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本日ご紹介する商品は、台湾発のクラフトビール９種類です。
各商品に二十四節気での季節を表す言葉が使われており、季節をイメージした味わいになっているのが特徴です。
この商品を取り扱うTokyo Tea Tradingは、前身の久順銘茶として台湾烏龍茶の輸入製造販売を2016年にスタートしており、以降、台湾茶を中心にこだわりの商品を提供しています。
では早速、それぞれのクラフトビールを試飲してみましょう。
目次
Head Brewers 雨水
［商品情報］Head Brewers 雨水 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、烏龍茶、ホップ
■濃度：6 ％
■内容量：330ml
二十四節気での「雨水（うすい）」は新暦の2月19日頃を表します。
この季節は冬が過ぎて春が来たことにより気温が暖かくなり、氷や雪が溶け雨量が増える時期だと言われています。農家にとってこの時期の雨は、植えられたばかりの春の作物に栄養を与えてくれる大切なものであり、その恵みの雨をイメージした商品になっています。
「雨水」はスコットランド産スコッチエールの芳醇なモルトの香りをベースに、後味にはほんのり甘くほのかにミルクの香り漂う｢金萱茶｣がブレンドされたクラフトビールです。
一口飲んでみると、黒ビールっぽい甘みを感じますが、後からウーロン茶の風味が口の中に広がります。通常のビールと比較すると少し高めのアルコール度数6%なのですが、非常に飲みやすくてスイスイ飲めてしまうビールですね。
Head Brewers 穀雨
［商品情報］Head Brewers 穀雨 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、烏龍茶、ホップ
■濃度：5.5％
■内容量：330ml
二十四節気での「穀雨（こくう）」は新暦の4月20日頃を表します。
「穀雨」は、農作物を育む田や畑の準備が整い、それに合わせて雨の降る時期と言われています。この時期は穀物よく育つよう、地中に養分が蓄積され、五穀芳醇の準備が整います。
台湾南投県・鹿谷郷の凍頂烏龍茶を使用することで、麦芽と焙煎烏龍茶の芳醇な香りを楽しむことができます。
色は濃い目ですが、飲んでみるとライトな口当たりで、非常にバランスの取れたビールになっています。
Head Brewers 立夏
［商品情報］Head Brewers 立夏 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、ホップ
■濃度：5 ％
■内容量：330ml
二十四節気での「立夏（りっか）」は新暦の5月5日頃を表します。
｢立夏｣は夏の始まりを表し、季節が春季から夏季に入り始めることを意味しています。｢夏｣この時期は、春に植えた作物が育ち始めて農繁期に入っていく時期になります。
アメリカ産ホップをふんだんに使用して醸造されており、色調は清らかで淡麗でありつつ、しっかりとした味わいとコク、そして柑橘系の風味が感じられるフルーティなペールエールです。アルコール度数は5%ですが、飲みごたえのあるビールですね。
Head Brewers 大暑
［商品情報］Head Brewers 大暑 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、ホップ、ジャスミンフラワー
■濃度：6.5％
■内容量：330ml
二十四節気での「大暑（たいしょ）」は新暦の7月23日頃を表します。｢大暑｣は一年で最も暑い日であり、夏を表す最後の二気節です。
濃厚なインディアペールエール（IPA）に、台湾彰化の花壇で栽培されたジャスミンを加え、コクが有りながらも爽やかなジャスミンの香りによって、飲みやすいビールに仕上がっています。
ただ、飲みやすいと言ってもアルコール度数が6.5%と高めなので、飲み過ぎには注意です。
Head Brewers 立秋
［商品情報］Head Brewers 立秋 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、小麦麦芽、烏龍茶、ホップ
■濃度：6％
■内容量：330ml
二十四節気での「立秋（りっしゅう）」は新暦の8月8日頃を表します。
「立秋」は秋の始まりですが、立秋の翌日からの暑さを「残暑」というように、まだまだ体に負担のある季節です。しかしながら日を追うごとに涼やかな虫の声や、空の色など季節の変化を感じさせる時期になります。
百年前、台湾からヨーロッパ大陸へ輸出された｢東方美人茶｣は、その美味しさで英国ヴィクトリア女王を驚かせました。香ばしいウーロン茶の風味と、英国ビール特有の芳醇な麦芽の甘い香りが溶け込んだ柔らかい口当たり、かつまろやかで飲みやすいビールに仕上がっています。
Head Brewers 處暑
［商品情報］Head Brewers 處暑 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、ホップ
■濃度：5.5％
■内容量：330ml
二十四節気での「処暑（しょしょ）」は新暦の8月23日頃を表します。
｢處暑｣とは、厳しい真夏の暑さが緩み始め、その峠を越した時期です。暑さが和らぐと、いよいよ穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の到来でもあります。
｢處暑｣はラガー酵母を使用したアメリカンスタイルのライトなペールラガーです。低温発酵･熟成させた、キリッと爽やかなボディでありつつ、フルーティでライトな非常に飲みやすいビールです。
Head Brewers 白露
［商品情報］Head Brewers 白露 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、ホップ、柑橘類の皮
■濃度：5.5％
■内容量：330ml
二十四節気での「白露（はくろ）」は新暦の9月8日頃を表します。
季節は秋に入り、朝夕には水蒸気が結露して露となります。その秋の露を表すのが｢白露｣です。
台湾産小麦をベースに、フレッシュで香り豊かな柑橘類の皮を合わせ、台湾の秋の風味を強く感じさせるビールに仕上がっています。甘みとコクがしっかりした飲み口でありつつ、後から柑橘系の風味が楽しめるビールです。
Head Brewers 秋分
［商品情報］Head Brewers 秋分 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、小麦麦芽、文旦、コリアンダー、ホップ
■濃度：5％
■内容量：330ml
二十四節気での「秋分（しゅうぶん）」は新暦9月23日頃を表します。二十四節気の秋分に入ると、秋の半分が終わったことを意味し、いよいよ秋も終りが近づいてきます。
｢秋分｣はベルギー小麦醸造の伝統に従って醸造されたビールで、文旦の皮とコリアンダーシードの香りが楽しめます。文旦はオレンジピールに近い風味で、味わい深いホワイトエールと思ってもらうとイメージしやすいかもしれません。
個人的には一杯目に楽しみたいビールです。
Head Brewers 小雪
［商品情報］Head Brewers 小雪 330ml 瓶 24本入
■原材料：大麦麦芽、小麦麦芽、小麦、ホップ
■濃度：4.5％
■内容量：330ml
二十四節気での「小雪（しょうせつ）」は新暦の11月22日頃を表します。
小雪とは、わずかに雪が降り初雪がちらつく時期で、まだ降り積もるまでに至らぬ頃なので小雪といわれています。紅葉が枯れ落ち、黄色いじゅうたんが道路を美しく染める季節でもあります。
｢小雪｣はドイツの小麦ビール（バイツェン）をベーススタイルにし、台湾産小麦を一部使用しています。黄金色の淡麗な色調はまさに、「小雪式バイツェンスタイル」です。バナナやクローブを思わせる特有の香りとともに、小麦の軽さも楽しめるビールに仕上がっています。
まとめ
今回は9種のクラフトビールを試飲しましたが、どれも個性豊かで食卓が楽しくなるビールです。
自分の好みや食事のメニュー、場の雰囲気に応じて、さまざまな種類から選択できますので、ぜひTPOに合ったものをお選びくださいね。飲み比べも楽しいですよ。
（文・写真：染谷昌利）
