子の正しい技術と和菓子にまつわる日本文化を発信することをミッションとしています。具体的な活動は、観光客向けに和文化を体験できるレッスンの開催、外国人向け和菓子教室を開催するための講師の養成や認定、企業向けのワークショップ実施などの活動を行っています。

ーー日本和菓子海外普及協会を設立したきっかけを教えてください。

須鑓さん：もともと料理が好きで、2014年から外国人の方に家庭料理を教える教室を自宅で行っていました。そのときに和菓子をSNSにアップしたところ「作り方を教えてほしい」というリクエストがありまして和菓子をメニューに加えました。そこから人気に火がつき、気づいたらレッスンの大半が和菓子になり、和菓子に特化することにしたんです。

教室でのレッスンの様子

ーー和菓子が海外の方から人気だったのですね。

須鑓さん：そうですね。和菓子は歴史的にも文化的にも奥深く魅力的です。教室でもただ和菓子を作るだけではなく日本の伝統や行事における和菓子の役割などについても伝えています。

ーー海外の方は和菓子をつくる体験以外にも日本の文化や歴史を知ることができる点も魅力に感じているのですね。

須鑓さん：協会を立ち上げた理由は、コロナが明けたころからインバウンドが増えお客様が多くなってきて私の教室だけでは対応しきれなくなったので、協会を設立し想いに共感してくださる仲間を増やして和菓子の魅力を世界に発信したいと思ったからです。また、私は自分で仕事を始めた時から『雇用を創出したい』という想いがありました。英語のスキルがある方や和菓子が好きという方、そういったたくさんの人に自分の好きなことで輝いて収入を得て欲しい、そのサポートがしたいと思っていました。

ーーなるほど、協会を立ち上げたのは雇用の創出という目標のための手段だったのですね。

和菓子の道具や販促品の調達でスーパーデリバリーを活用

ーー協会では仕入れサイトのスーパーデリバリーを利用いただいています。スーパーデリバリーではどのような商品を仕入れていますか？

須鑓さん：主に和菓子で使う道具と販促品の購入で使っています。道具は協会で実施している講座で使う焼きごてや漉（こ）し器ですね。けっこうたくさん購入するのでメーカーに問い合わせて卸してもらうこともあるのですが、メーカーによっては直接卸してもらえないところもあるのでスーパーデリバリーを使っています。販促品は、トリップアドバイザーで口コミを書いてくれた人にプレゼントする和菓子のマグネットですね。いくつか種類を用意して選んでもらうのですが、うさぎが一番人気なんですよ。

ーーうさぎが人気なのは意外です…！絶対桜だと思っていました。

須鑓さん：あと、先日バルセロナで開催された文化祭典、Manga Barcelonaの日本パビリオンに出展したのですが、そこでの物販商品として和柄のてぬぐいやハンカチ、和菓子の根付を仕入れました。

ーーお客様の反応はいかがでしたか？

須鑓さん：根付のようなストラップ系は人気でした。てぬぐいははじめ飾り物だと思われていたようで、売っていることをアピールするために頭に巻いたり、ワインボトルに巻いたりしてアピールしました。ハンカチも外国では日本ほどハンカチを使う文化はないですし、持ち歩くこともしないので使い方を教えてあげたり、他の商品とセット販売して、最終的には全部売り切りました。

ーーどのように使うものなのか、伝えることがポイントなのですね。