こんにちは。これからお店を開業する方のサポート担当、イッチーです!
今回はオーナーさんセレクトのステーショナリーが楽しい雑貨店「WRITE&DRAW.」さんの開業インタビュー。
「1日平均の乗降客数が世界一」のギネス記録をもつビッグターミナル新宿駅より徒歩8分。
外から見える店内はとってもおしゃれ。すでにわくわく!
2017年4月11日オープン。駅周辺の喧騒を離れ、住宅地、オフィス街、大学のさまざまな人たちが行きかうエリアです。
お話をお伺いするのは、オーナーの和久井 彩香さん。よろしくお願いします!
和久井さん:もともとすごく文房具が好きで、前職は個人的にも大好きだったステーショナリーショップに勤めていました。はじめのうちはお店をやろうとは全く思っていなかったですね。でも働きはじめて2年くらい過ぎたあたりで『このままここで働きつづけるのか、何か違うことを始めてみるのか』 と考えたんです。
ーー もともと文房具がお好きだったんですね。
和久井さん:もう一つのきっかけとしては、ショップ勤務と平行してずっと「油彩画家・EIMEI」の絵画のネットショップを運営していたんです。その絵を実店舗で販売してみたいなという想いがあって、「お店をやろう!」と決断したのは昨年の秋くらい・・・12月末で退職して、1月に物件が決まり・・・そして4月にオープンしました。
ーー は、はやい!すごい行動力!
和久井さん:開業にあたって、絵画に興味がある方を集客できる立地となると相当限られてしまうし、家賃も高くなってしまうなと思って。それなら、絵画の販売に限定せずもう少しジャンルを広げて、自分自身が知識がある文房具や雑貨なども取り扱いできる場所ができたらいいなと思い、このお店のコンセプトになっていきました。
作品をもとにしたオリジナル商品も販売。他にはないデザイン、めちゃくちゃかっこいいです!
J・エルバンのペンはカートリッジを交換していろいろなインクが楽しめるのが人気のポイント。かわいい!いろいろ集めたくなっちゃいます。
ハンドルをくるくる回す鉛筆削りは外国人観光客に人気。「アイディア商品みたいなものに弱いみたいです(笑)」
ハサミ、消しゴム、ペン・・・数限りなく種類があるアイテムでも、オーナーさんがなぜこれをセレクトしているか?を聞きながら選ぶのも楽しそう。「好きな方はいろいろ試し書きされているので、そういうのもすごく嬉しいです!」
目次
開業時の商品の選び方、ジャッジのコツを教えてください!
お店を開く方から意外にもよく聞くお悩みに「何を仕入れてよいのかわからない」というお声があります。
自分のお店だから自分の好きなものを選べる反面、オープン時は1つのお店を埋めるだけの大量の仕入れをするので何がいいのか分からなくなってきますよね。そんなときのコツを教えてほしいです!
メイン商品とテイスト・色をあわせる
和久井さん:メイン商品である文房具以外の雑貨を選ぶ時は、まず「お店の雰囲気にあうかどうか」を考えています。「絵画」と「文房具」と一緒に置いたときに合わせておけるものか。POP過ぎるものや、パッケージにカラーが入っているものはそちらの方が目立ってしまうので、すこし静かめの色味を選んでいます。
ーー自分の中にジャッジするところ、線引きするところを決めておくんですね。
和久井さん:スーパーデリバリーで選ぶ時は、「お店に合いそうかな?」という雰囲気の商品をみつけたらそのメーカー商品を全体的に見て、注文できる商品が多いか検討していますね。
ーーメーカーさんの商品を見渡すと、よりどんなテイストかがわかりやすいですね。
和久井さん:あと、お店を始める時点で「今回自分が始めるお店には、このテイストはおかない。この色の系統はおかない」と決めているポイントがあるんです。そこだけぶれないようにしていますね。
ーー なるほど、「こんなテイストをおく」ではなく「おかない」というポイントもあるといいんですね!
和久井さん:そこからは「これはいけるか?」「これはちょっとやめとくか?」と選んでいって、疲れてくると正直よくわからなくなって判断が甘くなるので、そうしたら一回寝て考え直したり(笑)
ーー「一回寝る」も大事なノウハウです(笑)
生活雑貨はPOP過ぎないカラーを。自分の中で基準を決めておくことで、お店全体に統一感が生まれますね。
和久井さん:店名の通り「書く・描くことが好きな人、ものづくりが好きな人」に向けたお店なので、生活雑貨に関しても、そんな人たちの生活にあって創作意欲を沸かせてくれるようなものを選びたいなと思っています!
陳列するときのボリュームを考える
和久井さん:次に、とっても現実的な判断ポイントとして「棚が埋まるかどうか」(笑)
ーー (笑)最初の仕入れは陳列棚を埋めなくてはいけないので、なかなか大変のようですね。
和久井さん:細かいものは陳列するのも難しいので、まずはタオルや袋物などスペースを大きく埋められるものをおいて、その隙間に買いやすい価格帯の細かいものを置くようにしました。
ーー なるほど!パッケージが箱のものとかも陳列しやすいくていいかも。
大きめの商品の間に細かい商品を陳列。隙間が上手に埋まってにぎやかな印象に。これは具体的なノウハウ!メモメモ…
これ売れ筋かな?と迷ったときは「こだわり」と「客層」の意識をわける
ーー「これは当たるかな?売れ筋かな?」と悩んだときはどうしていますか?
和久井さん:そうですね、「自分がお店をやるうえでこの商品は欠かせない」というものがあって。正直この立地で受ける商品ではなくても、そこはおこうとは思います。
ーーお店のこだわりやカラーって、個人のお店の一番楽しい部分ですよね。
和久井さん:正直、この高級筆記具や腕時計など、価格帯が少し高めの商品がポンポン売れていく立地ではないと思っているんです。ただ、絵画の価格だけがポンと高いのは嫌だな…と。文房具・雑貨などの価格帯と、絵画…その間をつなぐ商品としては絶対これだと思ったんです。
ーーなるほど、商品展開を考えるうえでは「ほかの商品とのバランス」も大事ですね。
和久井さん:そのほかに組みこむ商品は「最近主婦の方が多いから、これを取り入れてみようかな」とか、周辺のことも意識して選んでいますね。近くに民泊があるようで外国人観光客の方も多くいらっしゃるので、メイドインジャパンの商品はPOPでアピールしたり、オープンしてみるとわかることを徐々に取り入れていっています。
弊社のステーショナリー担当・宇宿とステーショナリー談義に花が咲く~。メーカー・ブランドの名前がポンポン飛び交っていて、私は半分もわかりませんが楽しそうです(笑)文具好きの方は「おっ!」と感じるこだわりの商品ラインナップを楽しみに足を運んでみてくださいね!
お店の集客にはインスタグラムとFacebookで情報を発信。写真がすごくおしゃれ!「いろいろやってみて、自然光の方が圧倒的に撮りやすいと思いました!照明の下だと影が入ったり色合いがうまく出なかったりするので、朝のうちに窓際の明かりだけで撮影しています」
これから開業する人へ。雑貨屋さんのことは雑貨屋さんから学べますよ!
ーー それでは最後に、これから開業する方にエールをお願いします!
和久井さん:「一緒に頑張りましょう!」ですね。きっと個人でお店を運営している方は、「やりたい」という気持ちに対しての同士!という感覚があるんです。だから仲良くなった店主さんがいれば、いろいろ聞いてみるのもいいと思います!
ーー 和久井さんは誰に相談しましたか?
和久井さん:前職で働いていた時の上司や、飲食店をやっている友人に相談しました。職種は違えど、個人開業の悩みやノウハウを共有できると思います。
ーー やっぱり先輩のノウハウは一番役にたつんですね。
和久井さん:あとは、タイミングをつかみましょう!(笑)私自身、周囲の環境が少しかわったタイミングがあって「今ならできる、これを逃したらできない!よしやっちゃおうか!」と思いきりました。そんなタイミングを逃さずつかむといいと思います!
ーー いざとなったら思い切りよく!ですね。ありがとうございました!
■WRITE & DRAW.
〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-29-5
TEL:03-6276-1966
営業時間 11:00~20:00(月曜定休)
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