都内でよく見かける、ちょっと高級な品揃えが特徴のお店「成城石井」。

今回はそんな成城石井さんで販売されている冷凍商品8種類をご紹介していきたいと思います。

今回は妻と一緒に食べて感じたことをそれぞれの意見を忖度なしにお伝えします。

定番おかずからデザートまでさまざまな商品がありますので、気になったものがあったらぜひチェックしてみてくださいね。

国産豚肉の肉汁じゅわっと小籠包

最初に作ってみたのは小龍包。

実は私、小龍包が大好きすぎて、台湾旅行でひたすら小龍包のお店を巡っていたこともあるくらいなんです。

本来蒸して作られるはずの小龍包を、果たして冷凍商品にして美味しくいただけるのか……?

勝手な大きすぎる期待感を成城石井さんに抱きつつ、早速作っていきたいと思います。

国産豚肉の肉汁じゅわっと小籠包のお召し上がり方

小龍包の調理方法は2通り。

1つは、凍ったままの小龍包を耐熱皿に移してラップをかけ、電子レンジ500Wで6個あたり3分。または12個あたり4分半チンする方法。

または小龍包を耐熱皿に移した後に小籠包が浸るくらいの熱湯を入れ、電子レンジ500Wで6個あたり2分半、12個あたり4分チンする方法です。

国産豚肉の肉汁じゅわっと小籠包を作って食べてみた

まずは凍ったままラップをかけてレンジでチンしてみました。

お店で食べる小龍包に比べて皮が厚めになっているのですが、その分もちもち感が増していて好印象。

中に包まれているタネはとても肉肉しさが感じられて、無意識で用意していたビールがグビグビ進みます。

個人的に感動したポイントとして、小龍包の皮を破るとしっかり肉汁が溢れ出てくることです。

レンジでチンしただけでここまでの小龍包を作り上げることができるとは……。

成城石井さんには頭が下がります。

皮を厚めにして作っているおかげで、皮が破れずに肉汁を漏らさない状態で形を保てているんですね。

正直、冷凍食品の小龍包なんてと思っていたのですが、そのクオリティの高さに驚きました。

もう一つの解凍方法、熱湯に浸してレンジでチンするやり方も試してみます。

小籠包が浸るくらいの熱湯を入れて、ラップはかけずに電子レンジ500Wで6個あたり2分半チンしていきます。

出来上がった様子はこんな感じ。

熱湯に入れた状態でチンすることで生地がより水分を含んだ状態で仕上がるので、もちもちだけでなくぷるぷる感も味わえる至高の一品が出来上がります。

あまりにも美味しいので気付くとグラスの中のビールがなくなっていました。これは注ぎ直さないといけませんね。

どちらの解凍方法も試した結果、私も妻も熱湯を入れてチンした方が好みだねという結論になりました。

もちろんラップでチンするだけでも十分美味しいのですが、小籠包の皮が比較的すぐに乾いてしまうので急いで食べる必要が難点。

ひと手間かかりますが、ぜひお湯とビールを用意して召し上がっていただくのがおすすめです。

国産豚のジューシー焼売

次に食べてみたのは焼売です。

焼売といえばチルド商品の定番としてスーパーでもよく見かけますが、成城石井さんの焼売は果たしてどのような味わいがするのか楽しみですね。

国産豚のジューシー焼売のお召し上がり方

焼売の調理方法はいたってシンプル。

耐熱皿に焼売を乗せた状態でラップをかけ、電子レンジで500W4分30秒チンします(12個あたり)。

個人的には4分半だと物足りなかったので、5分ほどレンジにかけてもいいかなと思いました。

国産豚のジューシー焼売を作って食べてみた

焼売の隣にはビールがよく似合いますね。

黄金タッグが準備できたら、早速いただきましょう。

国産豚を使っていることで、ガツンとした肉肉しさを感じます。

お肉がぎゅっと詰まっていて、ずっしりとした食べごたえがある一品ですね。

さすが成城石井さん、これひとつで家族全員のお腹を満たせる最高のおかずに仕上がっています。

醤油とからしの王道調味料でいただく焼売は非常に美味しいのですが、お肉を食べすぎると少々くどく感じるお年頃になってしまった私。

歳は取りたくないものです。

そんな私に対して、妻から味変のご提案。

醤油に代わって、ポン酢とからしの組み合わせで焼売を食べてみました。

醤油からポン酢に変えることで非常にさっぱりした味わいが楽しめて、不思議とお米が進む進む。

これ一つでおかずとしてもおつまみとしても満たしてくれる最高の一品でした。

台湾風胡椒饅頭

「胡椒饅頭」別名「胡椒餅」という食べ物を聞いたことはありますか?

台湾の屋台などで購入して食べ歩きできる、隠れたB級グルメなんです。

昼夜問わずサクッと食べられる私も大好きな一品。

私は台湾に行って胡椒饅頭を片手に散策するのが好きなのですが、円柱型の釜の内側面に貼り付けて焼き上げる様子を初めて見たときは、まるでカレーのナンを焼いてるようで衝撃的だったことを覚えています。

台湾風胡椒饅頭のお召し上がり方

商品の裏側に「ラップをかけずに電子レンジへ入れ、500Wで5分温めてください。さらにトースターで1分(表面がカリっとする程度)でより美味しくお召し上がりいただけます。」と書いてありますので、きちんとトースターの工程まで完遂して美味しくいただきましょう。

台湾風胡椒饅頭を作って食べてみた

え、待ってください……。

レンジで温めてる時点ですでにお肉のジューシーな香りが漂ってくるんですけど……。

これは絶対に美味しいやつじゃん……。

確信にも似た期待を胸に、レンジとトースターを覗きこみながら出来上がりを待ちます。

出来上がった胡椒饅頭にかぶりつきたい衝動を抑えつつ、まずは写真撮影。

饅頭を開いてみると”現地の香り”がする!

匂いは人間の記憶に直結する最大の要素と言いますが、数年前に台湾で食べた胡椒饅頭のお店が脳内で完全に呼び起こされました。

これはすごいこだわってるなと思い成分表を見てみると「五香粉」の文字を発見。

五香紛とは中国で使われるスパイスのことで、これが使われているおかげで胡椒饅頭独特の香りが作られているのかと納得しました。

一口食べてみると、これが本当に美味しいんです。

日本にいながら本場の香りを、しかも冷凍商品で味わえるなんて衝撃でした。

ただ、現地の味といってもクセが強いわけではなく、日本人にも食べやすいバランスの味付けになっているので、初めて食べる妻も美味しいといってパクパク食べ進めていました。

皮は厚めで作られており、中のタネから溢れ出た肉汁が厚い皮に染み込むことで旨味を逃さない構造になっているのもお見事。

これを作った成城石井の商品開発担当者さんにお礼を言いに行きたくなるレベルの一品でした。

モッツァレラとパルミジャーノをたっぷり使用したピッツァマルゲリータ

ここまでの中華テイストとは少し変わって、今度はピザを楽しんでみたいと思います。

老若男女から愛されるマルゲリータに、モッツァレラとパルミジャーノのチーズ2種類をトッピングした成城石井さんらしいちょっと贅沢な一品です。

ピッツァマルゲリータのお召し上がり方

マルゲリータは凍ったまま袋から取り出してフィルムと脱酸素剤をはずし、オーブントースターで1000W11分を目安に温めてください。

(我が家にはピザが入る大きさのオーブントースターがなかったため、オーブンレンジで代用しました……。)

ピッツァマルゲリータを作って食べてみた

焼きあがったピザを取り出すと、チーズの豊潤な香りが漂ってきます。

早速食べてみましょう。

マルゲリータから漂う芳醇なチーズの香りがとても印象的。

食べると口いっぱいにチーズ臭が広がるのかなと少し身構えていたのですが、クセが強いといったことは全くなく、それよりもチーズのおかげでピザの味わいにコクが増していたのがこのピザの美味しいポイントなんだなと感じました。

また、チーズ以外にもバジルの香りがアクセントとして添えられて、後味に爽やかな印象をもたらしてくれます。

良い意味で何か他の冷凍ピザとは一味違うなと感じたのですが、その鍵はプチトマト。

解凍するとプチトマトの瑞々しい食感と風味がよみがえり、冷凍ピザなのに他では味わえない新鮮さがありました。

冷凍商品であるにも関わらずこのフレッシュさを作り出す成城石井さん、さすがです。

国産豚と10種野菜の生姜をきかせた餃子

冷凍商品の定番メニューの一つである餃子ですが、成城石井さんの餃子には10種類の野菜が入っているうえ、国産の豚肉が使用されている贅沢な一品。

さらに、後で詳しくご説明しますが、この餃子は2通りの食べ方があるので好みに合わせて作り方を変えられるとても優秀な商品となっています。

早速作ってみましょう。

国産豚と10種野菜の生姜をきかせた餃子のお召し上がり方

餃子の調理方法ですが、なんと成城石井さんの餃子はレンジでチンするだけ、つまり焼かなくても食べられます。

もちろん一般的な餃子としてイメージされる焼き餃子にしても美味しくいただけるのですが、レンジでチンしただけでも食べられるのがこの商品の特徴です。

まずは耐熱皿に乗せた餃子にラップをかけた状態で、電子レンジに500Wで4分30秒加熱しましょう。(12個あたり)

レンジで加熱した後にフライパンに油をひき、軽く焼くと更に美味しくお召し上がりいただけます。

国産豚と10種野菜の生姜をきかせた餃子を作って食べてみた

まずはレンジで加熱しただけの状態がこちら。

焼き餃子に比べて瑞々しさがありますね。

一口食べてみると、食感がいつもの冷凍餃子と明らかに違って驚きます。

皮はモチっとした食感があり、10種類の野菜の歯ごたえと非常によいコントラストを生んでいます。

餃子の皮を焼いていないおかげで野菜のシャキシャキ感がしっかりと伝わってきて、噛むたびに野菜の存在をしっかり感じられるのが嬉しいですね。

にらと生姜の香りもしっかり効いていて、おつまみとしてもピッタリ。

正直言うと、レンジで解凍する段階では「どう考えても餃子は焼いたほうが絶対美味しいでしょ」と思ってた先入観がひっくり返されました。

焼く工程が省かれるということはつまり洗い物が減るということ。

私みたいなズボラな方はもちろん、ご自宅で洗い物を担当される方にも特におすすめしたい冷凍商品です。

焼かない餃子があまりにも美味しいので、危うく全部食べきるところでした。

まだまだ口へ運びたいところをぐっと我慢して、フライパンを用意します。

火にかける時間は特に指定されていないので、良い感じに焼き目がついたら食べごろです。

今回はごま油でこんがり焼いてみました。

見た目でもう優勝が確定しています。

先ほど失念していたハイボールもきちんと用意して餃子に敬意を表し、実食していきましょう。

焼いたことでニラの風味は少し薄まった印象があります。

ニラの臭みが苦手な人は焼きのほうがおすすめかも。

食べてみて分かったことですが、少し焼き加減に失敗したようです……。

カリッと香ばしくしたいと思って強めに火を通したのですが、皮が厚くてもちもちしていた分、焼きすぎると皮が固くなりすぎてしまう恐れがあります。

焼き餃子を楽しみたい方は画像の焼き加減よりも、もう少し手前でお皿にあげてしまっていいんじゃないか、というのが個人的な感想ですね。

とはいえ、冷凍餃子なのにレンチンと焼きという2つの工程をはさんでもまだ野菜のシャキシャキ感が損なわれないのは本当にすごいの一言。

皮越しに見てもタネに野菜がたっぷり詰まっている様子がわかるほどなので、野菜のおかげでヘルシーな気持ちでお箸とお酒が進んでしまいますね。

もちもち食感の水餃子

成城石井さんでは、餃子に対して水餃子も冷凍商品として作られています。

商品名に「もちもち食感」と冠するくらいですから、商品開発の方々の自信がうかがえます。

お鍋の具材としてもおすすめらしいのですが、今回はストレートに水餃子単体で堪能してみたいと思います。

もちもち食感の水餃子のお召し上がり方

水餃子はそのもちもち感を生み出すために熱湯が必要です。

耐熱容器に水餃子を移した後、水餃子が浸かるくらいの熱湯を入れた状態で電子レンジで500W4分間加熱しましょう。(12個あたり)

もちもち食感の水餃子を作って食べてみた

熱湯を用意することで一手間かかりますが、水餃子のもちもち感を味わうためなら苦になりませんね。

さて、水餃子をどのような調味料で味わうかは好みが分かれるところではありますが、今回私たちは酢醤油、ポン酢、食べる辣油の3種類のタレを準備して「水餃子に一番合う調味料選手権」を実施してみました。

酢醤油
食べる辣油
ポン酢

口直し(ハイボール)を重ねながら厳正な審査を行った結果、食べる辣油が栄えあるグランプリに輝きました。おめでとうございます。ありがとうございます。

審査員長である妻からは「水餃子本来の優しい味に加えて、食べる辣油をつけることでいっきにパンチが効いてお酒にぴったりのおつまみに変身したことが高ポイントだった」と大好評。

大変お気に召した様子で、気付くと薬味皿の辣油がすぐになくなっているほどでした。

ちなみに水餃子をさっぱりした風味で召し上がりたい方にはポン酢がおすすめです。

お鍋の具材にも使われることから比較的寒い時期に食べたくなる水餃子ですが、ポン酢につけることで夏にも食べたくなるおかずへ昇華されるのがいいですね。

とはいえ、どの調味料であっても野菜のシャキッとした歯応えがあり、とても冷凍とは思えないクオリティが味わえます。

「お家でこんなに美味しい水餃子がレンジでチンするだけで食べれるなんて、本当に便利な世の中になったね」と審査員長こと妻は嬉しそうに語っていました。

カヌレ

ここからはデザートです。

冷凍商品というと主菜のイメージが強いと思いますが、成城石井さんでは甘いものも用意されています。

自宅で食後にデザートまでいただけるなんてまるでリッチなお家に生まれたのかと錯覚してしまいそうですが、我が家は一般家庭でした。

カヌレのお召し上がり方

カヌレを食べる際、唯一にして最大の注意事項があります。

それは「6~7時間前に冷蔵庫に移動させて解凍して置く必要がある」ということ。

なんとなく気分で「今日はカヌレでも食べようか」なんて思ってもすぐには食べられません。

朝またはお昼の段階で「今夜、私はカヌレを食べるんだ」という強い気持ちを胸に抱くことで最高のカヌレを口にすることができるのです。

カヌレを作って食べてみた

意気揚々とカヌレを冷蔵庫に移動させて約7時間後、ストレートティーを淹れて準備万端の状態でカヌレと正対します。

小ぶりながらも上品さを感じさせるカヌレからは、食べる前からすでに美味しいことがわかりますね。

ともすれば一口で食べられてしまいそうな大きさのカヌレに、優しくフォークを入れて小さく切り出して口に運びます。

口に入れた瞬間、洋酒の香りが鼻に抜けて思わず目を閉じてしまいました。

そのまま押し寄せるように卵と砂糖の優しい甘みが口いっぱいに広がるので、本当に小さな一口サイズでも味わい深い素敵な時間を過ごすことができます。

冷凍食品とは思えないほどのしっとり感ともちもち感が、このカヌレの高級感をより引き立たせてくれていますね。

紅茶との相性が抜群に良いので、多少手間でもぜひ用意して欲しいです。

ワンランク上のティータイムを演出してくれる、優雅な一品でした。

フォンダンショコラ

最後にご紹介するのはフォンダンショコラ。

成城石井さんはこんな贅沢なものまで冷凍商品として生み出しているんですか。なんでもあるんだな本当に。

妻がチョコレート大好き人間なので、いただいた商品の中にフォンダンショコラを見つけたときは飛び跳ねて喜んでいました。嬉しそうで何よりです。

フォンダンショコラのお召し上がり方

カヌレと同様に、フォンダンショコラも冷蔵庫で6~7時間を目安に解凍してください。

食べる前に耐熱皿に移し、電子レンジで500W30秒間温めると中のチョコがとろけてより美味しくお召し上がりいただけます。

フォンダンショコラを作って食べてみた

冷蔵庫で解凍した後にレンジでチンしてみました。

光沢感のある生地、ほのかにチョコの香り。

視覚と嗅覚に対して優雅な刺激をダイレクトに感じますね。

フォンダンショコラにフォークを入れてみると、中からチョコが溶け出してきました。

隣では妻が拍手喝采しています。

食べてみると、生地はふわふわで中はしっとりとろーりの黄金比が生成されていました。

このフォンダンショコラを食べた日は平日仕事終わりだったこともあり、チョコの濃厚な甘さが疲れた体に染み渡ります。

さらに禁断のトッピングとして、バニラアイスを加えるのもおすすめです。

レンジでチンされたフォンダンショコラのあったかさとバニラアイスのひんやり感が織りなすコントラストは、味覚を通じて脳内で絶妙なハーモニーを奏でてくれることでしょう。

お仕事や勉強をがんばった日のご褒美として食べれば、頭と体の疲れが吹き飛ぶこと間違いなしです。

ハイクオリティな味を幅広いラインナップで楽しめる成城石井の冷凍商品

普段から口にするものや自宅ではあまり食べられないようなものまで、成城石井さんでは幅広い冷凍商品が用意されています。

今回の記事執筆にあたって手伝ってくれた妻が「夕飯の献立を考えなくていいだけでもラクなのに、そのうえこんなに美味しいなんて最高」と感想を述べていたのが非常に印象的でした。

どれもが期待値を超える仕上がりになっていますので、ちょっと楽に贅沢をしたい日やお友達とのお茶菓子を探しているときなど、成城石井さんの冷凍商品を日常の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

(写真・文:渡辺智行)